投稿元:
レビューを見る
繋がっていく物語、最後まで読むと「魔物の姫俺はあなたを救えただろうか?」と言うキャッチコピーのその答えが分かります。是非、読んでほしいです。
気付いたら物語に惹き込まれていました。
とにかく、切なくも優しい物語。
再読すると違った視点から読み進められる作品だと思います、
投稿元:
レビューを見る
静かで、ものかなしい雰囲気に没入します。
特別な夜に語られていく短編の物語は、過去の出来事を知らせると同時に、現在の真実をも少しずつ明かしていきます。
一話終わるごとに余韻を感じさせ、思案せずにはいられません。
投稿元:
レビューを見る
美しい表紙の絵とタイトルに惹かれて買った本だったけれど、その中身も装丁に劣らず美しくて、読み始めるとあっという間に読了してしまった。人と人ではない者たちの、優しい想いのつながりがただ切ない。
語り継ぐのは人の想い。魔物は人の物語で生き、その物語によって人を生かす。
語られている限り、誰かに覚えてもらえている限り、その人は生き続ける。第二の死は訪れない。これはよく聞くことだけれども、それを美しいストーリーによって教えてくれるような本。
投稿元:
レビューを見る
実際に読んで、またそれこそ「冬至には煌夜祭を読みたい」と思った。
時に感動する内容もあって、
"時は移ろい、人は変わっても、思い出だけは色褪せない"って本当だな、と今の私の心に刺さり刻まれた言葉になった。
投稿元:
レビューを見る
レーエンデ国物語でも思ったけれど、作者の物語の入り方、語りの始め方がすごく好きだ。これから始まる物語の世界にワクワクする。そしてこの作品、語り手の話を聞くスタイルなので、その語り始めがいっぱい出てくる。最高だ。
語り手の語る短い物語の間に、語り手同士の会話があるので、忙しくてもちょこちょこ読めそう(といいつつ面白くて一気に読んでしまった人)。
短い物語それぞれが魅力的なのはもちろん、あとからあとから伏線回収されて繋がっていくのがたまらない。あぁー、あの時の。へぇー、まさかの!ってしんみりしたり驚かされたり。とにかく面白かった、そして無駄がない!
人それぞれに物語があって、それを受け継いでいく者がいる。大切な人、大好きな人のことを知りたいと思う気持ちに「愛」を感じた。総じて「愛」の物語だった。
だからこそ、この魔物の設定がせつないことせつないこと……。本編に追加された二篇、ここまで読んで完全版という作者の言葉通り、全部読めてよかった。
多崎さんの作品、『本の姫は謳う』の方も読みたくなってきた。4月にレーエンデの新作もあるのに!
にわかだけど、すっかりファンです!
投稿元:
レビューを見る
表紙買いした初ファンタジーだったが、内容も素晴らしかった。
まるで自分が魔物なのではないかと思うくらい夢中になってしまった。
記憶力に自信の無い方は相関図などを書きながら読むのがおすすめ。
あとこれ2006年の作品なんですね…私とほぼ同い年でびっくりです
投稿元:
レビューを見る
最後には、「まじか…」と自然に声が出ていた。
ファンタジーは大好き、でもカタカナの名前覚えられるかな…と思いながら読んだがそんなこと感じることなく惹き込まれる作品。最高の一冊。
最初は短編でそれぞれの物語なのかなと思ったが矢先、それぞれの物語が絡み合い、最後には一つにつながる。何度も驚き、感嘆し、良い意味で頭の中が掻き回された。とにかく、すごく心にくる本。
ナイティンゲイルとトーテンコフの正体、魔物の姫ってだれ?と思いながら読んでいたが、複雑ながらもすごく満たされる作品。
記憶を消してもう一度読みたい…!
投稿元:
レビューを見る
語り部たちが紡いでいく、悲しい運命を背負った魔物と人々の話。
デビュー作とは思えない素晴らしい作品。
語りという手法が上手く使われている。
ただ、性別のぼかしが何人にもあることで、かなり混乱させられた。
投稿元:
レビューを見る
レーエンデ国物語の作者のデビュー作が新装されたようなので手に取りました。
顔を隠した語り部が年に一度冬至の日に、魔物が住む18の国にまつわる話をする、という設定なんだけど、世界観がよくできてる。
美しく残酷で物悲しい、でもそこに強い意志がある、というレーエンデの世界観に近しい印象を受けました。
が、一つ残念なのは誰が誰か進んでは戻り、をしないとわからなくなってしまう。仮面被ってるわ性別詐称もあるわ、でかなりややこしかったので、ネタバレ相関図が欲しいです
2024.5.6
72