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今まで読んだことはなかったけれど、「旭川編」ということで購入。
ストーリーは、女将と幼馴染と板前との四角関係や、ギャンブルに金をつぎ込んだ父親が家族のもとに帰る話しなど、全く奇をてらっていない王道ストーリーなので、今までの展開を知らなくてもすんなり読める。
上野ファーム、花まる亭、独酌三四郎、アトリエharemi、キョクイチ、西神楽夢民村、西神楽ホタルの会、北の嵐山、ジュンドッグ、あさっぴーなど、旭川にゆかりのある人物や名物たちが実名で多く登場するのが楽しい。
とはいえ、私は地元を離れて10年以上経ったこともあり、恥ずかしながら、登場する名物や名所のうち、実際に行ったことがあったり、よく知っていたりするものは数少なかった。
おそらく、今現在地元にいる人でも、あまり知らない情報が満載なのではないだろうか。
地元の人や出身の人が読んで、懐かしいとか共感するというよりは、知らない旭川の一面が見えて楽しい一冊なので、旭川に縁もゆかりもない人でも楽しめる一冊。
これ一冊読めば、旭川通になること請け合い。