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(1995.08.18読了)(拝借)
1982.10.25発行
内容紹介 amazon
ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。一切の帰属を捨て去り、存在証明を放棄することで彼が求め、そして得たものは? 贋箱男との錯綜した関係、看護婦との絶望的な愛。輝かしいイメージの連鎖と目まぐるしく転換する場面(シーン)。読者を幻惑する幾つものトリックを仕掛けながら記述されてゆく、実験的精神溢れる書下ろし長編。
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エロい。ほんまエロい。医者と看護婦(?)あとD少年(だっけか)のくだりがやばい。しかも全体を通して流れる閉塞感と強迫観念にも似た感覚。女の子にはお勧めできない。しかし結局「僕」は誰なのか。そもそも「僕」は登場人物内にいるのか?とか色々思惑を巡らせてしまう。
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箱男(頭からすっぽりダンボールをかぶって生活している男)の報告書だったり、突然夢の中だったり、いきなり文が終わったり、混乱してしまうが、全部作者のコトバです。
実験的精神にあふれている作品です。
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ダンボールの中に入って外に出ればいい。そうすれば、箱男になれる。ぐるぐる回って気持ち悪くなりそうな感じ。奇妙な。
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わっがんない!分からないけれども面白く、読了後には悪酔いのような
症状に見舞われたです。やばいやばいやばいやばい。やばーい!
現実的にありえなさそうでありえるですな。こういうの。
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中学生の時おもしろくて何回も読んでました。今でいう「ひきこもり」?吉田照美がラジオの企画で箱男をやってたのを聴いてておもしろかったです。
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初めの出だしに衝撃を受け、
誰が誰だか分からくなる・・・(壁もそうであった)
それを「ぞっとする」「不気味に感じる」のは日頃いかにアイデンティティを無意識に依存しているかということなのかな、なんて思いつつ・・・。
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最初はちょっと難解だと思いましたが、最高に面白かったです。
「失敗は少しも後悔の理由にはならない。
ぼくはべつに結末のために生きてきたわけではないからだ。」
このフレーズ、ソラで言えるくらい大好き。
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昭和の文豪で一番好きなのが安部公房で、中でも好きなのが箱男。電波少年のせいで、中身は川元文太な気がしてならない。ひきこもりの先駆けだな、箱。
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社会を捨てダンボールを被って暮らす男の話。本物の箱男は誰?真実って何?・・・安倍公房らしさ爆発の1品。こんな作風初めてでした。。
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前に読んだのっていつだろう。ものすごく久しぶりなことには間違いない。
見ることと見られること。箱の中に閉じこもって、その中で世界を思い通りに動かそうとすること。
現実と幻想が入り乱れて、境界が溶けだしている感じ。
変態で変質的な視線。じめじめした特有の不快感がクセになる。
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でどと思いました。挿入された写真と詩も好きです。た。安部公房ワールド。独特な話の流れは、解説を読んでなるほ
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「箱男を見たことがあるかい?おい、お互い白を切りあうのも止しておこう。」頭から腰まですっぽりと箱を被り、覗き窓からこちらを疑う生き物、それが箱男だ。僕らはそんな彼らを腹立たしく思いながらも、一方では羨む気持ちが湧いてくるのである。箱男による箱の哲学、ヤバイはまりそうです。
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非現実的なストーリーから現実的な問題への結びつきが巧妙。ダンボール箱を頭から被って生活をする男達。彼らはその覗き穴から現実の何を見て何を思うのか。数人の様々なケースの「箱男」達を検証しながら人間の存在を問う。「ホンモノ」と「ニセモノ」という対をベースに、個体としての人間と集合としての人間を効果的に語っている。「見る」事と「見られる」事のバランスを保ってこそ、人間の存在価値が出てくるのかも知れない。*注意:危険ですので、絶対に真似しないで下さい!(笑)
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覗き見る感覚というのは誰でも味わったことがあるものなのだろうなぁと思いました。
写真を撮るのが好きだなんていっている自分は特に…