投稿元:
レビューを見る
歴史を学究するものとして、磯田先生みたいに史料・古文書をより多く読もうと感じた。史料を読まないと、歴史の叙述がどうしても薄っぺらくなってしまう。
史料を多く読んでからこそ、磯田先生の文章は面白い。
投稿元:
レビューを見る
話は、ばらばらであったが、結構面白かった。
我が国では何故 本当の意味での「歴史」を教えないのか?
投稿元:
レビューを見る
古文書をベースに日本史の裏側を説明する。古文書を見つけて解読し、それを書いた人や当時の生活に思いやるのは簡単なことではないとは思うが、筆者の解説でその面白さが垣間見えた。本の中で紹介されていた映画「殿、利息でござる!」も観てしまった。
投稿元:
レビューを見る
未知の古文書を見つけた時の磯田先生の興奮がとても良く伝わってくる。読みながら一緒になってゾクゾクしてしまう。
好きな題は「「寺子屋」文化の遺産」と「我々は「本が作った国」に生きている」だ。
日本文化に誇りを持てる。
鎖国しているからと言って教育が遅れているわけではなかった。むしろエリートだけではなく、一般人の常識的知識の発達した国だった。
「災害から立ち上がる日本人」も興味深い。
400年前にも同じパターンで地震が起きていたとは知らなかった。
投稿元:
レビューを見る
のっけから徳川埋蔵金の話!
今回は磯田先生ご自身の著作が映像化された際の裏話や、関わった発掘調査や文化遺産の保護保存の働きに関する内容が多い。
出世欲とかはどうでもいいけど、出世城行ってみたいのぉ。
家康が美形だったらしい。 いつか時代劇にも美形の家康が出てくるかもしれん。 沼津市の高尾山古墳は無事保護されたのかな?
先生と一緒に発掘体験した小学生から未来の歴史家が出てくるかも。
「左馬之助殿戦語」は面白そうだな。 こうゆうのがもっと読みたいわ。
江戸に落ちた隕石の場所にも機会があったら行ってみたいなぁ。
もっと庶民目線の話が読みたい。 武将の日記なんかでもよいけども。
高田郁の本の話が出てきたのには驚いた。
投稿元:
レビューを見る
歴史番組でお馴染みの磯田道史氏による古文書を巡る小話です。磯田氏のエッセイ的な側面もあります。オリジナルは読売新聞をはじめ、色々な雑誌で掲載されたものをまとめています。研究者の生の声が聞けるというのは非常に魅力的で面白い内容でした。本書で取り扱っている事柄もメインストリームからは少しだけずらしてあって良かったです。ただ、もともとが新聞などに掲載されたものなので、とても短いというのが残念。いくつかは続きものになってはいるのですが…。この中のいくつかの事柄が、いつか独立した1冊の本になることを願っています。
投稿元:
レビューを見る
小さい時から古文書を読んだという著者のキャラクターが魅力的。小説やTV・映画などで固まっていた教科書的な「歴史」がまだまだこれからどうなるか分からない分野に思えてワクワクしてくる。
投稿元:
レビューを見る
これはあまりにもタイトルと中身がかけ離れている。著者も売れっ子になって、色んな意味で活躍してるので、あまり一つのことをコツコツと掘り下げていく時間がなくなったのか。
分かりやすく素人にも歴史の面白さや見方を伝えてくれる人なので、少し残念。
本書はそもそも新書という入れ物に入れるべきではないと思う。どなたかの感想にもあったが、コラム集小ネタ集で、文庫の方があっているように思う。
投稿元:
レビューを見る
先祖が戊辰戦争に参戦していたことを知った
15歳の磯田少年は「日本史の現場を見たい!」
と、地元の古書店に向けてペダルを漕ぐ。
500円で古文書解読事典を購入。
以来、様々な参戦者の残した記録を
解読していき、やがて眼前には
戊辰戦争の実像がありありと立ち昇る。
本書は著者がこれまで読み解いた
古文書を手掛かりとし、
山川の教科書には出てこない、
戦国期から江戸・幕末期にかけての「細部」に
フォーカスしたエピソード60話余を収録。
学校で学ぶ歴史は、日々の営為の集積記録を
「国造り」「戦さ」「政治行政政策」といった
視点で切り取ったものを概観しているに過ぎない。
ずっと戦さをしているわけではないのに
ついついそういう印象を抱く。
「安土桃山時代は昨日までで、
今日からは江戸時代なんだ!」なんて、
当時の人々は知ったこっちゃなく、
後世、学者が便宜上「政権交代と遷都」で
時代を区切ったに過ぎない。
著者の歴史開陳話が面白いのは、
フィルターのかかっている
二次・三次資料でない、
あくまでも一次史料の古文書の山に分け入り、
「真相」という果実を掌中に
しっかと収めているから。
例えば、家康が武田信玄に大敗を喫した
三方ヶ原の合戦も、家康の視点と信玄の視点で
書かれた古文書では、 群勢の数からして
まったく異なる。
そう、時の権力の都合で、
いつの世も情報は操作されるのである。
今日、我々が英雄と見なしている龍馬だって
徳川や会津側から見れば、
一介の浪人テロリストである。
歴史というのは実に振り幅が大きいことを
教えてくれる格好の書でありました。
投稿元:
レビューを見る
ほー、古文書ってこんなことまで分かるのか。なんて面白いんだ?!それにしても、昔から、いろんな人が書き物を残していることに驚く。皆、書きたがり屋ですね。
投稿元:
レビューを見る
「内幕」という程大々的な内容は無かったが、古文書、歴史書から紐解く当時の人々の内情を知れる良本でした。ほぼ一話完結に進むので読み進めやすい一方で、余白が非常に多く、中公新書なのに…とガッカリ。250p前後だが実質は150pくらい。粗製乱造と書かれている一文があるが、これもまた
投稿元:
レビューを見る
2019/03/24読了
戦国時代から幕末期まで歴史の蘊蓄満載。古文書解読の結果を教えてくれる。
投稿元:
レビューを見る
第1章:古文書発掘、遺跡も発掘 第2章;家康の出世街道 第3章;戦国女性の素顔 第4章;この国を支える文化の話 第5章;幕末維新の裏側 第6章;ルーツをたどる 第7章;災害から立ち上がる日本人
投稿元:
レビューを見る
豊臣秀頼は本当に秀吉の子なのか。著者が発見した龍馬や西郷の書状の中身とは。古文書を読み解くと見えてくる、本当の歴史の面白さ。
投稿元:
レビューを見る
日本史を知るためには、古文書を読むべし。そんな信念のもと、貴重な古文書を求めて、どこへでも足を運び、大金をはたく著者。そして、難解な古文書を読破し、歴史好きな読者に本当の歴史を教えてくれる。
なるほど、著者の存在感が最近の歴史学者の中で抜きん出ているのは、次々と最新の歴史情報を手に入れるたいオタク性と探し求めるフットワークのせいなのか。
今の出版業界が大量の本を出版しているのと同様、古文書もかなりのペースで見つかっている。そして、著者のようなプロが次々と古文書を分析するたびに、歴史が新しく塗り替えられる。
古い時代を研究し、更新する。それが歴史学のおもしろさだ。