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蜘蛛おつかれ。
終盤、まさかまさかの展開。
それは予想だにしていなかった。
次巻、最終巻らしいけど、どうするんだろう…。
月がヒトデナシ?世界がヒトデナシ?
真世界に行けばわかる?まさかのセカイ系?メタネタ?
個人的には近松独善や御堂八雲のスピンオフが読みたい…
無理かww
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"無貌伝 探偵の証"望月守宮著 講談社ノベルス(2012/10/04発売)
・・・"無貌伝”シリーズ5巻目。”ヒトデナシ”という怪異が存在する世界。”人と魂のヒトデナシ”怪盗・無貌が暗躍するなか、無貌の配下”魔縁”の一人”蜘蛛”が反逆。さらに首都を破壊し尽くした。
”蜘蛛”の手から、少女・芹と共に逃れた探偵助手の望。が、望が受けたのは探偵秋津失踪の知らせだった・・。
秋津の真意は?また、”蜘蛛”の目的は?
・・・あから様に少ないページ数(前巻より100ページ以上減、268ページ。)に大丈夫か!と、思いましたが充実した一冊でした。元々活劇性の高いシリーズでしたが、本巻は今までで一番でした。
複数の”ヒトデナシ”を持つ”蜘蛛”。(首都を破壊した列車型の”ヒトデナシ”や身体分離や身体交換、結界を作りだす水など。さらに中盤で他の”魔縁”から協力な”ヒトデナシ”を奪います。)
”蜘蛛”との戦闘はお互いの能力の制限を突く点で”ジョジョの奇妙な冒険”のスタンド戦を思い起こさせてくれました。
望くんが頑張る中、秋津のイマイチ感はどうかと思いましたが。(笑)
”無貌”や世界設定にも迫る本巻。(予告では次で最終巻。)この巻まで来ると、さすがに”○○な方にもおすすめ”とかいう表現は使えないですね。但し、シリーズとして読んでいる方には期待を裏切らない一冊になるかと。
・・・シリーズ一作目がもうすぐ(2012/10/16)発売予定。シリーズ未読の方にはそちらの方がおすすめですね。
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無貌伝 シリーズ第5弾
<あらすじ>
魔縁・蜘蛛であり無貌殺害を計画する三探偵の一人・御堂八雲。
彼が持つヒトデナシは
高速移動で破壊の力を持つ列車[縣繰津]
生命の侵入を断絶する水[踏果]
ポテトヘッドみたいに身体をバラバラにできる[途跳]
針を頭に刺すことで2人の精神を交換できる[結針]。
そんな八雲は藤京で無貌の協力者20人の同時殺害を行い
藤京の眩雲塔を占拠し周囲1キロに[縣繰津]を走らせて溝を作り、
そこに[踏果]を流し込み外部の侵入を阻んでいた。
前作で八雲から何とか逃げ出した古村と芹。
舌で舐めることで他人の記憶を読み取れる芹の[匂色]を狙う八雲。
芹を守るため古村は三探偵の一人であり望の師匠でもある秋津を訪ねる。
が、彼は既に藤京から船で逃げ出していた。
でも古村は秋津が逃げた真意を悟り、
探偵事務所の管理人・純と、夢境ホテルで登場したサーカスの友人・建太と共に、4人で八雲を倒すための計画を立てる。
計画は順調に進み、そして眩雲塔の空に飛行船に乗った秋津が登場する。
しかし八雲はすべてを予想していた。
眩雲塔の占拠は秋津を倒すためだったのだ。
八雲は眩雲塔を爆破し、塔を飛行船にぶつけ、飛行船は落下。
秋津は飛行船から出ることなく倒れてしまう。
更に八雲は、[結針]で純になり、健太を銃撃し、ついに八雲は芹をゲットする。
さらに八雲は長靴本部へ侵入する。そこで三探偵の一人・近松独善と対峙。
八雲は無貌について語りつつ、スキをついて独善を倒し、肉体の再生能力を持つ独善を本のヒトデナシに閉じ込める。
警察も八雲を捕らえるべく長靴本部に乗り込もうとするが[縣繰津]に倒され、
さらに無貌の部下も八雲を襲うが八雲はそれらをすべて撃退。。。
そして八雲は無貌を殺害するため[結針]で芹と入れ替わり、
警察とか大勢の瀕死の人々を[匂色]で舐めて、死ぬまでの記憶をすべて読み込んだ。
その理由は、無貌に[匂色]の大量の負の記憶をインストールさせることで容量オーバーにして、無貌の人格を消してしまう=無貌の殺害、を行うためだった。
しばらくして、飛行船から救出され治療を受けていた秋津が病院で意識を取り戻す。
古村は目を覚ました秋津に、芹を助け出す決意を告げる。
古村が病院を出るとそこには無貌のために芹を追う魔縁・犬がいた。
目的が同じ2人は共に長靴本部へ潜入することに。
そして入院中の秋津の元に無貌が現れ、彼らも長靴本部へ向かう。
長靴本部に潜入した古村と犬は独善を助け出し、
古村は自ら囮となつて壁抜け出来ないようにスライム状の独善で囲まれたエレベーターに八雲を閉じ込める。
無貌と秋津も長靴本部に到着し秋津がヒトデナシ[巾裂]で[縣繰津]を破壊し、無貌は芹を救出し、秋津は古村の元へ向かう。
エレベーターに閉じ込められた八雲は古村と戦い、
八雲は圧倒的に勝つが、エレベーターから出られない。そこで八雲はエレベーター内に爆弾をセットし、
あらかじめ仕込んでいた[結針]で芹と入れ替わり、そばにいた無貌に[匂色]で負の記憶を送り込む・・・
エレベーターには戦いに敗れ倒れた古村と、精神が芹の八雲と、爆弾・・・
そこで古村は八雲を殺害し強制的に芹と八雲の精神を元に戻したところで、、、
エレベーターが爆発!八雲を倒す!
秋津が古村を救出するも虫の息で、古村に死んでほしくない秋津は、無貌に頼んで古村の顔を奪ってもらう。
古村は肉体は死んでしまったが、精神は無貌の中で生き続けることになった。
そして、無貌になった古村は芹と犬と共に楽園へ向かった。
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シリーズ第5弾は怒濤の展開で、まさに冒険活劇。次作で完結だそうで、どう決着がつくのか今から楽しみです。
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無貌伝第5巻。
前巻と話が続いているので、単独で読んでもわからないと思う。
シリーズ序盤は特殊設定のミステリと思っていたら、いつのまにか異能者の忍法帖のようになっている。ヒトデナシを使ったトリッキーな活劇で、これはこれで面白いけど。
秋津が存在感を示さない中、望が自ら”蜘蛛”と対決する波瀾万丈の展開だったが、ラストはかなり驚いた。次巻はどうなるのか全く想像がつかないので楽しみ。
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文字通り手を繋いで逃げる二人と、追う忠犬。
目的地に着いてみれば、頼るべき師匠はいなくなっており
警察はまだ、裏切り者のした事をしらないでいた。
周囲にいるヒトデナシに、ヒトデナシを使う人物達。
どうするんだというほど、油断できない状態。
相手も頭使ってますが…これほどまでに短時間で
よくもどうにかなる解決策を捻り出すものです。
すごいとしかいいようがないですが、またさらなる危機。
もぐら叩きかと思うほど、こっちが引っ込めばあっちが
あっちが引っ込めば、また違う問題が。
どうにかなる! と思ったのに、次の瞬間
相手の計画通りという状態。
どうするんだ、というよりは、どうしたいんだ!? かと。
抜け穴探せば向こうも察知しているし…。
しかも、その人物が本物か疑わないと、ですし。
最後には…正直うっときてしまいました。
感動したのでもなく、泣きそうになったわけでもなく
周囲の人間の心境に。
人は人と交わる事で、色々形成していくもの。
その一部が、心の準備なく奪われた時
多分、自分も、こうなるのでしょう。
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5作目。今まで登場してきたヒトデナシをうまく活用して、スピード感あふれる逃避行と異能バトルを展開。
異能バトル物としては面白いけど、ミステリーはどこに行った?
あと2冊読んで、最初の作品を再読しよう。
やっとこれまで引っ張ってきた無貌の正体と秋津探偵の過去が明らかになる。