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ツバイク ウォール街を行く
全米ナンバー1の株式市場予測者が明らかにした
いち早くマーケット・トレンドを見極め、最高の銘柄選択をし、最小リスクで最大利益を得る方法
ツバイクは、「ツバイク・ファンド」と「ツバイク・トータル・リターン・ファンド」の会長であり、大変な影響力を持ったトレンド判定に優れた『ツバイク・フォーカスト』の発行者であり、70億ドルの資金を運用する金融ストラテジストであり、「全米で新進気鋭の、かつ最も尊敬を集めている銘柄発掘者」と称賛されているマーケット・アナリストである。
この改訂版において、ツバイクは彼の古典的な投資入門書に最新の数字を追加し、1990年代の不安定かつ挑戦的な市場の影響を評価している。また、いつものとおり、ツバイクによって実践し、その優位性が証明された戦略の利用方法を明確で平易な言葉で明らかにしている。
・ツバイクの単純な「スーパー・モデル」を利用して、売買決定をする方法
・ツバイクの“ライフル”および“ショットガン”アプローチによる銘柄選択をする方法
・インサイダー(内部者)による取引に注意し、彼らを打ち負かす方法
・主要なブル・トレンドとベア・トレンドをだれよりも早く察知する方法
・主要な金融機関によって用いられているものと同様なシステムを使って、リスクを最小にして、利益を最大にする方法とは
ツバイク ウォール街を行く
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ツバイクウォール街を行く 株式相場必勝の方程式
2008/05/05 15:52
”強きを買い、弱気を売る”
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーケットライダー - この投稿者のレビュー一覧を見る
理想として「強気をくじき、弱気を助ける」と言われるが、世の中そんなに甘くない。
実際に行われていることは、「強気について、弱気をくじく。それが私の生きる道」である。
だからこそヒーローの幻想を思い、無い物ねだりをしてしまう。
なぜ、株式投資において、普段行っている「強気につく」事ができないのだろうか。
それは、強気につけば、振り落とされる経験からきているのだろうか。強い株価を買っていくと買い持ちが増え、それはすなわち、将来の売り圧力となる。
こうして買いを決心して、買う行動に出たときが、売り転換の時となってしまうのである。
本書に一貫しているのは「強気を買い、弱気を売る」いわゆる順張りである。
ただし、何を持って「強い」と見るかは、具体事例をもって、ケースバイケースで詳述されている。
また、目をつけた銘柄を「一銘柄一カード」とカードに保存することを勧めるている。
情報は一冊のノートやメモ帳にがトレンドの昨今、なぜ、バラバラになってしまうカードなのか。
一冊の綴じてあるノートは、何度も見返してしまう。ここが通常ではメリットなのであるが、株式投資においては、最大のミス・ジャッジ・ポイントになる。
さらに、言わずとしれた”損切り”について。
その難しさは、経済新聞でも読者リサーチで明らかにしているとおり、一般には、まず、できないものであるが、
本書では「利益を最大にするための投資管理」として具体的手法を紹介している。
読むだけで数々の発想がわいてくる。例えば、損切りしたら損失額のと同額を投資資金から引き上げ自分の褒美とする。つまり、損失額の倍額が投資資金から減るわけだ。メリットとしては、
1,損切りが早くなる。(損失額の倍額が投資資金から減るのであるから)
2,褒美効果でパブロフれる。
(損失額と同額が自由に使える金となるので好きなことに使える→うれしい→クセになる→習慣化→損切りが普通のこととなる)
これはパブロフのワンちゃんと一緒の原理を利用したものである。通常は勝った時に利益の何%かを投資資金から吸い上げよ、とか褒美にせよであるが、その原理も損切りに利用する発想である。
損切りが早こと、及び実行できることの有効性は本書でも説明されているし、もはや自明のことでもあろう。しかし、これができないが為にうまくいかないというのを打破するためには、この手法が有効と思い、考えついた次第である。
著者の投資哲学「市場に逆らうな」を実践するための手法は本書だけでなく、本書から触発される発想の中にもたくさんある。
著者の言葉「市場の参加者の多くが抱えている問題は、彼らが柔軟性に欠けているということである」が再度、身にしみる逸品である。
ツバイクウォール街を行く 株式相場必勝の方程式
2018/07/07 15:24
必勝の方程式
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごまたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
新卒向け必須研修会にて読破。決算短信やパッシブファンドとしてファンドマネージャーを不要とするものなど説明が丁寧で良かったです。基本的なところを、しっかり学ぶことが出来ます。
ツバイクウォール街を行く 株式相場必勝の方程式
2001/11/08 20:08
訳者あとがき
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中村正人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のマーチン・ツバイクはミシガン州立大学からファイナンス論で博士号を取得しているが、単に学問の世界で成功しただけではない。現実の投資アドバイザー業務やファンド運用の実践を通し、多くの投資家からの信頼を得ている。ハルバート・フィナンシャル・ダイジェストが投資アドバイザーに関する格付けを開始したのは一九八〇年半ばであったが、それ以来一度もツバイクの格付けを下げていない。そのようなアドバイザーは、一四五社に及ぶ投資アドバイザーのなかで、ツバイクともう一社しかないとのことである。ツバイクはアメリカで随一の投資アドバイザーといっても過言ではないだろう。これまでツバイクの著作が日本で翻訳出版されなかったことが不思議なほどである。
そのツバイクが強調する投資家としての資質で最も重要なものが規律である。われわれは、投資家として株式市場や証券ブローカーと対峙するとき、いわゆる資金の出し手として、かなりの自由を、あるいは裁量を持っている。例えば、ある銘柄が大きく下げたとき、これをどう評価するのか。ある人は、株価反転の機会となる絶好の押し目ととらえる。一方、ある人は、この下げが直近の安値を下にブレイクしたことから、下降トレンドの始まりとみて、空売りの好機と考える。つまり、どのような評価をし、どのような投資判断をすることも各人の自由なのである。
しかし、だからといって、何をしても構わないというわけではない。実は、混沌たる市場の向かっている方向は一つでしかなく、われわれ投資家にはその流れに乗ることだけしか許されない。一見すると、投資の世界においては、一〇〇%の自由度が投資家にあると思われがちであるが、勝利をするためには、そのための方程式を解く自由しか与えられていない。ツバイクが言う規律とは、そのような勝利のための方程式を解くために、自己を律することであろう。感情に捕らわれることなく、また、目前の市場の光景、一時的現象にとらわれることなく、相場のトレンドを大きく把握し、適切な銘柄選択によって、その相場の流れに乗る。
ツバイクは、相場のトレンド把握のための実に有効なシグナルを開発し、それをダウやS&P指数、彼の開発したZUPI指数などで検証している。それらは、金融動向に関する諸指標、市場のモメンタム(騰勢)に関する諸指標、センチメントに関する諸指標であり、その幾つかを統合したスーパー・モデルなどである。
休むも相場という言葉があるが、相場が明らかにベア・トレンドであると判断できるとき、ツバイクは株式市場から資金を引き上げることを示唆している。そして、相場が明らかにブル・トレンドにシフトしたことを確認してから、株式市場への資金投入を本格化させることを提唱している。絶えず市場のリスクに身をさらし、結果的に投資元本をすり減らしてしまう愚を避けるには、その状況を見極めて、規律を持って相場に臨むことが必要である、ということだろう。また、本書で散見される数々の経験と洞察力に満ちたツバイクの言葉は、投資家にとっての貴重なアドバイスとなるであろう。