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組織も人も変わることができる! なぜ部下とうまくいかないのか 「自他変革」の発達心理学
著者 加藤洋平(著)
『なぜ人と組織は変われないのか ハーバード流自己変革の理論と実践』(英治出版)の著者ハーバード大学教育学大学院教授ロバート・キーガンと同大学院変革リーダーシップ研究責任者リサ・ラスコウ・レイヒーらによって、欧米はもとより、日本でも注目を集める「発達心理学」。
現在の自分が成人としての発達段階のどこにいるのかを確認し、今後どのようなプロセスでさらに成長・進化していくのかを把握するための理論です。
この理論を二人から直接学んだ著者が、ワインバーで偶然出会うことになった、部下のことで悩む課長と人財コンサルタントとの対話形式により、部下とのコミュニケーション法や育成法、さらには自己成長や組織マネジメントのあり方をわかりやすく説きます。
「自分に関係することにしか関心を寄せない部下」「上司には従順な一方で自分の意見を言わない部下」「自律性が強すぎて、メンバーの意見を無視する部下」こうした部下たちとのコミュニケーションのとり方を人財コンサルタントから学び、現場で実践することで組織がうまく回り出し、課長自身も成長していくというビジネスストーリーです。
組織も人も変わることができる! なぜ部下とうまくいかないのか 「自他変革」の発達心理学
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組織も人も変わることができる! なぜ部下とうまくいかないのか 「自他変革」の発達心理学
2017/01/17 21:57
人生とは何かを問う「Jポップで考える哲学」と併読がお勧め
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投稿者:ごみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
特に人間関係には困ってはいないけど、副題の発達心理学に興味があって手に取った。
コンサルタントと悩める課長の対話を通じて、発達心理学の理解を深める形式で書かれているため、読みやすい。
ストーリー自体は、手前味噌的な内容ですが、成人以降の意識発達理論、及び実践方法は示唆に富む。
成人以降の意識発達は段階2〜段階5までの4段階。段階1は成人前の段階。
人生とは何かを問う「Jポップで考える哲学」と併読がお勧め。
【学んだこと】
○成人以降の意識発達理論 ロバート・キーガン
・知識やスキルを発動させる根幹部分の知性や意識そのものは、一生かけて成長・発達を遂げるという考え方
・一つの発達段階で生きているわけではなく、複数の発達段階にまたがる発達範囲を持っているので、置かれている状況や文脈によってダイナミックに変化する
・意識の重心のようなものがあって、状況や感情状態がかわれば、重心を中心としながら揺れ動く
・成長と発達は「含んで超える」という原則に基づき、以前の段階の特性を受け継ぎながら新しい段階に到達していく
・成長・発達は、以前の段階を乗り越えて次の段階に到達するためのプロセスの連続「死と再生のプロセス」
・意識の成長が進めば進むほど、自分という人間は、宇宙における一粒の砂のような存在に過ぎないという明確な認識を獲得していく
⇒「自分は何ものか」「人生とは何か」という実存的な問いと対峙することになる