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恋愛びより
著者 著者:堀田 あけみ
門限は8時。当然、女友だちとの外泊も禁止。何人かのボーイフレンドもいたものの、親の言い付けをひたすら守ってきた女子大生の妃佐。就職活動をしようとしても、働くことを許されず、両親に結婚を押し付けられた彼女は、遅い反抗を始めるが……(「窓から髪を垂らしておくれ」より)。愛の切なさを知るたびに、少女から魅力的な女へと成長していく女性たちを描いた三篇の恋愛物語集。
恋愛びより
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紙の本恋愛びより
2002/07/06 01:04
童話をモチーフにした短編集
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投稿者:紗斗実 - この投稿者のレビュー一覧を見る
3つの短編が掲載されている短編集。それぞれ、冒頭にモチーフとなった童話(「ラプンツェル」「みにくいあひるの子」「シンデレラ」)に対する、詩のような散文が掲げられている。これが物語全体を象徴している。
タイトルの通り、恋愛小説であり、それぞれのヒロインは、自分なりに一生懸命恋をする。その姿が読んでいて爽快だ。どの話も、最後はハッピーエンド、というよりは、彼女たちの成長段階の1シーンを切り取った感じがする。作品「忘れたハッピーエンド」のラストに出てくる表現を借りれば「現実には、これでエンドではないけれど。」ということになる。
彼女たちが身近に感じられ、友人の恋愛話を聞いているような気分になる一冊。