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3件
フリクリ
著者 榎戸洋司 , 企画・原作/GAINAX
最先端医療機械の巨大な工場がそびえる地方都市・疎瀬。その街に住む小学生ナオ太は、アメリカに野球留学中である兄の彼女、女子高生マミ美とちょっとイケナイ関係にあった。だがベスパに乗った謎の女ハル子の登場により、そんなクールなナオ太の生活は崩壊する。頭には角が生え、人型ロボットが出現し、そしてマミ美との関係は……。GAINAXが放つちょっと切ない青春SFを、裏設定満載でここに完全小説化! 2010年7月21日ブルーレイ版発売決定!
フリクリ 3
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フリクリ 3
2001/10/27 05:05
テーマ的に見ておもしろい。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
OVAで未消化だった部分がきちんと解決されている。裏設定なおが多く、これを読めばOVAを見て意味がわからなかった人も、納得できるのでは。だが言いかえれば、小説さえ読めばアニメを見る必要はないのかもしれない。小説だけで充分全てのテーマや内容は描かれている。むしろ、こちらのほうが率直に書いており、わかりやすい。
2018/12/29 09:49
続編も公開されたが……
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sakura* - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメ版では描かれていない細かな設定を知る楽しみを味わえる小説版。
大まかな流れは同じでも音楽や描写での演出や、声優さんやアニメーターさんに命を吹き込まれることであの作品が出来上がったんだなぁと感慨無量。
合わせて見て、読みたい作品群。
続編も公開された今年(2018年)ですが、新作製作陣はこれも読み込んでの結果がアレだったのか……?
フリクリ 1
2000/07/18 21:29
フリクリ1
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤津亮太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を書評候補に選んだ後、少し後悔した。
アニメのノベライズって、「本を読むぐらいだったらアニメ見ればいいじゃん」ってツっこまれると反論しにくいんだよね。番外編や後日談ならまだいいけど、『フリクリ』はそうじゃない。執筆は脚本の榎戸洋司。ビデオ全6巻に合わせ、小説版は各巻2話ずつで3冊で完結する予定だ。物語もそのままに。
でも、そんなことを悩むうちに、「小説版は小説版でありだな」と考えが変わった。
なぜかというと、『フリクリ』って、内容は小学校高学年的思春期モノなわけですよ。切なかったり、甘酸っぱかったり。で、アニメ版はもちろんそういう要素を押さえつつも、ところどころ"あの"ガイナックスのアニメらしく演出が暴走するわけ。アニメの面白さを追求しようと演出が前面に出て、肝心の物語がぐっと後ろへ引っ込んでしまう瞬間がある。
その点、小説版は直球だ。"無駄"な演出も、自己言及的なギャグもない。そのぶん『フリクリ』という物語のエッジはアニメよりずっと明確になってる。アニメが瞬間の気分を写し撮ることで観客の感情を揺さぶっているのに対し、小説版は物語の構造、論理、筋道、そういうもので読者を切ながらせたり、甘酸っぱい気持ちにさせたりしてる。
というわけで、何も悩まずツルリと普通に読むもよし。こんなメディアの表現の差について考えながら読むもよし。そもそもお話そのものは面白いんだから。
(藤津亮太・ライター兼アニメ評論家)

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