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美人じゃないけど妙に色っぽい、女は理解できないけど男にやたら好かれる女、こういう人いるよね。
地方だからかな、噂が広まるのが早いよね。
ちょっと最後がすっきりせずもやもやして終わったけど、読みやすくって面白かった。奥田英朗は短編もうまいね。
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最初の中古車販売の女を読み終わって、ものたりなーい!と思っていたら次々に糸井美幸にまつわる話がいろんな人の視点で語られていてそれぞれの主人公と一緒に糸井美幸についてどんどん想像をふくらませながら読めて楽しかった♪
H27.9.11~9.15読了。
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さすが奥田さんです。いつもながらの物語への吸引力、軽快なテンポ感、次の展開への推進力、あっという間に読み終わりました。実際の事件をモチーフにしているのだろうけど、名古屋弁もいい感じ。糸川美幸、愛人にはなれないけど、ちょっとした知り合いになって話してみたい気もする。怖いけど…
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糸井美幸という1人の女性をめぐって飛び交う「噂」を描いた連作短篇集。
舞台が地方都市であること、噂の中心となる人物が女性であることがじわじわと効いてくる。男として怖いと感じるが、同時に様々な男を手玉にとる姿は痛快でもあった。
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ミョーにリアリティのある噂の女。
んで、それに関係するヒトビト視点の連作なんだけんど、件の女とその関係者の関係性(?)が章が進むとビミョーに遠くなっていくんですね。
章ごとのシメの一行が絶妙。
一言苦言。
イナカ地方都市でも飲酒運転は御法度だぞ!今や。
キビシーのだぞ。
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「糸井美幸」という女の噂話の連作短編。
面白かった~。地方が舞台なのだが、地方の「横のつながり」「しがらみ」をぎゅっと濃縮して、目一杯煮出したような本作はとにかく濃い。そしてこの「濃い狭い世界」をさらに濃くするのが、クズ過ぎる男たちと愛知の方言。愛知の方言を卑下するわけではないのだけど、この方言が本作の色んなねちっこさを表現している。関西弁や他の方言だったらここまでの完成度はなかったのでは?と思うほど。美幸がクズなお金持ちを男性を手玉に取り、挙げ句殺したのだとしても、色香に誘われ寄ってきた男が悪いとある意味痛快に思わせる部分がこの本のすごいところな気がする。この手の内容って、いかに本題の女を妖艶にグロテスクに描き、読み手に微妙な嫌悪感を与える気がするのだけど本作の「美幸」にはそれがなかった。したたかで賢くて良かった。どの短編も主人公の人生が美幸と微妙に関わったことでこの先どう変わっていくのかを匂わせる終わらせ方も良かった。お勧め!
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地方に住む糸井美幸という女の噂話を集めた短編集。
男を手玉に取り強かに生きる糸井美幸を、ある意味すごいと思うが、尊敬はできず。
噂をしている他の登場人物の誰とも共感できずに、読了。なんとなく後味が悪い。
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地方都市の地方さ加減というのかな、
これがなかなか面白い。
確証の語り部たちのその後の人生にも興味。
というかそれが狙いなのか?
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地方に住む「ある女」が様々な男との噂をまといながら生きるサクセスストーリー?!地方の事情(しがらみ、しきたり)がリアルで、そこに住む女達のゴールもまたそうなんだろうな~と思わせる。
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登っていくオンナ、糸井美幸。続きも見たい。
第三者たちが面白おかしく語る彼女の噂で
進むストーリーが新鮮。噂の真偽にも触れない分、彼女のミステリアスさが際立つ。
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奥田さんの本は好きで期待し過ぎた分少し期待はずれかな。読む手がなかなか進まなかった。最後の方は少しサスペンス絡みになってきたので期待してたんだけど、結局なんか納得いかない終わり方。
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面白かった。
なんだか、不思議な小説でした。
結末を書くことなく読者に余韻で想像させて、
糸井美幸の周辺の物語をちりばめてゆく。
読後感もなんだかスッキリで。
よかったですね。
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地方のしがらみや閉塞感がうまく描かれていて、地方に未来はないなとつい感じてしまう。ほとんどすべての男性登場人物が噂の女に惹かれる、大して美人ではないのに‥というのも地方ではあながちない話ではないだろう。
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軽妙な筆致で描かれる悪女譚。周囲の顔色を伺い流されていく多くの傍観者に比べると、悪事を働いても信念を持ってのし上がっていく美幸には清々しささえ感じられる。
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しがらみまみれで閉塞した地方都市を舞台にした、“噂の女”糸井美幸のピカレスク小説。主人公の主観は一切語られず、さまざまな人間くさい登場人物の噂でのみ語られていくのが、おもしろい。保険金殺人で捕まるのかと思って読み進め、心地よく裏切られる感じ。直木賞作家の面目躍如な一冊。