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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 15件

ジョゼと虎と魚たち

著者 著者:田辺 聖子

足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。世間から身を隠すように暮らし、ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、管理人として同棲中の、大学をでたばかりの恒夫。どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作「ジョゼと虎と魚たち」のほか、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短篇、八篇を収録した珠玉の作品集。

ジョゼと虎と魚たち

税込 660 6pt

ジョゼと虎と魚たち

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みんなのレビュー15件

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評価内訳

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ジョゼと虎と魚たち

2004/06/21 22:24

アタイたちはお魚や。「死んだモン」になったー

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アベイズミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

昨日は一日かけて「ジョゼと虎と魚たち」を読み切った。実は田辺聖子の本を読むのは、これが初めて。映画を観て以来、いつか読んでみようと思っていたのだ。

読み始めてすぐ、関西弁の持つ魔力のようなものに引き込まれた。いいなぁ、大阪弁。とっても良いぞ。生き生きしてるし、どこかおかしくって、飄々としてる。どの話にしたって、ここであらすじを聴かされるよりも、大阪弁で語られる物語を読んで行く方が、断然おもろいと思う。そもそも「お茶が熱くてのめません」なんて、タイトルからしてチャーミングで人を食ってて、ステキだと思いませんか?

田辺さんの書き口(目線)は男に対しても女に対しても、同じく優しい。その中でも、ちょっとダメな女の書き方に味がある。もしくはダメな男をダメだと知りつつ慈しんでる女の書き方に味がある。情けない男は「そんなもん」とうけとめて、それでも「可愛い」と思える、女の余裕が嫌みなく書かれている。どの女も男に溺れず、達観してる。達観しつつも、何処か生臭い所に自分の身を置いて、あたふたしている所が大いに気に入った。ちっともスカしてないの。

噂には聞いていたけれど、食べ物の描写もとっても良い。碾茶のお茶漬け、ミートボールのふくめ煮、酢蓮に卵焼き、ご飯には黒胡麻。とっても美味しそうだ。男達は皆、女の料理をとても楽しみにしてる。特別料理上手ではないけれど、相手の味付けに合わせるのが上手いのだと、書いているけれど、その感じスゴク良く分かる。私だってそうだもの、長く暮らした男の好みの味は、何よりも良く知っている。

「うすうす知ってた」の中では。妹の婚約者を意識し過ぎて恥ずかしがったり、はしゃいでしまったりする、夢見る(いけてない)姉が出来たり。「いけどられて」では、再婚相手のもとに旅立つ元夫に、言われるままついつい弁当までこしらえてしまう、女が出てくるのだが。元夫の、子供のままのようなエゴ丸出しに、私まで呆気にとられてしまう(相手に子供が出来たと告白した口で、今夜のごはんは?と聞く辺りや、自分の写真や二人で集めた食器なんかをきっちり持っていってしまう辺り)、それでも何処か憎めないという所もうなずいてしまう。そんな男は懲り懲りだと思いながらも、私だってついつい弁当ぐらい作ってしまうかもしれない。

そして、映画にもなった「ジョゼと虎と魚たち」なのだけれど。映画を先に観てしまった私としては、この短編集を読みながらも、池脇千鶴のジョゼと妻夫木聡の恒夫が動いてしまっているから、もうどうしようもない。映画が良いとか原作が良いとか、すでに考えられなくなっている。それでも、映画版には「これから」「生きてく」といった匂いが濃厚だったのに対して、田辺聖子の原作の方は「死んだモン」の匂いがする。そこがいい。海底で一生光に当たらず生きていく深海魚の心意気を感じる。確実にやって来るだろう不幸と、それに揺るぐことのない幸せを感じる。映画版のジョゼは一度だけでも、光を求めて、その光を永遠に自分のものにしたけれど、田辺版のジョゼは一筋の光さえも求めない。その息苦しいようなうっとりするような怖いような世界に、私は酔った。

「恒夫はいつジョゼから去るか分からないが、傍にいる限りは幸福で、それでいいとジョゼは思う。そしてジョゼは幸福を考えるとき、それは死と同意語に思える。完全無欠な幸福は、死そのものだった。
(アタイたちはお魚や。「死んだモン」になったー)」

私は、私の幸福を思い出したような気がした。

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ジョゼと虎と魚たち

2010/05/12 17:26

大人の女のしたたかさを見事に描いた田辺聖子の傑作短編集。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 作者には申しわけないが、田辺聖子という作家の本を普通に生きてる
普通の男が手に取る機会ってそうそうあるもんじゃない。僕自身も読ん
だのは40代になってから。それもきっかけがあったから。当時「本の雑
誌」に小説家の小川洋子さんが書いた一文である。そこで彼女は「凄い。
こんなに凄い小説がこの世にあるのを,今まで知らずにいたなんて、私
はあまりに愚かだった」とこの本を絶賛したのだ。こういうほめほめの
評価に僕は弱い。しかも、小川洋子である。これはもう読むしかない。

 それでも、けっこう軽い気持ちで読み始めたのだが、いやいやいや、
芥川賞作家だもんなぁ。女の人は1ラウンドKOでしょう。8編の短編、
どれもがおもしろいが「ジョゼ〜」を除いて、主人公は20代後半から30
代、40代の大人の女性。そんな女たちと男たちの物語を田辺さんは、軽
やかな大阪弁でテンポよく綴ってゆく。女性のタイプも愛のかたちも違
う物語なのだが、共通項としてあるのは彼女たちのしたたかさ。それが
なんとも気持ちいいのだ。これを読んだら、女たちは「そうや、そうや、
ほんまにそうや」とうなずき、なんだか元気になり、男たちは「う〜ん、
えらいもん読んでしもた」と頭を抱えてしまうに違いない。それにして
も、こんな小説家読まずにいたなんて…「私はあまりに愚かだった」と
当時の僕も確かに思った。

ブログ「声が聞こえたら、きっと探しに行くから」より

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ジョゼと虎と魚たち

2004/05/11 21:15

できれば男性諸氏は本書をお読みくださいますな。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とみきち - この投稿者のレビュー一覧を見る

さまざまな彩りの恋愛を描いた大人の短編集。田辺聖子って、恋愛の達人どころか、人生の達人だなあと感心しきり。

表題作の主人公ジョゼは、下肢の麻痺のため、車椅子がないと外出できない。母は小さい頃に家を出てしまい、17歳の時から父方の祖母に引き取られた後も、身を隠すように生活させられ、なかなか外出ができなかった。
 ひょんなことから行き会った恒夫と、祖母の死後に同棲を始める。ジョゼの希望で二人は動物園に行き虎を見て、恐怖に震えながらジョゼは言う。「一ばん怖いものを見たかったんや。好きな男の人が出来たときに。怖うてもすがれるから。……そんな人が出来たら虎みたい、と思てた。もし出来へんかったら一生、ほんものの虎は見られへん、それでもしょうない、思うてたんや」。
 これほど切ない思いの打ち明け方があるだろうか。そして、水族館で魚を見るシーンは、もっと心にじんと響く。是非とも実際に読んでいただきたい。

 そうかと思えば、『うすうす知ってた』以外の7篇は、恋に身を焦がすようなうぶな女性ではなく、酸いも甘いも噛み分けた、男に寄りかからない強い女たちが主人公。自分を「演出」したり、自分の求める「愛」と「幸せ」を天秤にかけて、相手との関係を見定める。その心の動きを描くとき、おセイさんの腕は冴えわたる! ちょっとおセイさん、こんなに女の心の内、手の内を世間にさらされたら、同じ女として困っちゃいますよ、と言いたくなる。
 どれもこれも男と女の関係を描いているが、大体において女のほうが数枚上手。自分の意地悪さや欠点もわかったうえで、「自分」を演出している。共通しているのは、ダメな男を見ても「かわいらしいなぁ」という気持ちを持っていること。それでも情に任せて男の言うなりになることはなく、自分の決断をする。それが大人の女の余裕でもあるのだが、隠された哀しみもあるのだ。でも、おセイさん、「哀しみ」とか「演出」の裏舞台を男に知らせちゃいけませんよ。賢くて強い女同士が共有する「部外秘」の事項でしょう。

『雪の降るまで』の大庭ほどの男が、一体この世にどれほどいるだろうか。『恋の棺』で、主人公が、若い義理の甥に心を寄せながら、若さゆえの不格好さを好ましく思いながら、「二重人格」ぶりを自覚しつつ、愛を仕掛けていく展開とその結末も見事! この二作はそれぞれ、強い女の願望の一つの究極を表してはいないだろうか。

 恋愛下手には必読書。恋愛上手なあなたは、復習のためにお読みください。

とみきち読書日記(http://yomuyomu.tea-nifty.com/dokushononiwa/)

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