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なんだかよく分からないけど、鬱々として、なんだか惨めで孤独な気分に思えた時、書店で、この書籍を見つけました。以前も見ていて、気にはなっていたのだけど、結局、買っていなかった。そして、今日、買いました。ばななさんがやさしく語りかけてくれるような本でした。文章量は多くないので、一時間くらいで読み終わりました。そして、気分は少し癒えました。
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核心を突く的確な助言が満載の好著だ.第4章「普通ってどういうこと」にあった”違和感を感じることと,オープンであること,この一見相反することを同時に心がけてほしい” というのが良かった.
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よしもとばななはちょっと独特で、全てをまるーっといいね、とは言えないんだけど、この本はちびちゃんたちに読んでほしいと思う。
私が説明したくてもやもやしていたことを分かりやすく書いている。
1.おとなになるってどんなこと?
2.勉強しなくちゃダメ?
3.友だちって何?
4.普通ってどういうこと?
5.死んだらそうなるんだろう?
6.年をとるのはいいこと?
7.生きることに意味があるの?
8.がんばるって何?
「大人になるということは、子どもの自分をちゃんと抱えながら、大人を生きるということなのです。」
「自分の人生は自分のもの、限られた自由な時間しかなくても、そこは自由に動きたい」
「自殺が近づいて来たなと思ったら、落ち着いて生活を整えてください。」
「なにをするために人は生まれてきたかというと、私はそれぞれが人を極めるためだと思っています。」
「”がんばれ”はほんとうにお祈りと同じで、言ったら言いっぱなしでいいんだとおもいます。」
「大人になんかならなくっていい、ただ自分になっていってください」
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のんびり生きても、道を外れてもいいのだと諭してくれるかのような一冊。でもどこか特殊な世界、というか浮世離れした人の話にも読めてしまうかも。
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「おとなになるってどんなこと?」もし、子供から聞かれたらどう答えよう。「素敵なことがいっぱいある事」と言ってごまそうか。「大人になってみたら分かるよ」と言ってはぐらかそうか。そんな私に作者が「おとなになる」という事をそっと教えてくれる。本の言葉を全部、引用したいくらいに優しい言葉たち。「子どもの自分をちゃんと抱えながら、大人をいきるということ」という言葉にハッとする。私の中の「子供の私」はまだ、迷子になって泣いている。まずは、その涙をふいてあげるところから始めよう。改めて「おとな」になる第一歩だ。
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30分ほどで読み終えてしまう紙数だけど、自立の要件や、おとなになるためにしておかなければならないことが語られている。
吉本ばななも人の親になったんだなぁと思う。学校の勉強よりも何よりも子どもが笑顔でいられることを大切にする。でもそれは彼女ほどの才があればこそでもあるよね。
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娘の夏休みの宿題として与えられたのが本書でした。机の上にあったので、つい手に取ってみたところ一気に読んでしまいました。
思春期時代の自分にタイムスリップした感じです。
当時は学ぶことの意味、意義や働くこと、生きることの意味をろくに考えていなかった自分が、今になって本書を読むと不思議とうなづく自分がいました。
中2の娘がこの本を読んで何を感じるのか楽しみです。
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おとなになるってどういうことなのか、
とっくの昔におとなになったはずの私でもよくわからない。
でも、この本の一番最初に出てきた
『大人にならなくていい、ただ自分になっていって下さい』という言葉が、突として胸に染み入りました。
思春期の頃に聞いてもよくわからなかったかもしれない言葉だけれど、今ならよくわかる。
ちゃんと大人になるって、きっとそういうことなんだ。
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世界は広くて様々な仕事があり、いろんな考えの人がいます。一人の人間が直接体験できることは限られているので、他の人と会って、その人がやっている仕事を見て、想像していたのとは違うな、と思う瞬間をたくさん持つのがいいことだと思います。
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読みやすい本です。これからおとなになる人にぜひ読んでいただきたい内容ですし、結構大人な年齢の自分が読むことで、おとなになれていないところに気付いたりすることができました。こういうのがおとなということだと、読んでいるうちに、しっくりと感じられるところに出会うこともできました。短い内容なので、全体を通る著者の気持ちがブレずに感じることができます。今の自分に少しの自身を、そしてこれからの自分への道しるべを、ここから得ることができたのではと思います。
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「おとなになるってどんなこと?」や「普通ってどういうこと?」といった問いは歳を重ねれば分かるのではと思われることもありますが解するのは中々難しく、また、そうした些細に思えることが自分自身で問えたか問えなかったかで人生(自分の人生を生きること、生涯を通しての自らの生きる意味合いや適職を見つけられるか、幸せを噛みしめる力などを含めて)が色合いを変えるように思います。ぜひご一読を。
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吉本ばなな氏による、現代の子どもから大人までに向けた〈人生における疑問『?にこたえてく〉読み物。
ひとつひとつの内容はくどくなく、
また、語り口調も淡々としていて読みやすいと思います。
そして、これぞバイブル!!という感じではないけどたくさんいい事が書いてあるし文量もさほど多くないのでいちど読んでみてはいかがでしょうか。
2016.11.27 読了
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大きめ文字、文章少なめ。
おとなになるってどんなこと?
勉強しなくちゃダメ?
友だちって何?
普通ってどういうこと?
死んだらどうなるんだろう?
年をとるのはいいこと?
生きることに意味があるの?
がんばるって何?
将来を考える
全て、生きていたら、思うことって出てくることだと思う。
それに特に若いうちは答えが見つかりにくいものかもしれない。
長く生きるからこそわかることが多い。
吉本ばななさんがわかったことが書かれている。
人によって考え方はそれぞれなので、この本で答えは出ない人もいると思うし、違うと思う人もいるだろう。
特に「生きることの意味」については、死んじゃいたいと思うぐらい追い詰められている人には響かないかもしれないが…
生きることの意味は、壁を乗り越えて前途が開けた人じゃないと見出しにくいかもしれない。
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【富岡学生課長】
学生の皆さんにとって、高専での5年間は、これからの長い人生の中で、まさに「おとな」へ序章の時期だと思います。この序章の時期に、皆さん誰もが一度は直面するであろう、いくつかの問いや課題(「目次」をみてください。)に、小説家の吉本ばななさんが、自身もこの時期、気苦労を重ね、ストレス過多の性分を持ち、周囲に対してひねくれた感情を持って過ごしていたが、ある事がきっかけで突然、大人になった!ことを意識したという経験をもとに、解決の一助を担ってくれます。パラパラ風挿絵が目立ち、文字数も少ないですが、かえって一つ一つの言葉と行間には、作者の悩める読者に寄り添っていてあげたいという強い気持ちが込められています。この一年、友達関係がうまくいかなかったとか、この先、勉強がチョッピリ不安だなとか…などなどを思ったときには、この春休み、この本を手にしてみてください。きっと気持ちをラクにしてくれるヒントが得られるかも。「大人になんかならなくていい。ただ自分になっていってください。」(「まえがき」より)
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ひとりのひととして、その裡に濃い内容を宿していないとここまで書けないし、言語化や表現力の修練がかなりできていないとここまでのくだけたわかりやすい文章にはできないと思う。出し惜しみなし、されど、まだ表に出てきていない豊饒さまでをも感じます。たとえば、「生きることに意味はあるの?」という問いへの著者の答えは、ぼくのおぼろげながら持っている答えと著者の答えはちょっと違うのだけれど、そういう捉えかたもありますよね、という感じに腑に落ちるんです。そういう、対等な立場で話をしてくれているような、それもこっちが話を聞かせてもらっているのに、著者が上からでもなく、強いて言えばちょっと下からかなという立位置で、ほんものの経験からくる言葉を聞かせてくれるところは、敬意をありがとうございます、な気持ちになります。