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久しぶりの時代小説。やっぱりチャンバラより市井の人々の話しが好きだ。
いろんな人が登場し最後に繋がる。行ってみたいな・・・心町。
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心淋し川/閨仏/はじめましょ/
冬虫夏草/明けぬ里/灰の男
心淋し川沿いの狭い町、薄汚れた長屋に住む人々。明日に希望はあるのだろうか何を思って毎日を過ごしているのだろうか?
少し安心して読み終えてほんのり胸が暖かい。
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時代物の連作短編集。表題の一篇目から大事に読みたく1日に一作ずつ読む。
滞った心川のように、毎日が止まったように生きる人物達。それでも歪んだ形もありつつも幸せに向かい前進しようとする。心重たくなる話もあるが、「はじめましょ」はやり直そうとする男を応援したくなり幸せな気持ちに。
最後の篇では楡爺の秘密が明かされ、見送った後不思議な感情となった茂十。仇のはずが長年の付き合いで家族に近い感覚になったのか。喪失感の中この先生きていくのだろうか。
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「へー西加奈子さんの作品出とるやん」と思い購入。西加奈子さんが時代小説ってなんか新鮮だなーと思いながら作者の近影をみたら、ぜんぜん別人で笑った。西加奈子さんと勘違いして買った人は自分だけではないはず笑
時代小説って読み手にとってハードル高いなあ、というのが読みはじめてすぐに抱いた感想。「差配」など、その時代特有の言葉の意味が分からないので、調べながら読むのがけっこう大変だった。
ただ本作の場合は時代ものでありながらも登場人物たちの悩みは現代に通ずるものがあり、しばらく読んでいるとだんだん作中の世界に慣れてきて結果的には楽しんで読むことができた。
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ぎりぎりの環境の下で暮らす長屋の住人のお話。
時代人情物を描かせたら安心して読める西條さんの語り口、今回もしっとりと読み終えました。
短編六作、最後「灰の男」が全編の纏めになっている。
特に印象に残ったのが「はじめましょ」と「冬虫夏草」、前者は未来に希望を持たせ後者は情の濃さが希望を摘む怖さが際立った。
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ようやく文庫本として手に取る事が出来る僥倖。もうすっかり愛読書の西條奈加さんですが、もっと凄い深い作品がたくさんあるから 不思議なんだよ、芥川賞はタイミングなんかなぁ、心町の名前も良いし町屋じゃない謂れもだし、ここから逃れたいと思う人々 心淋しの川の言葉だけで凄い作家だなぁとしみじみ思う 西條奈加さんおめでとう御座いますをようやく言える
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江戸の裏町に住む人々の生きざまを描く感動連作の直木賞作品。六話の話からなるが、きびしい生活の中にも優しさがある読み応えのある作品。
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直木賞受賞者。短編集だが舞台は同じ。ラストは脇役で登場し続けた茂十が主役で色んな回収と壮絶なラスト。
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読んだあと、少ししみじみとして、でもほんのり心が暖かくなるようないい話だった。
オムニバスって忙しなくてあまり感想とか追いつかないケースが多いんだけど、この話は心町の長屋が中心になっていて、まとまってるし、最後は脇役だと思っていた楡爺と差配さんの話が中心になっていて、何と言うか話の収まりもよかった。
何か、特段良いことがなくても生きていこうと思える小説だった。
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最後の一編の為の他の章の前振りが効いて。
昔聞いたことのある江戸落語にも似た人情噺。
たまには熱燗でも呑みながら。
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やっと読んだ。
江戸の片隅のうらびれた街を舞台にした連作で、最後には悲しい仇討ちの物語が浮かぶけれど…でも、その成就よりも、なんてこたぁない、でも人の優しさと心意気に満ちた日々こそ尊けれ。
いいねえ。西條奈加さんのほかの作品も読んでみます!
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タイトル通り、うら淋しい気分になる。でも日常は地続きで目の前に広がっているし、みんな人生色々あって、それでもいいんじゃない?という気持ちにもなれる。後からじわじわくるな。
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時は江戸時代。とある田舎町「心町(うらまち)」で
暮らす人々の話を描いた連作短編、全6篇。
2021年直木賞受賞作。風当たり強めな物語多め。
各話に共通して登場する差配の「茂十」なる気さく
な人物が最後の「灰の男」で主役となりますが、
内容は予期せず衝撃的でした。
(「冬虫夏草」とかも割と衝撃的な話でしたが。)
スキマ時間に少しずつ読んだことと、時代物特有の見知らぬ言葉が多いことで、理解しきれなかったところもありましたが、比較的読みやすい時代物だと思いました。
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最後の「灰の男」が味わい深くて、良かった。
ただ、全体としては、淡々とストーリーが展開されており、少し物足りなかった。
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時代小説と覚悟して読みましたが、非常に読みやすく、また、1話1話が味わいが深くて、心にじんわりときました。とても面白かったです。
全話、どこか陰湿で、自身ではどうしようもない感じが漂っていましたが、それが良かったです。各話、微妙に繋がりのある人物が出てくるのも面白かった。
私的には閨仏が1番好きでした。
この作者さんの他の作品も読んでみたくなりました。