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「汝、星のごとく」のスピンオフストーリーなので、再読してから読了!!
優しさや強さの背景にはみんなそれぞれに抱えているものがあることがわかり、前作の物語にさらに深みが増します。
櫂がいなくなった世界で、暁海と北原先生との関係はどう続いていくのか必見です!
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「汝、星のごとく」前日譚1作と後日譚2作
どれも行き過ぎることもなく、どれも静かに思い募る
荒波だったものが時を経ていつしか細波になり、暁海の、先生の辿り着いたところが、とても穏やかで、そこに宿った小さな星の瞬きがこの先も輝くように、そんな風に続いていったらいいのにって、そんな思いで胸がいっぱいになる
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『星を編む』にて
女性編集長が
「男性はいいけど女性はここが大変だ!」
「男性はここがおかしい!」
って言い続けてるのがしんどい。
それを聞いた男性に「だからこの人(の人間性)が好きだ」って言わせる作者(女性)が嫌い
そんな女性の意見を言いたいがために用意された夫等の登場人物が駒として存在してるのが気持ち悪くて全男性を否定されてる気分になります
そうかこの本は女性のためだけの本なのかもしれない
作家の苦しみを物語の中でつらつら書かれるのもしんどい
女性であり作家である私は大変だ、しんどいんだってずっと言われてる感じがする
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前作ほどではないか、、、と思いながら読んでいたが、最終章を読んでやっぱりいいなと思った。
血縁はなくてもあんなに深く繋がった身内たちがいるのだろうか。
なんて素敵な関係を作っていったのだろうか。
人を想う気持ち、相手を自由に見守る事の真の優しさ、そんなことを考えさせられる。
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本編よりも好きなぐらい、素敵なスピンオフ作品だった。
一つ目の話は、自分が最近まで大学院生だったからというのもあって、少し辛い気持ちになった。幸いにして自分は、経済的に恵まれていたが、今の日本では経済的に苦しむ学生が多数いると思うとやるせない気持ちが湧いてきた。それと同時に、良い立場にいればこそ、他の人や社会に貢献しないといけないという気持ちが湧いてきた。
作品全体として、正しく生きられない人の話が多い。正しい人生ってなんだろうか。おそらく、多くの人に理解できる人生だと思う。しかし、人生は総じて主観的で、理解できるものではない。正しさをSNS等で他人に押し付けあい、自己内省で自分にも押し付けてしまう、今の状況はどうすれば良いのだろうか。生きづらさは、結局自分自身で生み出してしまっていると思う。
凪良ゆうさんの作品には、本当の意味で誰からも認められていない人は出てこない。嫌な人も出てこない。性格の悪い人が出てこない。だから、読みやすいのだろうが、性格の悪い私は、どのように生きていけば良いのか。考え出すと辛く、この小説自体はとても美しかったが、なんだか辛くなった。
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まさかスピンオフを読めるとは思ってなかったので嬉しかったです。
読み始めてすぐに引き込まれて、電車を乗り過ごしそうになったほど。
北原先生の過去の話読みながら、菜々さんの置かれた状況を想像するとつらくなるし、一番読みながらしんどいなぁと思ったのは敦君に別れを告げるシーン。好きな人の手を離すって辛い。
その時の北原先生の発言とかもう、たまりません。
二階堂さんと植木さんの話を読んでいても結婚ってなんだ?と思ってしまう。二階堂さんのパートナーは現代的で良い面もあるけど、自分がこういうふうにされたらたまったものではないなと思う。
私自身、「子供を産まなかったら女として生まれてきた意味がない」と言われたことあるけど、二階堂さんのパートナーの発言とか行動を見ていると女はやはり子供を産まなかったら価値がないの?とへこみました。
40代、50代を迎えた暁海と70代を迎えた北原先生の物語が読めるとは思わなかったです。
結ちゃんが言う通りこの2人は理想だなぁと思います。色々あっても。
ちょっとの喧嘩もなんだか微笑ましいです。
2人が穏やかに過ごせているのがよかったです。
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前作は悲しみや痛み、切なさを拾っていく物語でしたが、
今回はひとつひとつ、それを手放していく様な短編集でした。
ここまで書いてくださって、凪良先生ありがとうございます。
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『汝、星のごとく』を綺麗さっぱり忘れてしまっている。今作を読んでいても、あー、なんかあったなぁ程度にしか思い出せない。前作を読み直してからの方が断然楽しめたと思う。
一番インパクトがあったのは、編集者の二階堂の夫だ。離婚を提示する場面。気持ち悪すぎてぶるっと震えた。この先、こういう男性が増えてくる気がする。一度は愛したことも、なかったことにしたくなる相手だなと、強烈な嫌悪感に包まれた。
いくつか心に残るところがあった。
○仕事と子育てを1人で担う事は想像していたよりも大変で、暮らしのあらゆる場面が手抜きになった。できないことがあって、当たり前と言う感覚が普通になり、それは他者への優しさになった気がする。
○ずっと覚えていることと、忘れられないことは、どう違うのだろう。櫂のことを思っているのか、自分のことを考えているのか、それとも過ぎ去った時間そのものを慈しんでいるのか、全てが渾然一体となり、もはや恋とは言えないものになっている気がする。
○自分の価値観の中で、整合性の取れる物語を作る、それが一番簡単で気持ちのいい他者への理解の方法だからだ。
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平凡だと思う人生もそれぞれドラマチックだし
ドラマチックな人生もかい摘むとよくある話
登場人物それぞれの人生が大河ドラマのよう
生と性の絡め方が洗練されていて優しい
読んでいる間ずっと独特の空気感に包まれていた
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2023.11.22.読了
すごく良かった。凪良さんの文章は綺麗で読みやすいので、あっという間に読み終えてしまいました。
そして、読み終えたあとの余韻が、、。はぁ(ハート)という感じ。
正直、汝、星の如くはあまり好きではなかったのですが、こちらは本当に良かったです。全部の話しが良かったのですが、特に星を編むが好きだったなぁ。二階堂さん、素敵な女性だなぁ。植木さんみたいな上司いいなぁ。2人に担当してもらった櫂、尚人、幸せだなぁ。当時の櫂と尚人は辛かっただろうけど、ずっとおもってくれてる人はいるのだと。それほど2人の作品は素敵だったんだなぁ。
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『汝、星のごとく』の続編。
北原先生の過去の話
結の母については前作では多く語られなかった。ただ、穏やかな大人な先生に描かれていた北原先生が実は人一倍熱い思いを持ち、ままならなさに対する怒りを持ち続けていることがわかった。
「ほかの人にとっては恵まれていると思っても、あなたにとって恵まれたものであるとは限らない」
社会で生きる私たちは誰かから見えている自分と対峙して自分と向き合うことがある。他者から承認された自分がすべてじゃない。そう思えた。
櫂の担当編集者2人の話
編集の仕事は作家の作品を世に出すこと。これだと思った作品を見つけ、それを多くの人の目に触れるように輝かせることは並のことではないだろう。仕事第一で家庭を顧みなかった彼らのプライベートには同情するが、それだけすべてをささげることができる仕事はうらやましい。また、作家は死してなお周囲の人たちの力で作品を通して多くの人に愛され続けるという「愛」の物語だと感じた。
暁海と北原先生の未来の話
さまざまな節目で相互扶助結婚という形を終わらせようとしてきた2人。
互いを縛り付けないことで相手を敬い、適度な距離を守り続けたが一緒にいる時間が長くなるほどその形が2人を縛ることになり、孤独の中に身を置くことになる。多くを望まない二人がこの関係を先に進めるにはこれだけの時間が必要だったのだろう。
凪良ゆうさんの作品は繊細な言葉が丁寧に紡がれていて、心地よい反面、鋭利なナイフとなるときがある。ただ、切り口が美しければ縫合後傷跡が残りにくいようにどれだけ切られたとしても
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前作で結の母親と北原先生の関係が曖昧な感じでしたが、そんな過去があったとは…本当にお人好しと言うか。暁海との夫婦関係も契約結婚みたいな感じではあったけれど、歪でも長年過ごしてきた時間はまぎれもない夫婦だったと思います。
そして、そんな結も国際結婚の壁が幸せを阻むなんて…国の違いがこんなにも大きな問題だとは思いませんでした。それでも、ポジティブな結は凄いです。
ちょっとビターな感じではありましたが、とても穏やかな読了感でした。
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感想
傷を抱えた煌めき。幸せを求めてもがけば棘が刺さる。けれども人には治癒能力が備わっている。それでもダメなら。助けてくれる人がいる。
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良質な「おかわり」。
あの世界を補完&深化するエピソード達。
若干出来過ぎというか報われすぎ?な節もあるけど。
個性的で魅力的なキャラ達とそのユニークで芯のある信念と行動が読ませる。
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汝、星の如くのスピンオフと言うより、対の2冊だと捉えています。汝だけでも素晴らしいですが、星を編むを読むことでそれぞれの人物像に深みが増して、この2冊のストーリーがより一層輝きます。何度も何度も胸に刺さってくる一冊。