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過去作含めタイトルが気になる書き手さん。ケア精神を持つ人が多ければ多いほどいい世の中になるのだろうか?ケアに対してどんな考察がなされているのかのぞいてみたい
#親切で世界を救えるか
#堀越英美
23/12/14出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3GJY3T2
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感想
隣人愛。たとえお節介と言われても。困っている人に手を差し伸べ、優しさをお裾分けする。孔子も言っている。それで世界はきっと良くなる。
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あとがきのエピソードは
「いい奴ばかりじゃないけど 悪い奴ばかりでもない」(TRAIN-TRAIN/ブルーハーツ)
今の世の中を思わせる。
ここに出てくる作品はあまり知らなかったが、今後知りたいと思った。
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ケアの話、親切の話、発達障害の話。テーマは多岐にわたっていますが、その中で出てきた、社会がケアや人間にお金を注いでこなかった、という問題意識が、自分の近頃考えていたことに重なって、びっくりしました。同じことを思っている人がいるというのは心強いものです。
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これまで当たり前だと思ってきたものや好きだと思っていたものは、人間の普遍的な価値観ではなく男性中心主義的な価値観に依っていたのだ
ケア的要素のない冷笑主義にいかに依存していたか
松本人志を思い出す
松田青子の「女が死ぬ」にリンクする
傑作!
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現代のケアの概念を、国内外のカルチャー(漫画、本、映画、ドラマ、イベントなど)から紐解く試み。
本編とは少し外れるけれど、自閉症のお子さんが診断されたクリニックの先生が素敵だなあと感じました。
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ケア・カルチャーの「ケア」とは英語のcareのイメージ。気配り、配慮、心配、お世話、他人を気に掛けけることすべて。
『鬼滅の刃』から『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』まで、漫画、本、ドラマ、映画を「ケア」の観点から読み解き、社会における疑問を論じています。
家父長制の意識の薄れと2017年にペットの猫の数が犬の数を上回ったことを関連付けて考えられることや、鬼滅の刃がなぜこんなに人気が出たのかに、かなり納得。著者と同年代の私としてはどれも、そうそう、と思えるものばかりでした。
この本で紹介されている本の中で私が唯一読んだ『ミシンと金魚』については、伊藤亜紗さんの『手の倫理』と絡めています説明されています。うっすい薄い感想しか書けない私としては、他の本も読んで自分の感想と著者の堀越英美さんの解説を比較したいな、と思います。
文章はちょっと難しい風だけれど、中身はとっても面白く、どんどん読めます。
現代社会学部など学生の入門書としてぴったりな本です。
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鬼滅、エブエブ、ウヨンウなど、人気が出るエンタメとケアを結びつけて考えるのが面白かった。流行り称賛される作品が時代の価値観に大きく影響されている。
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大学図書館で何気なく手に取った本。特段、興味のある分野でもないので、なぜ手に取ったのか思い出せない。おそらく「親切で世界を救えるのか?」→いやそんな甘っちょろくない、どんなしゃらくさいことが書いてあるのかと思って、目次を見た際、マンガ『鬼滅の刃』や小説『コンビニ人間』、映画『ミッドサマー』といった「お!」と思えるような作品が並んでいたからかも。
「ケア」という言葉から想像できるのは、福祉や医療というイメージで、これまた私の興味範囲外だったりするわけで、しかし、読み進めるにつれて、いやいやそういったことよりも、もっと深い部分で語られている、とのめりこんでいった。
この本のp.16に「ケアの倫理とは、儒教道徳のように秩序を守るために一般化された原理ではなく、それぞれ異なる他者の感情を想像し、配慮し、手を差し伸べるといった具体的な実践に価値をおく倫理である。」
とある。しかし、これを読んでもイマイチわかりにくい。だから、この著者はエンタメ作品や、自分の子どもの例など、身近な出来事に引き寄せて、「ケア」を解説していく。現在、日本や世界で起きている様々な哀しい出来事に通じるものがあるようにも感じた。
なぜ、私が惹かれたのか?それは、図書館、特に公共図書館というシステムがこの社会にとってどういう役割を担っているのかや、海辺の図書館を構想するなかで大切にしてきたこととの親和性が高いからなのではないかと。私にとって図書館とは「誰も拒否しない場である」ということ。
「ケアと図書館」という視点で考えることで、見えてくる何かがありそうと、久しぶりにワクワクしている。