紙の本
一気に読めました
2013/06/24 16:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリー、文章表現に嫌味がなく、登場人物の奮闘ぶりが隠蔽捜査の竜崎のようで面白かった。
短編ストーリーではあったが、十分密度も濃く楽しめた。
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若くして警部になった警視庁総務部の柴崎が主人公の短編集。
ミステリとしては全然面白くない。簡単に分かる。
警察組織内の人間関係を描くものとしてもイマイチ。
リアリティを追及したのかもしれないけど、
現実の面白くない部分ばかりが描かれている感じ。
この作家さんを読んだのは初めてだったけど、
もう読まないかなー。
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最近流行りの、管理部門所属の警察官が主人公の作品。
それとやっぱりはやりの、警察の裏の側面を描いています。
警察もお役所なので、色々とはあると思いますが、
何だかなぁと思うのも確か。
あんまり出世出世という、警察官僚もねぇ。
タイトルの「撃てない警官」と言うのは、
事件発生時にビビって撃てないという意味ではないことを
物語終盤に、やっと気が付きました。
鈍い(苦笑)。
一応、最終的には、
主人公の目的の半分は達成した様な
状況になっていますが、残り半分は?
それと、義父のサークサイド疑惑?
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掲題の短編から、意表を突くような、
引き込まれる展開になっているが、
その後も主軸はありつつ、進んでゆく。
綾瀬署に異動してからも、周囲のサポートを得つつ、
捜査とは違うのだろうが、そういう能力を身につけてゆく。
ただ、あまりにも自然にできすぎて、
そこに違和感を抱かざるをえない。
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何とも、変わったキャラクターの、短編連作警察小説であることか。
何しろ、現場が嫌、事務部門が好き、という警察官が主人公なのだから。
バリバリのエリートだった主人公は、陰謀により所轄に移動させられる。そこでは、否応なしに事件に遭遇し、いやいやながら捜査に携わっていく。
今後、刑事魂に目覚め、活躍するのか、あるいはまた、本人が望む本庁の職場に復帰できるのか、次回作以降が楽しみ。
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主人公がいきなり責任を押し付けられて左遷される場面で幕を開ける。さらに、警視庁へ戻るために、上司への復讐を胸に秘めて、所轄署で仕事を通して出会う事件の裏側に悪戦苦闘するという意外な展開に、驚いた。第63回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した「随監」も展開が面白いが、全7編が繋がった長編のように感じられる点が面白かった。
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これを読んではっと思ったのは、管理部門とかだと警察の人でも捜査とかに関わらないんですね。警視庁の人なんて言われたらそういう事にみんな1回位関わっていると勘違いしそうです。エリートだったのに左遷でそういう部署に飛ばされたら、周りからは使えない奴めなんて言われて悔しい思いしてしまうのでしょう。どんな業種でも現場と事務職の軋轢っていうのはありますですね。
この主人公正義の味方でも悪党でもなく、ひたすら組織の中でもがいて自分の立ち位置を模索する様が何とも人間的で、僕的にはかなり良い作品だと思いました。
主人公が自分を陥れた同僚上司たちに一矢報いようと、正規の方法では無く弱みを握ろうと画策しますが、現場の空気を吸う事によって、次第に考え方が変わっていく描き方も自然で違和感なく読めました。
警察も人間の集まりだし、これ以上無い位に部署ごとの軋轢や思惑にまみれているだろうし、警察組織の内部事情と絡み合って色々なものが置き去りになって行くんだろうなとしみじみと思う本でした。
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もっと警察内部の政治ゲームのお話かと思いきやショートストーリーメインな感じで中田との決着も中途半端で残念
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評価は3.
内容(BOOKデーターベース)
総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。柴崎令司は三十代ながら警部であり、警視庁総務部で係長を務めつつ、さらなる出世を望んでいた。だが不祥事の責任を負い、綾瀬署に左遷される。捜査経験のない彼の眼前に現れる様々な事件。泥にまみれながらも柴崎は本庁への復帰を虎視眈々と狙っていた。日本推理作家協会賞受賞作「随監」収録、あなたの胸を揺さぶる警察小説集。
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派手なアクションや操作はまったくなく、主人公が正義の塊というわけでもない。が、本庁へ返り咲きたいという人間くささ、欲と、綾瀬署管内で起こるいくつかの事件の行く先が気になり、一気に読める。事件ごとの短編なのもいい。シリーズを読破しよう。
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普通の警察ものとは違いますね。
横山秀夫より、主人公が人間臭い。
あと、物語の面白さがえって二転三転したりする感じはいいですね。
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誤ってシリーズ最新巻をそうと気付かず買ってしまったため、シリーズ1巻を購入。最後まで物語の方向性に悩んだ。出世競争に目をぎらぎらさせ、現場を侮る主人公が、他人の復讐に巻き込まれ左遷される。異動先の綾瀬署で警部として初めて捜査らしきものに加わることになり、少しずつ現場の面白さに目覚めていく話……なのだと思うが、分かりにくい。
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短編集。
出世コースに乗っていたはずなのに理不尽な理由で左遷させられた柴崎。
現場で必死に働く刑事たちをどこか見下しているような柴崎が、実際の事件に向き合い変わっていく。
警部補に昇進したとき、警察学校で教壇に立っていたのが左遷先の綾瀬署で副署長をしている助川だ。
彼に連れられ自殺かと思われる現場へと向かう。
警察にもいろいろな部署がある。
実際に捜査にあたる現場の刑事たち。
本部に詰め、捜査の方向性を見極める管理職。
事務系の仕事に明けくれる警察官。
ふと感じた疑問を柴崎が助川に告げたことから、事件は大きくその様相を変えていく。
最初は自殺かと思われたものが、結局は殺人事件だと認定される。
助川ではないけれど、もしかしたら柴崎には刑事としての資質があるのでは?と思ってしまう物語になっていた。
協会賞を受賞した「随監」は、本当の正義とはどんなものなのか、わからなくなってしまう物語だった。
法律に照らしあわせれば刑事罰を与えるほどのことではない。
けれど、些細なことの積み重ねがどれほど人を苦しめるのか。
ずる賢く立ち回り、確信犯的に悪事を働く人間をなぜ法律が取り締まることができないのか。
そんな矛盾は、もしかしたら社会にはたくさんあるのかもしれない。
広松の行為はけっして褒められたものではないだろうが、それでも広松のような警察官がいてくれたら…と思ってしまう。
杓子定規に法律に縛られるのではなく、地域のため、住民のために動くことができる警察官。
それはもう、ドラマや物語の中にしかいないのかもしれないけれど。
出世することで頭がいっぱいだった柴崎が、どんどん人間らしくなっていくところが物語の魅力だった。
柴崎を主人公にした物語がまだあるらしい。
ぜひそちらも読んでみたい。
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初読の作家さん。外向きではなく警察内部の話。派手な事件や殺人がないのにかなり面白く読めた。柴崎さん、どこかのシリーズのあの方の様に、管理職に収まっているより断然現場で活躍するタイプとお見受けいたします!個人的には助川さんのファンになりました。シリーズものらしいので、次も読まなくちゃ。
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総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。柴崎令司は三十代ながら警部であり、警視庁総務部で係長を務めつつ、さらなる出世を望んでいた。だが不祥事の責任を負い、綾瀬署に左遷される。捜査経験のない彼の眼前に現れる様々な事件。泥にまみれながらも柴崎は本庁への復帰を虎視眈々と狙っていた。