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前作に引き続き伏線回収が見事すぎる
YouTube版の方の予告でも言われていた100ページを超える栗原さんのノンストップ推理パートは面白かったです。栗原さんすごい
一点一点のヒントの示し方がとてもわかりやすいから、ミステリー初心者の私でもわりかし解説パート前半部分の筋書きはある程度見えてくるが…ヤエコさんの生涯と、宗教、不倫等、人間の暗くて怖い部分が煮凝りになってる感じはとてもゾクゾクしました
が…2件目の闇をはぐくむ家のようにさらっと流された物件もあり、まだ何か隠してる…?とも思いましたね…もう一周します。
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対話形式なので頁数の割に文字量も少なくて読みやすい。確たる証拠をもって「こう!」と断ずるのではなく推定でもって事件を解き明かすのだけど、細かな伏線や叙述トリックで納得しかない結論に達する。最初に11の話があるって前置きがあるのもこちらへの挑戦っぽい。
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前作「変な家」が大変面白かったので購入しましたが、今回は私には合いませんでした。
以下、自分には合わないと思った点をネタバレにならない程度に記述します。
1.推理編までが長い
前作は全4章構成でしたが、今作は11の間取りに纏わる話と推理編という構成。
提示される謎にモヤモヤしている間に次の謎…という流れが長く、少し間延びしているように感じました。
2.子どもが理不尽な目に遭う描写
この手の話が苦手な身としては中々辛い描写がいくつかありました。同じように苦手意識のある方はお気をつけください。
(「雨穴さんの作品なんだから多少暗い話があるのは当たり前だろう。」と言われそうですが…)
3.謎を残した終わり方
これは好みの問題だと思いますが、前作程のスッキリ感は得られませんでした。
良くない所ばかり書いてしまいましたが、雨穴ワールドは健在で間取りの謎についてあれこれ考えるのが楽しかったのもまた事実。
雨穴さんや栗原さんに再び会いたい方には是非読んでもらいたい一作です。
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11の間取り図とそれに纏わる奇妙な話。
11の間取り図にはどうやら繋がりがあるらしいが、私には"建築メーカーと関わりがある"ことしか分からず、最後の推理を読んで感心した。
成程、俯瞰して間取り図をよく見ていれば、気づいたかもしれない。
しかし、元々は「子を守るため」に建築した(もしくはしようとした)家だったのに、ことごとくそれが子を苦しめたり子に変な邪推をさせたりする原因になってしまっているとは。残念に思う。
家の風水的なものに全く興味がないまま家を建ててしまったが、家というのは外敵から身を守るものでもあるので、もっと重要視して間取りを考えれば良かったと思う。
お婆さんが階段から転落死した家の真相(そんな安易に転落死を狙えるか?)や糸電話の真相(浮気相手の寝室から発信するプレイ…意味わからんな、こいつに罪悪感はないのか?)には首を傾げたが、人間が何をするかなんて分からないよね、と無理やり納得。
うまく全てが繋がったときは爽快というより、悼みの気持ちの方が強かった。
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よくこんなにきっちり綺麗に風呂敷を畳めるよなぁ、というのが読み終わった直後の一番の印象。一つ一つの謎も一風変わっていて興味深いのに、なんだかんだそれが全部繋がってしまうのだから、完成度の高い手品ショーでも見せられた気分になった。面白かった。なのに、反して『何故こんな事件が起きたのか?』という動機になると人間のエゴだの何だのが滲み出て、後味の悪さが残るところにリアリティを感じてしまって、それはそれで良かった。犯人一人だけが悪かったのか?と問われたら、多分そういうわけではない…と個人的には思うので。
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最初の話読んでなんでこんな中途半端な感じで終わるの?ともやっとしたけど全てが繋がる系なのね。でもちょっと多すぎたかな…11の家。あらゆるところに張った伏線。読んでて疲れた
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面白くて一気に3時間もかからないくらいで読めた。
ただ、最後まで読み切ったあともモヤモヤするところは残っていて、第3章に続くのかなとスッキリはしなかった。
でも買ってよかった。
※腑に落ちない点
資料①
・春日裕之助くん(8)は関係あるのか?
・春日くんを亡きものにしてしまった、運転手の男(ハウスメーカー美崎)は誰なのか?
資料②
・飯村さんは体力に限界が来ていたのに、特殊清掃業ができるのは不自然?となると、大工を辞めた理由は別にあるのではないか?(①の運転手?)
・飯村さんの別れた妻、子供は?
・飯村さんはネットで入手困難な、津原家の間取りをなぜ簡単に手に入れられたのか?(津原家はヒクラハウス=飯村さんはヒクラハウスの関係者、又は津原家の父?)
vs 同じ構造の家がたくさんあるから、同じ構造の別の家を印刷した?(ただ、どうやって検索して出したのか?)
・飯村さんが匂いに関して詳細に想像できすぎている?=同じ構造の家に住んだことがある?
・津原家の家の建物が、こんなに無理のある構造なのはなぜか?
・津原家で殺人が起きてしまった、本当の理由はなにか?(構造が原因は飛躍しすぎている)
・津原家の事件、母が祖母→弟の順に2つの包丁で刺し、最後にもみ合って母に刺さり、そのあと1本隠した…等はないのか?(その場合、津原少年が母ともみ合った場所が不自然)
資料③
・宇季が敢えて「懺悔する部屋」と印象付けたのはなぜか?(懺悔させたい誰かがいた?)
資料④
・早坂詩織さんの父、自動車メーカー部長は、関連があるのか?
・早坂さんが会った、ミツコちゃんの祖母は、本当に祖母なのか?(若々しくて綺麗な女性)
・トイレに人が入っているのに、トイレ真横の祖母が階段から落ちたのは不自然ではないか?(待つなら、トイレ右斜め前の手すりか、トイレ右横=階段からは距離があるので、落ちないはず)
・早坂さんが聞いた「ゴトッ」は何の音か?(祖母が頭を殴られた音?早坂さんが祖母を殴ってしまった?音?)
・早坂さんが事件直後に「探しに行った」ものはなにか?
・早坂さんが事件直後、「目を背けたかった、すぐそこにある現実」とはなにか?
・早坂さんが祖母を置いてトイレに行ったこと=「私のせい」になるか?他に「私のせい」だと思う要因はなにか?
・祖母が頭を強く打ったのは、何によるものか?
・お婆さんの廊下周り、殺されても外から見えない構造なのは、なぜか?
・早坂さんがミツコちゃんを陥れるような発言を、冷淡にしたのはなぜか?(恨みがある?)
・「漫画なんて読むわけが無い、貧乏な人の読み物」と発言したのは、本当にミツコちゃんか、またそれはなぜか?
・早坂さんから見た「親の金でお姫様みたいに振る舞う」は、何のことを指しているのか?日常の描写では、ミツコちゃんはそんな振る舞いを早坂さんにしている訳ではなさそう?
資料⑤
・誰が平内さんの家に☆(いわく付き)と記載したのか?
資料⑥
・信者の洗脳方法は何だったのか?
・
(読み返し中なので、記載途中)
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前作もそうだったけど、複数(11個)のストーリーをひとつのストーリーにするという構成が見事だった。
雨穴さんの作品は、動画も本も、「転」の数が想像しているよりもひとつふたつ多い。終わりかなと思ったらまだ展開がある。
ある種、現代のコンテンツ消費の仕方に寄り添っているような部分もあるのかもしれない。
第1弾よりも厚みのある本で読み応えがあった。
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前作を読んでいたからどうなんだろうと少し思っていた。そんな気持ちも全く考えさせないほどにまた違った家の怖さを見せてくれた。なんなら今回の方が深い。謎が繋がる度、ドキリとしてしまう。後半の残り少ないページまで謎を深掘りして展開する。さすが。このシリーズはこれからも楽しみ。
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前作同様多少の胸糞の悪さはあるが、それも含めて面白い、もっと読んでいたいと思う本だった。
間取りミステリー…面白いなぁ。
次のシリーズも楽しみにしたい。
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変な家の世界観が好きだったので、もう一捻り欲しかったなぁ〜と思いました!
シリーズ3作品では、変な絵が一番好きですね〜
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楽しく読みました
最初に
「一つのつながりが浮かび上がる」
という軽い挑戦状があったのが良かったね
一つ一つの短編は若干弱いし、
11編もあるけど離脱せずにすんだ
変な家、変な絵と読んでいたので、
インパクトには欠けたかな
今回は、
一生懸命考えて作ったんだろうな
というのが少し透けて見えて
ちょっと冷めてしまった
最後、文学的な余韻を感じさせないのは、
やっぱり謎解き要素の作者さんだな
と思わされた
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11の家の間取り図から解き明かす、真実。『変な家』の続編。栗原氏の超推理、大作と聞き非常に楽しみにしていた。
全てのピース(間取り図)はバラバラだが、どこかの関係箇所は繋がっている。資料⑥あたりで少し「仕掛け」に気がついてしまったので、後半の栗原氏の推理が待ちきれなかった。
繋がり方、細部の設定ともに「多少のノイズ」があるのが雨穴さんの構成の良いところ。私としては糸電話の部分が初見で「得体の知れない気持ち悪さ」を感じてたのだが、想像以上に気分の悪い設定であった。
民間伝承(民俗学)、人の心の歪み、支配といったお得意の手法が垣間見え、これぞ雨穴さんの作品と思わせる大作だった。
最後の箇所は二回ほど読んだ。
しばらく時間をおいて、繋がりの答え合わせとして再読も面白いと思う。
タイトルどおり、『変な家』だ。
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ゾクゾクとドキドキが止まらなかった
最初の11の間取り(資料)で、
ゾワゾワして寝るのがドキドキするくらい(笑)
繋がっていく話をしっかり最後で謎解きしてもらって、9割スッキリ…!
嫌な気持ちで終わらなくて良かった!!
あとの1割…
でも完全なる犯人?は今どうしているんだろう…と
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今のところ全作品読んでるけど
やっぱり書き方というか
雨穴さんのストーリー性がとても良い。
読みやすい。
最後は筆者と同じ気持ちになった。
.
間取りにはなんだか興味がわく。
図面は、ずっと見てられる。
映画だとどうなのか。3.15