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死体は告発する 毒物殺人検証
著者 上野正彦
「毒殺が病死として葬られるのは、もうたくさんだ!」変死体解剖34年の経験を持つ“死体の権威”上野正彦が、途絶えることのない毒殺事件に怒りの筆をとった。砒素、青酸、農薬、睡眠剤、一酸化炭素、トリカブト、覚醒剤、アルコール、猫いらず、クレゾール、シンナー……。古今東西のありとあらゆる毒物殺人の謎を解き明かしながら、監察医制度の未整備な“毒殺天国日本”の現状を告発する。
死体は告発する 毒物殺人検証
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2002/04/16 19:15
出来ればお世話に成りたくない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:半熟卵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間死ぬまでに1度は医者の世話になる。その医者も臨床医であって、この著作に出てくる観察医のお世話になる人は希であろう。なにしろ、死因がはっきりしない事件性があると思われる場合しか登場しない医者だからだ。
この作品は、巧妙に病死にみせかけた毒殺事件が様々登場する。
毒殺は女性に多いのだそうだ。力が入らず、使い方によっては死ぬ所をみなくて済むからだそうだ。
近年不幸にして、著者が指摘した毒殺事件が増加傾向にある。
気を付けないと次は自分の身に降りかかってくるかも。
2001/05/23 18:18
2001/05/20朝刊
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
帝銀事件や和歌山で起きたヒ素入りカレー事件など毒物を用いた犯罪は少なくない。元東京都監察医務院長で長年変死体をみてきた著者は、古今東西の様々な事例を取り上げながら、毒物という目に見えない凶器の恐ろしさを浮き彫りにする。
毒殺は病死や事故死に見せかけた巧妙な殺人手段で、解明しにくいだけに、この種の事件は今後増えるだろうと指摘。それを防止するためにも、監察医制度の一層の強化を訴える。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001