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アシンメトリー
著者 飛鳥井千砂
結婚に強い憧れを抱く女、朋美。結婚に理想を追求する男、貴人。結婚に縛られたくない女、紗雪。結婚という形を選んだ男、治樹。朋美は、親友の紗雪が幼なじみの治樹と突然結婚を決めたことにショックを受ける。心から祝えない朋美だったが、ふたりの結婚パーティーで出会った貴人に次第に魅かれていく。しかし、紗雪と治樹の結婚には隠された秘密があった……。アシンメトリー(非対称)なアラサー男女4人を巡る、切ない偏愛ラプソディ。
アシンメトリー
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紙の本アシンメトリー
2017/12/27 12:01
コイバナ。A → B → C → D → X
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
少女マンガより大人向け、レディースコミックより一般向け、
そんな感じでしょうか。ようするにコイバナの本でした。
タイトルの意味が分からないのはよくないですね。
辞書を引いてみました。
Asymmetry エイ-シ【メ】トリー:非対称
シンメトリーの反対語のようですが、そもそも発音がシ【メ】トリーの
ようですね。知らなかったです。
つまらないところに引っかかりましたが、どうしても書きたかったので
残しておきます。和製英語の問題なのですが、なんでも原音が
いいというわけではないです。
和製発音をするにしても知っている状態にしておきたい、
そんな心境です。
だって、ラジオはやっぱりラジオだし……(以下略
さて、何が非対称かというとですね。
表紙の女の人の着ているワンピースの裾が非対称ですね。
これをアパレルの店員さんは非対称「アシンメトリー」と
言うそうです。
女の人は朋美。第一章の主人公です。
この人、ネガティブなんですね。表紙の絵の通り、
結構きれいどころのはずなのに、それを全然いかしていない。
それよりも、
「なんでわたしだけ結婚できないの」
「わたしはこんなに努力しているのに」
という負のオーラに満ちています。
しかも父親が浮気をした挙句に家を去り、いたたまれなくなって
母子二人で東京に出てきたという、不幸浸りモードです。
会社で知り合った紗雪の結婚式に行くところからお話が始まります。
うじうじ、ぐずぐず。
そんな朋美に出会いが訪れます。転がり始めるコイバナ。
主要登場人物は四人です。
章分けをして、視点を替えながら進むので、適度に短くて
読んでいて飽きません。内容は思いっきりダークなんですけどね。
バイセクシャルとかゲイとかアセクシャルとか、興味本位的に
設定している点だけは気になりました。バランスをくずすための
仕掛けだとは理解しましたが。
片想いが片想いを生んで、両想いと思ってもバランスが悪くて
コロコロコロ……
そういう状態を描きたかったこと、それがコイバナとしておいしい状況で
あること、なるほどです。
読みやすいので、たまにはコイバナというノリで手に取るのも
悪くないと思います。
紙の本アシンメトリー
2016/08/18 15:00
裸のサルのセックス
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:neko - この投稿者のレビュー一覧を見る
心理描写がキレイなので、楽しく読めます。
で、同性愛ってところで、ポイントを稼いでいるけど、たぶん、少年少女の初恋物語でも、同じようにストーリーが展開するような。つまり、ヒトだけが再生産以外の目的でセックスする(毛づくろいはセックスじゃないとすると、毛のある動物は再生産目的だけでしょう)。で、ヒトが再生産を学習する過程はいろいろ大変なのでしょうというと、なんか、ほとんどの恋愛小説が含まれちゃうので、その中で雰囲気を楽しめるお話は貴重ではないかと。