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2件
数学に感動する頭をつくる
著者 栗田哲也
国際数学オリンピックに挑戦する子どもたちを教える英才セミナー講師が、上位入賞する子たちを観察して知った特徴、それは……。
「小学校1、2年生頃までは公文式の教材をやっていた」
「中学受験は熱心にやり、進学校に合格している」
「ピアノか囲碁将棋が趣味で、数学の勉強をやるときは熱中型である」
「ただしあまりきちんとした子は少なく、教材管理はできないし、字が汚い」
「工夫する力と洞察力にすぐれ、幾何が得意な子はイメージする力もとりわけすぐれている」
「物事を比喩的にとらえる感覚を持ったものが多い」
では、そこから数学の能力を伸ばす方法を抽出すると?
算数や数学が好きな子に育てたい親御さん必読の名著が携書になりました。
話題を呼んだ「数感を伸ばす練習問題10」も、もちろん収録。
数学に感動する頭をつくる
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数学に感動する頭をつくる
2017/12/30 12:59
小学生を中心とした幅広い方々にも読まれる本
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:数学苦手高校生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学本と言えば図形を用いた論理パズルが巷にあふれており、いまひとつ実践的でないと嘆いている人が多いと思う。そんな人にお勧めです。
本書は数学オリンピックをめざす小学生に教鞭をとる塾講師の本です。執筆のきっかけは筆者が以前出した数学本に音痴な父がコメントした、「自分は音痴だからベートーヴェンは雑音にしか聞こえない。それと同じように、数学が苦手な人にとっておまえの本は理解できないのではないか?」からきているそうです。
本書は小学生向けかもしれませんが、数学が苦手な人にとっては数学のコツのようなものが見えてくるのではとおもいます。経験則から。
数学に感動する頭をつくる
2016/08/25 10:57
経験談からの話は説得力があるものの。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:気まぐれネット購入者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
音楽の音感ならぬ。数学の数感があるだろうと筆者は主張しています。数学に感動する頭をつくるためのヒントが記されています。
むろん、科学的に根拠のある話ではありませんが、筆者が数学オリンピックなどを目指す、いわゆる数学が良く出来る子供をみてきて体験的にそう感じたことが記されています。
経験的な統計から、このような事実があるという指摘は説得力があると思います。今後の参考になるかもしれません。ただ、小学校3年くらいまでにはといった内容もあるので、既にこれ以上の年齢になった場合には取り組めない部分があるでしょう。
ただ、それ以上の年齢になったから手遅れですという話ではありません。
数学に関する知識を、頭の中に体系的に格納し、必要な時に取り出すことが出来るようにする為には、どうするべきかという話がメインになっていると思います。
そのためには、数感を養う必要があり、数感という下地を作る為には、頭の中で計算できるというイメージ力が必要になり、イメージ力の為には暗算力が大事になるというようにブレイクダウンして各論が展開されています。
面白かったのは、数学オリンピックに挑む子供に共通した部分があり、小学三年まで公文式をやっている子が多いとか、将棋とピアノをやっている子が多いとか、具体的な経験談を語っている部分があることです。
暗算力は公文、イメージ力は将棋やピアノが有用であるのではないかとも推測されます。むかしは、ソロバンというものがあり、これも有用だったのではないかとも示唆しています(因果関係がハッキリとしていないという部分もきちんと述べられおり、あくまで、経験的な統計からの話です)。
意外なのは、思考力について、あれこれ記述があるものと勝手に思い込みで読んでみたものの、暗算力について重要性を説いている部分が多かったという点。数学に王道なしということのようです。
なお、最後に具体的な問題が添付されていますが、少々、難しい問題が多かったと思います。すくなくとも、中学受験の小学生には難しい問題でしょう。なので、子供と一緒に読むという類の書籍ではありません。
もっぱら、大人のための方法論が示唆されています。