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藤原保輔盗賊だった話を題材にした物語でした。本当なんですかね…?まあ、いつの時代もグレる奴っていたのでしょうが。和泉式部は色ボケおばさんみたいだし。
主人公らが盗賊の一味に同情的なのですが、わたしは全然共感できませんでした。いくら恨みがあるからって、盗みをはたらいていいわけじゃなかろ?人を殺めたりもしたろ?なので星3つ。気持ちの良い終わり方ではなかった。
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スリルある平安ミステリー小説。
「真と嘘」は明確にされていくのでモヤモヤはなくスッキリ読み終えました。
優しく切なくも美しい終幕♡
本帯の言うよう「艶やかに魅せる澤田絵巻」
全くそのものでした。
高雄の守りたかった御位子。小紅、忠信、保昌がいるからきっと大丈夫!と私は思っている。
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この本を読んだ後に「藤原道長」「藤原保昌」「藤原保輔」「藤原彰子」「和泉式部」あたりを調べる(Wikipediaでもいい)と2度おいしい。
史実(と、されている)部分と、この本のストーリーとの差だったり、もしくはこの物語の後日談部分が若干補完される、かもしれない。
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平安の藤原一族が栄華を極める時代の影に光をあて、同時代に生きた実際の人物を元に作者の創作が加わり、奇想天外な想定にハラハラドキドキ。
寝ても覚めても続きが気になった小説でした。
藤原保輔という貴族の生まれでありながら、呪われた六条の家系に翻弄され、盗賊になった小兄の生き様を知るべく、妹の小紅。忌まわしい家族を持ったことの後ろめたさを抱えながらも亡き兄の事を調べていくにつれ、強くなっていく様も見事。知的な女性像に好感が持てました。
どの登場人物も個性際立っていて、読んでいて楽しい小説でした。直木賞受賞作は、これから読破します。
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今年の大河ドラマ「光る君へ」を観ている。
その影響を受けて手に取った、この作品だった。
ドラマのおかげで、時代背景など頭にあり楽しく読めた。
いや、面白すぎて時代小説にはまりそうだ。
後半に向かって、物語が盛り上がるのは当たり前だが、それがたまらなく心地よい。
″人はどんな淵からでも這い上がることができるのだ″(P.317)、というフレーズには心打たれ、最後に冒頭の″この花開けてのち更に花のなければなり″の意味がわかると、生きていくことの何かを感じる手立てがわかった。
美しい情景描写とともに、平安時代から続く空気を吸い込みたくなる、そんな作品だった。
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道長邱で働く女房、父も兄も犯罪者で既に死んでいる。しかし盗賊の親分は死んだはずの兄だと噂が流れる。
すごく面白かった。道長を含む貴族たちの権謀術数と道長を嫌う人達の憎悪を中心に描くミステリー
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平安時代、権力の頂点に登り詰めていく藤原道長の陰で、失意の涙に沈んだ人たちはどう生きたか。
歴史上の人物に大胆な配役が与えられている。
盗賊として捕えられ獄死した、藤原保輔(ふじわらのやすすけ)だが、彼を忘れえぬ人々の想いは密かに咲き続ける。それは、あだ花なのだろうか。
冷や飯食いの藤原たち、高貴な女性の秘めたる恋・・・
アクションありミステリありで、読み進むにつれて引き込まれる。
御以子のその後が気になります。
のち更に続く、ということはないのでしょうか。