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環が魅力に溢れてます。ヴィジュアル的に、なぜか若い頃の藤田さんを当て嵌めてしまったのですが・・・。とにかく恋に溺れてしまいたくなります。
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環が44歳で死んだことは、テレビで新聞で報道された。そして、みんなが知った。一瞬の深い恋を思い出したその物語は、何人に一人の割合でこんな男がいるのかと思った。千人?それとも1万人に一人?
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誕生日にプレゼントしてもらった本。ニシノユキヒコも素敵だけど、辻堂環も、激しい素敵さ。いろんなことに捉われてしまうのって、本当は必要ないのかもしれない、と思います。
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自分にも似たような経験があるから、もしその方がもし亡くなったら、誰に近い受け取り方をするんだろう?ってなんだか感傷的になりました。
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天才洋画家・辻堂環の訃報を知り、彼との昔の関係を思い出す女性六人の物語。
辻堂環は光源氏そのもの!
数多の女性と関係しながら、二人同時ということはなく一人の女性を激しい情熱で愛し求める。でも必ず関係には終わりが来て、彼はまた別の女性(時に男性?)を求める。
かつての環に思いを馳せる女性たちが皆、憎しみや怒りの感情を抱くことなく彼に思いを馳せるのが何となく理解できる。彼のように、恥も外聞も捨て命をかけて女を愛する男なんてそうはいないからだ。ほんの一時期でもそういう愛を受けた女たちは彼を憎むどころか、美しい愛の思い出として彼を思い出すんだろう。
ただ彼の底知れぬ孤独や苦悩はきっと死ぬまで癒されなかったのかもしれない。
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天才洋画家・辻堂環の訃報をきっかけに、彼を愛した6人の女性が思い起こすかつての『蜜月』と現在の物語。
タイトルに惹かれ衝動買い。しかし、タイトルのように濃密な表現ではなく、洗練されたエロスを感じる。
私も辻堂環に出会ったら、間違いなく惹かれてしまうだろう。
終わってしまった過去の恋を描いた切ない一冊。
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図:あまり好きではない内容。現代版『人間失格』なのか!?
作品の紹介
天才洋画家、辻堂環が死んだ。天衣無縫の彼の生涯は、無邪気に、奔放に、女たちの心と身体を求めることに費やされた。恭子、弥生、杳子、志保子、千里、美和子...かつては環との蜜月に溺れた、さまざまな境遇の女たち。訃報を聞いた彼女たちは、それぞれの記憶の襞に刻まれた、狂おしいまでの恋心を甦らせるのだった―。無垢な欲望に身をゆだねた、六人の女の六つの恋のかたち。
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
天才洋画家、辻堂環が死んだ。天衣無縫の彼の生涯は、無邪気に、奔放に、女たちの心と身体を求めることに費やされた。恭子、弥生、杳子、志保子、千里、美和子…かつては環との蜜月に溺れた、さまざまな境遇の女たち。訃報を聞いた彼女たちは、それぞれの記憶の襞に刻まれた、狂おしいまでの恋心を甦らせるのだった―。無垢な欲望に身をゆだねた、六人の女の六つの恋のかたち。
読み進めるごとに環の孤独がクローズアップされていくのはなぜだろう?孤独で一人でさびしくて、だからこそ女を独占してそばに置くのでしょうが。
美しいものを極めた男は孤独を背負わなければいけないかのように描かれていきます。
久保の関係も書いて欲しかった。
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画家 辻堂環と関わりのあった女性達の話。今では皆、平凡で幸せな生活を送っている。辻堂のみ普通の生活を送る事はなく44才で死んでいく。ずっと、母親像を追いかけて、女性と平凡な生活を送る事が出来なかった。
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個人的にかなり久し振りの小池さん&恋愛小説でした。
女性の書く男性、という事で現実味は皆無、ですが目の前に現れたら必ず惹かれてしまう。
6人の女性が皆穏やかに年を取り、平凡な生活を過ごしているのに較べ、環の何と孤独な事か。現れては自ら去って行く女性達を追う事もせず、ただただ流されていく彼の痛みが最後まで切なかった。
そして私は、彼にではなく知美に癒されたいと思ってしまった。。。
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2枚目,辻堂薫の息子,辻堂環(たまき)の死亡の知らせに対する様々な反応を示す小説。主人公は女性の短編6話。
それぞれを辻堂環の短編小説として,あるいは6つの話で1つの話と考えることもできる。
小説新潮に1996年から1998年に掲載。
画家とのこと。テレビの司会,美術書「十七世紀フランス絵画に見る私的情景」の本の中身が出て来ないのは残念。
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小池真理子さん、好きな作家さんです。小説でミステリーを読む様になったのはこの方がきっかけでした。この本はまたちょっと独特。激しい恋愛ストーリー。
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芸術家の感受性の強い男性の、恋愛模様。
一般人とは違う、実家の芸術家やアーティストと呼ばれるような人種の人は、こうゆう人生を歩んでいるんだろうな。
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前までは気持ちも理解できないし、恋愛小説はあまり好きじゃなかったけど、最近読みたくなってくる。
タイトルがあまりにも濃厚な雰囲気が漂っていたし、小池真理子は基本的におもしろいし。
6話からなるこの本は、ある1人のなまめかしいほど美しい天才美術家の男に恋する女性たちの話。全話、男が死んだニュースをきいて、衝撃を受け、男との蜜月の季節を思い出すという内容。
どの女性も今は普通にノーマルな暮らしをしているが、男と付き合いのあるときは、理性をコントロールできなくなり、中毒のように男にハマっていっていた。
破滅に向かう恋愛をする人はいるものだけど、あのおちていきそうな感じは私は嫌い。 自分がなくなる感じもキライ。
でも、読むのはおもしろかった
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辻堂環という一人の男性と、ほんの短期間関わりあった女性たちの話。
環さんは、とんだプレイボーイだ!と、最初の方は思うんだけど、読み進めていくうちに、彼の孤独の深さや、刹那的に深い愛情をもつそのやり方に、なんだか可哀そうになってきてしまった。
私はでも、こんな生き方をする人は好きではない。
環さんが好きになった、この話の主人公たちは、もともとは、他に大切な人がきちんといたり、自分をちゃんともっていた人たちだった。
環さんが好きになるのはそういう人たちばかりで、彼が関わることで、彼女たちは何かしらを失った。
失わせることでしか、愛せないなんて、なんて哀しいんだろう。