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熊本怪談
著者 久田樹生
最恐心霊スポットから河童とアマビエ伝説まで
熊本県のご当地怪談決定版、火の国再発見の歴怪ミステリー!
天草の乱や西南戦争の激戦地・田原坂など戦火の歴史から生まれた怪スポットを数多く有する一方、河童渡来の地、アマビエ顕現の地と古くから神妖にも愛された土地、熊本県。
そんな火の国の知られざる怪を深堀りするご当地怪談ミステリー!
・自殺多発、阿蘇大橋の色をめぐる怪奇(南阿蘇村)
・五木の子守唄は呪歌だった!?(五木村)
・解いてはならぬ謎。天草の隠し財宝の呪い(天草諸島)
・何も持ち帰ってはならぬ―田原坂の禁忌(植木町)
・熊本城の銀杏と加藤清正の予言(熊本市)
・最恐心霊スポット、S病院(熊本市)
・馬を食べてはいけない一族(熊本市)
・高塚山の山頂でお百度参りをする女霊(人吉市)
・模写?祟りをもたらすもう一つの幽霊画(人吉市)
・ループ橋に浮かぶ赤い女の顔(人吉市)
・道の駅坂本で目撃された謎の光(八代市)
・アマビエを金儲けに使った男の末路(八代市)
・公式心霊スポット?遊園地のお化け屋敷(荒尾市)
他、怪と不思議の実話大収録!
熊本怪談
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熊本怪談
2023/10/26 16:19
火の国、って言い方すらうっすら怖くなる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:somaandsinko - この投稿者のレビュー一覧を見る
このレーベルの「妖怪談」を先に読み、はっきりいってわけがわからない、だけど強烈な印象で惹かれた長編がありました。
その作者の方の単独の怪談集が読んでみたいと思い購入。
悪意を持った何かにまとわりつかれる系の話、家や血筋にかかわる話が印象的でした。
異変の合図としての「臭い」描写が目立ち、生理的にイヤ~な感じ。
熊本地震、アマビエブーム、コロナ禍など記憶に新しい出来事と関連づいた話が多く、生々しかったです。
全く土地勘のない地域でしたが、行ってみたかのような重めの疑似体験ができて満足です。
合間のコラムで歴史的な知識が補完できるようになっていたのも気が利いていて、作者さんの熊本愛が伝わってよかったです。
この地域、載せられなかった話が他にもありそうなので機会があればそれも読んでみたい。