電子書籍
少女地獄
著者 夢野久作
可憐なる美少女”姫草ユリ子”は、すべての患者、いな接触するすべての人間に好意を抱かせる、天才的な看護婦だった。その秘密は、彼女の病的な虚言癖にあった。一つのウソを支えるために、もう一つの新しいウソをつく。無限に増幅されたウソの果ては、もう、虚構世界を完成させるための自殺しかない。そして、その遺言状もまた……。〈夢幻〉の世界を華やかに再現する夢野久作。書簡体形式で書いた表題作ほか、男女の宿命的断層を妖麗に描いた「女坑主」「童貞」を収める傑作集。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
少女地獄
05/09まで通常550円
税込 275 円 2ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本少女地獄
2022/12/25 04:13
思いの外読みやすい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドグラマグラで有名だった夢野久作さんの作品ということで購入しました。思いの外読みやすかったです。
紙の本少女地獄
2016/02/14 12:28
悪女!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゅんべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪女という日本語が貧相に見えるくらい悪い方々の登場です。
というか、悪いことしてるってわかってるんだけどやめられないんだよねー、という感情が見え隠れします。。。
紙の本少女地獄
2023/03/30 05:40
静かな恐怖
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SH2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性の持つ底知れぬ力を感じるとともにその優秀さに男は敵わない。表向きは世間が気づかないような静かでよく気がつく女性が実は深謀遠慮を巡らせているということは周りでも多く行われているはずだがそのほんの一部にしか男達は気が付かない。あらためて静かな恐怖を感じる作品である。
紙の本少女地獄
2016/12/19 17:48
旧い詞も味
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:瑠璃揚場 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在では滅多に使われないような詞により綴られている話もあれば、取っつきやすい普段の詞で綴られたものもある。
そのやや難しい詞を度外視してもこの本は見る価値があると思う一冊だった。
手紙やら新聞やらでの回想形式の小説が多く、普段はあまり見られないような特殊な文章形式を楽しめる一冊であった。
紙の本少女地獄
2016/01/28 20:17
短篇連作
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
短篇ばかりが収録されていて読みやすいですが、連作になっているところが面白いですね。心に闇を飼っている少女が一貫して出てきます。やはり、夢久特有の構成が素敵です。はじめの一冊にもおすすめ!
紙の本少女地獄
2021/02/05 10:09
夢野久作氏の少女たちの破滅を描いた一風変わった作品です。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、戦前に活躍され、「日本探偵小説の最大の奇書」ともよばれる『ドグラ・マグラ』の著作で知られる夢野久作氏の作品です。同書は、その幻想性の色濃い作風が味わえる連作小説で、もともとは「新青年」(昭和9年)に「殺人リレー」を発表した後、これに「何んでも無い」、「火星の女」を加え、「かきおろし探偵傑作叢書 第一巻」(昭和11年、黒白書房)として刊行されたものです。遺書、書簡、新聞記事など、さまざまなタイプの文章を駆使しながら、少女たちの破滅を描いた一味も二味も変わった作品です。