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魔性の少女・ジナイーダの存在だけで好評価。コケティッシュ、フェミニン、権謀術数、「少女」。だから海外文学は好きなんだ。
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ああ、青春よ!
ひょっとすると、お前の魅力の秘密はつまるところ、一切を成しうることにあるのではなくて、一切を成しうると考えることができるところに、あるのかもしれない。
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こんな初恋がしたいとも思わないけどやっぱりロシアの文学というのは素晴らしいのでしょう。俺の初恋はこんなにハードではなかった。自分を投影することは絶対出来ないけど、主人公の切ない気持ちがわかるラブストーリー。
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ロシア文学第一弾。物語の始めから終わりまで哀愁漂う一冊だった。わたしのロシア文学に火をつけてくれた。ありがとう!
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ツルゲーネフたん。(なんのロシア萌え)たしか馬で木立の生えた広い土地を走っていたような気がするんだ…しげみに黒スグリとか生えてた気がするんだ…きれいな気の強いロシアっぽい女の子と、広い空の下馬で駆けてたようなそんな憧憬を思い出すんだけど内容覚えてねーよなんだよおれ!
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16歳のウラジミールは、別荘で零落した公爵家の年上の令嬢ジナイーダと出会い、初めての恋いに気も狂わんばかりの日々を迎えるが、ある夜、ジナイーダのところへ忍んで行く父親の姿を目撃する・・・。
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あまずっぱく切ない恋とは無縁。文体の綺麗さに思わず忘れそうになるがこれ結構昼ドラ並のディープな展開じゃありませんか??!!・・・とはいえ、盲目的に恋する女性につっぱしる少年の姿に共感。
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薄汚れた中村の心浄化計画−恋愛小説を読もう−第一弾。
雰囲気的にはロシア文学の湿り気を帯びたフランス文学的な小説という印象。
「ねずみがひきわり麦をねらってる」みたいな顔。「脳みそを半分抜き取られた兔」みたいな顔。主人公が思春期特有のめまぐるしい感情の動きによってさまざまな表情を見せてくれます。どんな顔だ。
もっと若いときに読みたかった。この物語は主人公の父のこの格言に尽きます。即ち「女の愛を恐れよ。かの幸を、かの毒を恐れよ。」
はつ恋、ね。7冊目。
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話の内容は少し重い(というか昔のドラマ)。段落も少なく文章もとっつき易いとは言えない。でも、独特の表現方法は面白いし、主人公の心情が落ち込む方向ばかりに動いていないので、重さが軽減する。日本の小説では一大イベントになり、だらだら心情描写が続きそうな部分をサラっと書いていて小気味いい。主人公もジナイーダも父親もいいキャラしてるなと。
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2007年12月17日
大好きだったドラマ「マイ・ボス☆マイ・ヒーロー」に登場した小説。なかなか着手できずにいましたが、「理不尽なほど情熱的な恋について読みたい!」と思った瞬間を機に読み始めました。大変短い小説なのですが、初恋がいかに束の間か、しかしその初恋の記憶はいかに永久に続くかを痛烈に描き出しているものであった。ツルゲーネフの作品を読むのは二回目だが、ロシア文学にも興味が湧いてしまいそうな気がします。
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「はつ恋」とはウラジミールの初恋であり、またジナイーダの初恋だった。自らが恋におちて初めて、彼女は今まで自分が男性達をもてあそんできたことの残酷さを思い知る。
ジナイーダの遊びは『真珠夫人』の瑠璃子のサロンに似ている。菊池寛は、これを読んでいただろうか。そればっかり、気になった。
原題:Первая Любовь ピェールヴァヤ・リュボーフィ(wikipediaによる表記)
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19世紀ロシア文学を代表するツルゲーネフの傑作短編。
ドSでコケットで、生まれながらに男を狂わせる魅力をもった公爵令嬢・ジナイーダに一目で恋に落ちるウブな少年ウラジーミル。彼は16歳、2歳年上のファム・ファタルは没落貴族の娘で、少年の父に援助を依頼している下卑た夫人の娘であった。初めての恋に翻弄されるウラジーミルは、やがて彼女が他の誰かに恋をしたのを悟る。果たして、それは彼自身の父親であった――。
何と言ってもジナイーダの描写が秀逸。ラストは鳥肌が立った。
訳者によるあとがきもいい。
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内容(出版社/著者からの内容紹介より)
年上の令嬢ジナイーダに生れて初めての恋をした16歳のウラジミール。深い憂愁を漂わせて語られる、青春時代の甘美な恋の追憶。
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身も心も投げ出してしまいたくなるような「はつ恋」についての感情を美しい文章で書かれていました。
主人公を惑わす令嬢、ジナイーダへの複雑な思い。
そして、令嬢ジナイーダの恋へ身を滅ぼす姿。全て印象的な小説でした。
「そうだ、とわたしは思った、―これが恋なのだ、これが情熱というものなのだ、これが身を心も捧げ尽くすということなのだ。」
なんだか、初恋の及ぼす脅威、恋という得体の知れないものへ対する不安すら感じる言葉でした。
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[2008.07.17]
”僕は侍医の役目として その女王を諫めますな。お客どころでない非常時に、舞踏会なんか催さないようにね。……”
ノリで買った1冊だったけど、予想以上によかった。
内容は、あまりにも歪んでたりえげつない部分も多いからちょっとアレなんですが、文章が綺麗で、なぜか落ち着く。2人とも、初恋なのにのめり込みすぎじゃぁありませんか。いや、本当の初恋だからこそかな。
彼女の周りの大人はやっぱり大人で、そこそこ冷静に状況を見てて、結局アツくなってたのは若い主人公と軽騎兵だけだったのかなぁなんて。でも主人公のパパは大人だけどのめり込んでたよなぁ…あーうん、なんかよくわかんないや。
ところでセルゲイとかウラジーミルとかってやたらよく聞くけど、ロシアではかなり一般的な名前なんだろうか。