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4件
死霊狩り
著者 著者:平井 和正
いま地球は、宇宙からの恐るべき侵略者に脅かされている。それは人体に寄生し、人間をたちまち狂暴な怪物に変えてしまう。この不気味な敵に対抗すべく、世界中から選び抜かれ、鍛えられた殺人専門家達で結成された国際秘密機関――それが《ゾンビー・ハンター》だ! 大事故に遭い、奇跡的に回復した天才レーサー田村俊夫は、再起に必要な大金と引き換えに、この秘密組織に身売りした。だが、彼を待っていたのは……。凄まじいアクションの連続、平井和正会心の力作!
死霊狩り (3)
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2022/12/31 19:41
三部作の完結編
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:忍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作で作戦に失敗した主人公が、洗脳されて行き、血も涙もない冷酷な殺し屋に変容していくところが不気味。
また、人類の凶暴性を糾弾していた流れから、人類の救済を思わせるエンディングが、発表当時の作者の心理状況を表しているのが興味深い。
ただ、最初に発表されたコミックスの内容と変わってはおらず、作者の回心と関連付けるのは間違っているのかも...
2022/12/11 19:03
3部作の開幕編
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:忍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙からやってきたと思われる不定形の侵略者に乗っ取られた人間=ゾンビーを退治するのが死霊狩り(ゾンビーハンター)。主人公の田村俊夫がゾンビーハンターとなり、心ならずも最初のターゲットをしとめるまでの話。
ハンターへの選抜試験などの場面が大げさすぎて、やや引いてしまうところもあるが、UFOや宇宙人などの話題が今よりも身近であった70年代であれば、今よりもリアルに感じていたのかもしれない。
また、ゾンビーであること判定が深堀りされておらず、ブレードランナー以後の時代から見れば、物足りない感じがする。
それでも、アクションと暴力シーンはすばらしく、平井和正の作品の中でも、『狼の怨歌』と並んで最高の出来栄えです。
蛇足ながら、この作品の中にプア・ホワイトトラッシュというワードが出てきており、のちの『狼のレクイエム第3部』で頻出するが、この時期にすでに発せられており、作者の白人嫌いが筋金入りのものであったことがうかがえます。
2022/12/25 20:10
シリーズ第二弾
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:忍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
オリジナルのコミック「デスハンター」のストーリーが、そのまま小説になっている感じで、後年の作品に比べ、とてもテンポがよい。シリーズ第一弾の発表から第二弾の発表までブランクがあったようだが、それを感じさせない。
冷静になって考えると、そもそもどういう理由でゾンビーと判断しているのか非常に疑問であり、冒頭のエピソードでも提示はされているものの、深くは立ち入っておらず、少々物足りない感じがする。