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生涯現役の株式トレード技術 【生涯現役のための海図編】
著者 優利加(著)
【本書の特長】
・生涯現役を貫くためのノウハウ(戦略・戦術・戦闘法)を紹介
・戦略で何をすべきか、戦術で何をすべきか、戦闘法で何をすべきかについて、余すことなく紹介
・講義形式で情報を紹介。さらに、覚えるべきことを覚えることができるように予習→講義→復習の3段階で内容を構成
・3本の移動平均線(10日、25日、60日移動平均線)の傾きなどから戦略や戦い方を決めるなど、簡単かつ目からうろこの情報を紹介など
【本書を読んでほしい人】
・自分の年金くらいは自分で稼げるようになりたい人
・5%くらいの利益を1~2週間くらいで取りたい人
・ときには勝つことができるが、最終的に利益を吐き出してしまう人
・何をすべきか決まってない人など
ものごとすべてに当てはまる話のひとつに“型の話”がある。スポーツにおいても、料理においても、“結果を残す人”は自分の得意な“型”を持っているものである。“型”があるからこそ再現性が可能。再現性があるからこそ結果を残せる。考えてみれば、至極、普通の話ではある。
この話は、相場(トレード)においても例外ではない。やるべきこと、つまり“型”が決まっている人は、そのときどきの上下のブレがあったとしても、結果的には利益を手にできる可能性が高い。逆に言えば、型が決まってなければ、ときには大金を手にすることはあっても、再現性がないので最終的には利益を吐き出す可能性が高くなってくる。
スポーツの世界などでは、体力の限界という要素が関わってくるため、“生涯現役”はなかなか難しいが、トレードの世界では話は別だ。着実に利益を取れる型があれば、“生涯現役”を貫き通すことができる。そのために、何をすべきか。何を決めるべきか。その疑問に答えたのが本書である。
生涯現役の株式トレード技術 【生涯現役のための海図編】
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紙の本“生涯現役”の株式トレード技術 生涯現役のための海図編
2008/02/16 22:57
大きく三つ:戦略・戦術・戦法。小さく四つ:天・地・時・人
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:セカンド・プラン - この投稿者のレビュー一覧を見る
負ける可能性が高いことに、人・物・金を投入するのは、ときにそれが美しくもあり、それだけ余裕もあるということだ。美しいというのは主観であり、自己陶酔ともとれる。
勝てる可能性が高い好都合な条件がそろった時のみ仕掛けるのは、条件がそろうまで待つという忍耐が必要だ。誘惑のささやき、まことしやかな暗示、モチベーションが高いだけに、行動は押さえきれない。こうして待つことがままならず、負けることに全力で向かってしまい、自己満足の美観に酔いしれる。
本書によると、感情のコントロールができる人にとっては「ただ(ルールを通りに)やるだけじゃないか」と思われるとのことだが、そもそも、感情的なものが、トレードにはないと理解できる。なぜなら、トレードが技術となっているからだ。
歴史認識と現状認識より仕掛けと手仕舞いのルールを導き出し、後は実行するのみ。予測は聞かれても「誰にも分かりません」としか言いようがないと著者が言い切っっている通り、トレードとは、技術なのだと改めて意識させられた。
事実認識をするためのに必要なものが、大きく三つ:「戦略・戦術・戦法」、実行に移すアプローチが小さく四つ:「天・地・時・人」であることを、具体的かつ実践的にまとめられている本書は、基本を忘れがちなトレード行動において、確認すべき指針となるであろう。
負ける可能性に資源を費やすのか、勝つ可能性をじっと待つのか、生涯現役の分かれ目がそこにある。