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2件
さくらいろの季節
<第4回ポプラズッコケ文学新人賞大賞作品> 主人公のめぐみは12歳。教室での日々を、親友の優希とたんたんとやり過ごしていた。だが、優希の転校を経て、めぐみとクラスメイトたちの関係は少しずつ変わっていく。本当の友情、「ひとの強さ」とはなにか――。だれかひとりでも、自分を受け入れてくれる存在があれば、どんなことがあっても前をむいて生きていける。そんな希望を感じられる物語。
さくらいろの季節
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さくらいろの季節
2023/04/23 15:48
多感な少女たち
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投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校6年生の1年間、クラスで起こるいろんなこと。
この年代の女子のグループ内外の力関係、それの翻弄される少女たちの繊細なこころの揺れ動き。
どうにかしたいともやもやするが、それを打開するような言葉を持たず、行動も取れない。
そうしたもどかしさの中で、思いを伝える大切さはわかっていても、その勇気が出ない。
そういう年ごろ。
小学校高学年から中学生にかけて、誰もが経験する、このヒリヒリ感。
自分で考えて、動いて、傷つくこともあるけど、そういう経験を積みながら成長していくんだな。
どうしたら正解というのはなくて、自分がどう考えて動いてどうなったか、そのことをどうとらえるか、それが大事なんだと思う。
懐かしい気持ちになった。
中学生のこどもが読みたいと言ったので、また感想を聞いてみたい。
さくらいろの季節
2021/09/27 12:38
丁寧に書かれた女子の世界
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山野 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小六の女子、という難しい年頃の世界が丁寧に書かれていました。今まで女子が主人公のYAはボーイミーツガールものばかり読んでいたのですが、こちらは「女子どうしの世界」に焦点が絞られています。親友とのきらきらも、嫌な女子とのどろどろも詰まっていて、物語に引きずり込まれました。情景描写もしっかり書かれていて、子ども向けでありながらも文学作品であり、読み応えばつぐんです。