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小夜子という転校生にまつわる不思議な出来事。学校の怪談みたいな。(笑)別段ホラーではないのですが背中がうそ寒くります。ただのミステリでは終わらない秀逸な作品。
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恩田さんデビュー作。怖かった…もう何が怖かったって、あの体育館の場面!鳥肌モノ。しかしなんやらラストがいまいちで。デビュー作なら仕方ない、かなっ?(偉そう)
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ミステリーだと思って読み始めたらホラーやサスペンスの要素が強かったです。特に加藤が「サヨコ」の来訪を受ける場面ではぞくぞくしました。
ただ、それだけではなくてノスタルジックな学園物語としても楽しめました。沙世子を中心とする四人の関係の描写はあっさりとしつこくなくて良かったと思います。
ただ、オチがどうしても弱いなあと思いました。あれだけふくらましたのに、中途半端な感じで終わってしまったのが残念です。
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名前も同じなので頭の中のイメージはずっと「吉祥天女」の小夜子でした。似たシーンもあったし。文化祭のシーンはさすがに怖かった。でもホラーだと期待して読むと肩すかしをくらうかもしれない。(2002.5.7)
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文章が読み手に優しく読みやすいので一気に読めた。
あらすじに“青春”という言葉があるように全体の40%は純文学のように感じることができる。
誰かひとりが主人公ではなく、高校生四人が密かに行われているゲームに巻き込まれながら学校生活と将来について模索していくさまを描いているのだ。
話の結末を私はあっさり受け入れることができた。ゲームについての謎はすべて解明されてはいないし、疑問が残る部分もあったりするけど、深く追求する気にはならなかった。
つまり、話はちゃんと完結しているのだ。ゲーム自体はその後も続けられるのだろうという余韻を残して。
最初読んでるとき、これは怖い話か? と尻込みしそうになったが、それはまったくなく、高校生の彼らの会話が小気味いいので思わずつっこみたくなるほど楽しかった。
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ふとした会話で『三月は深き紅の淵を』の名前が挙がったところ、上司が貸してくれた本。
恩田さんの小説の出だしの引き込み方というのは、ほんとに圧巻です。
読み始め1秒でミステリーワールドへの旅立ち。
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ある高校に転校してきた美しい女生徒、津村沙代子。
そして、その学校には十数年にも渡って続けられてきた「サ
ヨコ」という伝統的なゲームがあった……。
ミステリーと青春、そして学校という閉鎖された空間の中で
生まれる一種澱んだ空気が絶妙のバランスで混ざりあってま
す。
この「世界」にどれだけハマれるかで、おもしろさはかなり
変わってくると思いますが、私は読んでて甘酸っぱい気持ち
になりました。
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小夜子という転校生にまつわる不思議な出来事。学校の怪談みたいな。(笑)別段ホラーではないのですが背中がうそ寒くります。ただのミステリでは終わらない秀逸な作品。
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地方の伝統ある進学校で行われている「小夜子」にまつわる儀式を通じて、高校生活を描いた作品。この人の作品は一人っきりで(できれば夜に)一気に読むのが一番楽しめると思う。
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これってTVでやってましたっけ?
何か見たことあるような気がする。
面白かったです。
真実はなんなのか。
それが知りたくて読みましたね〜。
最終的には自分的には「不可解」で終わりました(汗)
ん〜・・・。
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NHKドラマを飛ばし飛ばしにしか見れなかったせいでストーリーが気になって気になって原作を購入。思えばこれが私にとって初めての恩田作品でした。要所要所のなんともいえない湿度感や生ぬるい風が、体で感じ取れるようです。学校という場所は、とても奇妙な場所。
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恩田陸の六番目の小夜子を読みました。主人公たちが通う高校に伝わる伝説が引き金となっていろいろな恐ろしい事件が起きていきます。高校生時代特有のにおいがする物語に引き込まれてしまいます。物語自体は面白く展開し、主人公たちも魅力的なのですが、やはり途中でおきた事件の種明かしが不十分なので、欲求不満がつのりました。ミステリーでは、例え超常現象により何かが起こったのだとしても、やはり起こった事象について合理的な説明がほしいですね。
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高校には十数年館にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。3年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。
学園生活、友情、恋愛。青春ホラー。
恩田陸さんのデビュー作。
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面白かった。どこか懐かしいような雰囲気で。読んでいて校舎や人物などの描写が、頭の中にはっきりとイメージが持てる作品だと思う。ただラストが…もう少し凝っていて欲しかった。(2005.01.20)
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高校に古くから伝わる「サヨコ伝説」を中心にした4人の高校生3年生の物語です。恩田陸を初めて読みました。
この小説をジャンル分けすると僕の中では間違いなくファンタジーに入るんですが、読み直してみるとファンタジーの肝である「普通ではありえないこと」「現実離れしたこと」なんか一切起こってないことに気付きます。これはもうすでにこの物語となっている高校が不思議な空間だからです。高校3年生は一生のうちで一年間しか味わえない。と言う事実が現実性を薄めて異世界で起こっているとても不思議なことという錯覚を起こします。
そして一年間しかないという状況は主人公たちの心理にも深く関わってきます。来年には進路が決まってみんな離れ離れになってしまうというのがわかっている中で受験勉強をしながらも友人との繋がりはより強く持ちたい、という願いがひしひしと伝わってきます。僕自身はこんなに青春らしい青春を経験したことはないはずなのにものすごく懐かしい。