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2件
こちら横浜ポートシティ不動産
著者 右手盛賢富
勤め先の倒産で、横浜市中区にある横浜ポートシティ不動産に勤めはじめた浜野マリ。けれど勤め先の社長は一見なにも仕事をしていないようで、夕方から車内でお酒をのみはじめるという変わった人物。1週間くらい会社に顔を出さない期間もしばしばだ。しかしそんな社長のもとにさまざまな人々が訪れ、社長と話をしたあとは笑顔になって帰っていくのを、マリは不思議に思っていた。
そんなある日、ポートシティ不動産に弱々しげなひとりの老婦人が訪れる。彼女は2か月前に急逝した地元の大地主永田金蔵の妻、永田君子で「資産家だった夫が急逝したことで相続争いが起こっているので、助けてほしい」と言う。横井とマリはクセ者ぞろいの相続人たちに話を聞きながら、金蔵の遺した資産の全容に迫っていくが、しだいに金蔵の知られざる一面が明かされることになる――。「相続」「不動産」をテーマとして横浜市を舞台に繰り広げられるミステリ・エンターテインメント小説!
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こちら横浜ポートシティ不動産
2023/08/11 15:26
ちゃんと「お仕事」している小説(楽しいほう)
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コピーマスター - この投稿者のレビュー一覧を見る
レビューの評価が高かったので読んでみた。(装幀のイラストも良い)
テンポの良さ、展開の都合のよさは、まさにエンタメ小説である。
主人公の若手スタッフの女性が機密情報を周囲に漏らし過ぎなのには心底呆れてしまったが・・・
フィクションながらリアルさがあるのは、やはりその道のプロが書いている小説だからなのだろう。
相続関連の税金対策とか横浜の地元ネタや戦後史みたいな使える知識も織り交ぜながら、遺産相続の「落としどころ」を探っていく。
最後には何となく「いい仕事をした」という達成感を味わえてしまえる小説なので一読して損はない。
この作者はおそらく違ったシチュエーションでも書けるはずで、そういう展開も見てみたい気がする。続編、映像化の可能性は十分にあると思う。
(評価は迷ったが、ストーリーの面白さ、読後感の爽快さ、有用度、設定のポテンシャルの総合的観点から評価5とした)
こちら横浜ポートシティ不動産
2023/07/08 07:54
横浜の街並みが描かれている
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙に一目惚れして買いました。
主人公の女性のキャラクターはちょっと苦手でしたが、相続の事や横浜の街並みが地図つきであるので、ワクワクしたような気持ちになりました。
物語にある地主の苦労も勉強になりました。