サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

エントリーで100名様に1000ポイントプレゼントキャンペーン ~5/31

  • みんなの評価 5つ星のうち 3 1件

電子書籍

息子の唇

著者 内田春菊

彼に抱かれると、自分の体をはっきり意識し、私は生き物としての自信を取り戻す。一緒に暮らす前からそうだった。思いやりと体力のある、確実なやりかた。だから私は、不安になると彼を抱きしめてしまうのだ。 (「長い影」) 永い虚しい日々のあとにおとずれた穏やかな時間。私のなかで、彼のからだは水を跳ねる魚のようになる――。「水の作家」内田春菊が描く生の渇きと潤い。十一の短篇。

息子の唇

税込 484 4pt

息子の唇

ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは

ほしい本に追加(値下がりすると通知がきます)

ご利用中のデバイスが対応しているかご確認ください

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac

対応デバイスごとのコンテンツタイプやファイルサイズヘルプ

オンライン書店e-honとは

e-hon

hontoは「オンライン書店e-hon」との連携を開始しました。
「e-hon」は書籍、雑誌、CD、DVD、雑貨といった多岐に渡る商品を取り扱う総合オンライン書店です。130万点以上の取り扱い点数、100万点以上の在庫により、欲しい商品を買い逃しません。honto会員向けにお得なキャンペーンを定期的に実施しています(キャンペーンに参加するにはMy書店をhontoに設定して頂く必要があります)。
・まだe-honの会員ではない方
下記リンクからe-honへ遷移し会員登録する際に自動でhontoがMy書店に設定されます。
・既にe-honをご利用いただいている方
「マイページ」-「会員情報の変更」-「My書店の変更」に進み、検索窓に「honto」と入力し、検索結果画面で会員登録ボタンを押すことでMy書店がhontoに設定されます。

e-honで紙の本を探す

※外部サイトに移動します。

対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ

対応デバイス コンテンツタイプ ファイルサイズ
ブラウザ EPUB
iOS EPUB 3.8MB
Android EPUB 3.8MB
Win EPUB 3.8MB
Mac EPUB 3.8MB

読割50とは?

hontoネットストアおよび、丸善・ジュンク堂・文教堂の提携書店にて対象の紙書籍を購入すると、同一の電子書籍が紙書籍の購入から5年間、50%OFFで購入できるサービスです。
購入時点で電子書籍が未発売でも、紙書籍の購入時期にかかわらず、電子書籍の発売後5年間、50%OFFで購入できます。

または読割50のアイコンがついている商品が対象です。

一部、対象外の出版社・商品があります。商品ページでアイコンの有無をご確認ください。

  • ※ご利用には、honto会員登録が必要です。
  • ※書店店頭でのお買い物の際は、会計時にレジにてhontoカードをご提示ください。
  • ※hontoが提供するサービスで、販売価格の50%OFFを負担しています。

読割50について詳しく見る

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー1件

みんなの評価3.0

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本息子の唇

2003/04/06 19:45

春菊の女としての棘と円熟味が不思議に混在する新境地がある

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:弥一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この短篇集を読んで感じるのは、内田春菊の、女としてのある種の安定感である。円熟とまでは行かないとしても。それでも彼女らしい棘が随所に垣間見えて彼女のファンは安心していい。
 この安定感と棘とが奇妙に交じり合っているのが、この短篇集の特徴だと感じた。男性の語り手という形で「若妻にやる気をなくさせる方法」とか、「太れ僕の料理で君よ」とか「働く妻にやる気をなくさせる方法」なども、多少なりとも自立志向があり男性に対しても尽くす気がある女性にとって、なにがうんざりする男性の態度なのかを逆側から映し出すという手法であり、実際には男性批判の小説なのだが、そうした工夫をすること自体に、何かゆとりのようなものを嗅ぎ取ってしまうのだ。
 まず『息子の唇』を採り上げてみよう。
 小説の主人公の女性は仕事が、家庭には主人も子どももいる。その彼女がタクシーに乗ったのだが、つい人のいいこの女性はタクシー運転手の相談に乗ってしまう。しかも、あろうことか運転手の願いで、彼の奥さんに家庭の主婦たる者は、斯くあるべしと説教して欲しいと、彼の自宅へ赴いてしまうのだ。その女性の夫ではないが、「普通、そんなこと、するかぁ!」である。けれど、その女性は、断りきれずにタクシー運転手の自宅に上がりこむ羽目になるのだが、長々と滞在した挙げ句、なんのために訪問したのか釈然としないままに自宅に帰る。しっかり運賃は支払って、である。当然、旦那には誤解を受けるだろう。
 彼女は会社でも、彼女が思うにそんな役回りを演じることになる。いつも、役に立たないような若い男を部下に持つことになるのだ。叱るとベソを掻くし。で、優しく接すると甘やかしているのではと不安になったりする。
 でも、たまに好感を抱ける部下が来ると、呆気なく自分がだめだからかもしれないと反省する。だから部下もだめになるのだろうと言い聞かせてみたりする。家庭と会社は別の世界なのだ、心を切り替えなければと思いつつ、ついつい、なんと言うことのない流れで気に入った部下と一緒にタクシーに乗ってしまう。
 そして気が付いたら彼女の「唇は、なぜか彼の唇のほうへ近づいて」そのまま触れてしまう。小説の最後は、「彼の唇は子どもの頬のように柔らかいと思った」である。
 少なくとも小説の中の彼女は、誘われたり頼まれたりしたら断れない、だけじゃなく相手の気持ちを察して、自分から誘うような形にさえ持っていく。で、相手からすると、この女は都合のいい女だ、利用するだけ利用すればいい、俺がこの女と付き合うのは女へのサービスだ、だって、女から誘ってきたんだし、という発想になってしまう。
 結局は類は友を呼ぶ…、に過ぎないのだが、その性懲りのない後悔の繰り返しを敢えてやってしまう(傍からは人のいい、でも本人はそんなはずではないと思って真剣に後悔する羽目になる)その敢えてが描かれているからこそ、内田春菊ワールドなのである。
 勿論、『息子の唇』は小説であり、小説に登場する女性の語り手は(なかには男性が語り手となっているものもある)、決して単純に内田春菊本人に重なるはずもない。が、小説の全体的雰囲気として、何となく今までの辛らつさが薄れているように思える。
 でも、さて、そんな彼女が常識に目覚めたら(否、目覚めているのはとっくに、そうなのだが、行動パターンにおいても常識に叶う振る舞いをするようになったら)、つまりは発想そのものが当たり前になり、つまらない(でも本人の生き方としては楽な)発想の、ありきたりな女性作家の一人になってしまうのではないかと、他人事ながら危惧するのだ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。