電子書籍
富士見二丁目交響楽団シリーズ
著者 著者:秋月 こお,イラスト:後藤 星,イラスト:西 炯子
悠季は富士見交響楽団(通称フジミ)のコンサートマスター。楽団(オーケストラ)はまだ素人レベルだけれど、彼はリーダー的存在だ。そこにある日、芸大出で留学帰りの二枚目指揮者・圭が就任してきた。ところが初対面時から人を見下ろすようなデカい態度。そんな圭にムラムラと敵意を覚える悠季であったが…。楽団を舞台に悠季&圭コンビが織り成す激しく切ない恋愛模様2編。
寒冷前線コンダクター 富士見二丁目交響楽団シリーズ
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紙の本寒冷前線コンダクター
2002/07/16 20:49
先の展開に期待大!
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:秋野そら - この投稿者のレビュー一覧を見る
富士見二丁目交響楽団(通称フジミ)に常任コンダクターがやってきた。それもばかでかい、190cmを越す長身と、それに見合うだけの態度の、そしてそれを凌駕する天才ぶりのコンダクターが。
素人集団とあまり変わらないフジミのコンサートマスターを務める悠季は、その才能に嫉妬する。そしてある誤解から強姦されるハメに…
そこからはじまる悠季と圭の純愛ストーリー。
カルチャーショックでした。
甘く見てたんです。
オーケストラの話といっても、このジャンルだから恋愛第一主義だと思ったんです。
でも違ったんです。それは単に勇気のバイオリン一辺倒の性格からくるものなんでしょうが、とにかく真面目にクラシックに取り組んでいるのがわかる。なんだか自分までオーケストラの一員になったような錯覚さえ覚えます。だからといって、恋愛が軽く見られているかというとそうじゃなくて、クラシックを通して、二人の関係がより蜜なものになって行く、その過程がもう、ハラハラドキドキのしどおし。
結構きわどい話の内容でもあるのに、頭の片隅に、クラシックが聞こえてくる。
これから続く長期シリーズの第一作。
先の展開に期待が膨らむ一冊です。
電子書籍富士見二丁目交響楽団 下 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第7部
2014/10/28 14:51
本編読了!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あかね空 - この投稿者のレビュー一覧を見る
秋月先生が20年かけてお書きになった“フジミ”
今月頭に全部大人買い。
音楽用語を調べなから、バッハやシベリウスやベートーベンを聞きながら、7部まで一気に読みました。
隣の街のお話しみたいで、生きている生活感があって面白かったです。
セレブな桐院家や、数々の音楽家たちの現実離れした設定は楽しかったです。
気配りを忘れないがんばり屋さんなんだけど、短気で思ったことをそのまま言ってしまう、でも後悔はしない悠季が好きでした。
天国の門を読んで、天才桐院は悠季のことになると、恋するただの男と知りました。
これから残りの外伝を読みます。
きっと、終ってしまった寂しさを埋めてくれるでしょう。
紙の本華麗なる復讐
2004/12/01 08:48
待ってました!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KYON - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回から文庫書き下ろしとなったフジミ。いよいよ第6部開始ですね。待ってたんですよー。
タイトルを知った時は、「いったい誰が、誰に?!」と動揺しましたが、いろいろ考えた末に辿り着いた予想は、半分当たってました。やっぱりね(笑)。
とてもとても成長した、でも、根本的にはちっとも変わってない悠季が愛しいです。もちろん、Bebeっぷりに拍車がかかっている桐ノ院もかなり愛しい(笑)。
外伝で出てきた例の人物もやっと登場で、読み応えありました。とっても楽しかったです。もうすでに次巻が待ち遠しい!
紙の本マンハッタン・ソナタ
2002/07/19 01:22
女装の悠季が目に浮かぶ…
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:秋野そら - この投稿者のレビュー一覧を見る
二人の気持ちを確認しあったはずなのに、悠季にはまだとまどいがあった。ゲイになるつもりなんてさらさらなかった悠季にとって、それは仕方のないことなのかもしれなかった。事ある毎に関係を解消しようとたくらむ悠季に、圭はそんな隙を与えようとはしない。ある日オーケストラのワルツの練習の為にダンスを踊ったところ、見学にきていた生徒に誤解され、それが全くの誤解ともいいようのない事実にうろたえてるうちに、PTAや学校にホモのレッテルを貼られ、あげく音楽教師の職を失ってしまう。
でもそれがきっかけで、圭への愛に気づかされた悠希は…。
もう、どっぷり圭に染まってしまったことに気付いた悠季。それは、必然でもありまた偶然の産物だったのだけど、その話の流れは感動もの。小心者なのに気の強い悠季のとまどいが、描かれていて、ハッとさせられることもしばしば。ますます続きが気になる一冊です。
紙の本寒冷前線コンダクター
2002/02/21 21:48
BL系メジャー作品
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雪屋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ボーイズラブ系の作品といえば、代表的な作品ともなっている“フジミ”ですが、最近までなんとなく「とっつきにくさ」があった私。クラシックとかはおよそ縁もないし、難しそうな内容なのでは…? なんて感じていて、知ってはいても読むには至らなかった訳だけど、先日、遂に気になり読んでみる事に。そしたら、見事にハマッてしまった訳です。
BL系の作品というと、文章としては小難しくなく、若い世代にも慣れ親しんだ感のある表現が多く使われていて読みやすい、中高生向けというイメージがあるが、秋月さんの作品はそれより少し上という感じの、しっかりした文章で、人物の話し言葉なんかもきちんとしたもので、内容にも粗がない。
全体的には、それほどBL系的な印象は強くないが、きちんとツボもおさえてあるし、キャラクターも嫌味がなくて、私はあまり好きではない「男の女々しさ」も無くて、好感触でした。早く続きが読みたい気分です。
「色々BL系は読み漁ったが、まだ読んでいない方」には特にお勧めしたいと思う1作です。
紙の本シンデレラ・ウォーズ
2002/07/30 00:25
悠季の意外な一面
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:秋野そら - この投稿者のレビュー一覧を見る
恋人の指揮者・圭の祖父で桐ノ院家当主の誕生パティーで演奏を以来された悠季は、当日の演奏を前に家政婦から刃物で刺されてしまう。そのことで傷ついた圭をかばうために悠季は、刺された傷をおして演奏会を決行してしまう。
それは、悠季のプライドをかけた演奏会でもあった。その傷も癒えぬうちに今度は小夜子から桐ノ院家存続のために、圭・悠季・小夜子の”三人結婚”という提案が。理屈ではまるく収まることでも、どうしても感情がついていけず、悩む悠季。圭にとっては、そんなことができるわけもなくあっけなく却下となるが、小夜子も桐ノ院家の娘。そうやすやすと引き下がってくれるはずもなく…
悠季の意外な一面が!
圭に守られながら生きているように見えた悠季が、実はとてつもない底力をもっていた。悠季が傷つけられたことで、それ以上に心に傷を負ってしまった圭。その傷を癒すために、怪我を推してバイオリンを弾く。そう決めたときの決断力の速さ。その後の行動力。いづれをとっても、いままでの悠季から考えられないことで、圭じゃなくても惚れ直してしまいそう…というお話。
紙の本運命はかく扉をたたく
2002/07/29 17:53
雨降って地固まる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:秋野そら - この投稿者のレビュー一覧を見る
富士見二丁目交響楽団のコンサートマスター・悠季は日本音楽コンクールで見事3位入賞をはたす。その上、恋人の圭のはからいで、銘器「グァルネリ」を手に入れ幸運続き。そんな中、二丁目楽団に「悠季はホモだ」という怪文書が流された。悠季をはずして、楽団員だけで事態の処置をするはずだったのが、偶然悠季にばれてしまい…
今までが生みの苦しみというか、悠季が自分の音を見つけることに格闘していたことが無事実って、なんかすっきりした感じです。圭との仲も、順調でなによりです。二丁目楽団に起こったことも、雨降って地固まるって感じで、第二部終了にふさわしい内容です。
紙の本サンセット・サンライズ
2002/07/27 11:46
音楽も格闘技?
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:秋野そら - この投稿者のレビュー一覧を見る
富士見二丁目交響楽団のコンサートマスターを務める悠季は、恋人で天才指揮者の圭の影響をうけ、日本音楽コンクールに挑戦することになった。
しかし、伴奏者の三条薫子との相性は最悪で、顔を合わすたびに大喧嘩。「音楽家でありたかったら自分の中の女は捨てなくちゃだめ!だから私は女を捨てた」と辛辣な言葉をなげかけられ、売り言葉に買い言葉でカミングアウトしてしまうが…
しかし悠季にとっての問題はそんなことではなかった。音楽性自体が女だといわれてしまったことだ。そこから新たな泥沼が始まる…
なかなか奥が深くなってきました。別に受けだからって音楽性自体が受けなるとは思わないけど、そういう部分を突いてくるのがおもしろい。
今までは控えめだった悠季が、三条の前だけは自分を引かないという新たな一面も見られて、音楽にも格闘技の一面があったことを確認させられる作品です。
2002/07/19 16:56
バイオリンの弓職人登場
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:秋野そら - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつて悠季が指導者の職を追われる原因をつくった遠藤という少年。家で中の彼と街でばったりでくわしてしまったがために、彼を圭のマンションで引き取る事に。当然のように一騒動も二騒動も巻き起こすハメに…(表題作)
フジミオーケストラにバレエ団との共演の話がもちあがる。願ってもない共演の話に、団員は盛り上がるが、レベルの高い曲に取り組まなくてはならなくて…
この中のちょっとしたシーンに、バイオリンの弓の張替えを頼みにいくところがあるんだけど、その職人のおじさんが「いかにも!」って感じの人で、気に入った人の弓は作るけど、そうでなければいくら積まれてもつくらない。お代は出世払で…なんて、今ではちょっと考えにくいほどの頑固職人。ほんの数ページのなんてことないシーンだけれど、妙に印象にのこったシーンでした。
2002/07/19 16:24
偏見と中傷の坩堝
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:秋野そら - この投稿者のレビュー一覧を見る
名門中学の落ちこぼれオーケストラの指導をはじめて1ヶ月。いろんなことがわかり、いい意味で慣れてきた悠季。ところがある日、信頼していた先輩教師と男子生徒の激しいSEXシーンを目撃してしまい、それを自分のことと重ね合わせた悠季は、圭に抱かれることができなくなってしまう。つねづね、悠季をゲイの道に引きずり込んでしまった事を後悔していた圭にも、どうすりこともできず、ギクシャクした関係がつづく。おまけにあろうことか、先輩教師は悠季にまで手をだしてきて…。
二人だけの世界ではゲイということを正確に認識するのに狭すぎて、でも一歩外へでれば、そこは偏見と中傷の坩堝で…。
それでなくてもホモセクシュアルに偏見をもっていた悠季にとって、学生からの中傷は、たとえそれが自分に対してじゃなくても絶えられないことで、加えて先輩教師のあさましさ加減に、とうとう圭とのSEXにまで嫌悪感を感じるまでに。その、細やかな心理描写は、脱帽ものです。
紙の本リサイタル狂騒曲
2002/07/19 01:42
天才、桐ノ院圭の苦悩
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:秋野そら - この投稿者のレビュー一覧を見る
2年ぶりに開かれる富士見二丁目交響楽団の演奏会。悠季はコンサートマスターという役どころとは別に、ソリストという大役も背負っていた。そんな中、圭との関係に亀裂が生じてしまった。原因は圭の友人・生島高嶺。圭が張っている意地は、自分のプライドにかけてのものなのに、悠季はそれが自分に非があると勘違い。圭が何を言っても悪いほうへ悪い方へとかんぐってしまう。こんな状況で演奏会は成功しない、と強行にでた圭だが、それもまた裏目に出てしまい…。
いやはや、いつも「自分は天才」と豪語するだけの、自信とプライドをみにつけている圭が、富士見での圭にとって初の演奏会を前に、意気消沈している様が、、もちろん人間、誰にだって弱いところがあるものなんだけど、それが圭にも、というのが信じられなくて、でも、あっさり裏切ってくれたキャラがより、親しみ深いものになっていて…。
今回は、悠季の演奏会が主のはずが、ちょっと脇で感動させられる一幕でした。
紙の本さまよえるバイオリニスト
2002/07/18 21:27
災難つづきの悠希
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:秋野そら - この投稿者のレビュー一覧を見る
フジミのコンサートマスター・悠季は、夏休みに帰省先の田舎から帰ってみるとアパートが全焼。悠季に恋心を抱いている圭の世話になるのは抵抗があるものの、他に頼れる人もうかばず、転がり込むハメに…。友情と恋の狭間で悠季の心は揺れ動く。「僕はホモじゃない」そう言い聞かせながら、圭との友情を信じる悠季。言い聞かせてる時点でそれはもう友情じゃないことに気付きもしないで…。
第二巻は悩める悠季です。
アパートの全焼という災難から圭の部屋へ転がりこんだがために、圭とのことを真剣に考えなくてはならなくなります。そして考えれば考えるほど、圭に執着していくことに気がつかず、ストレスはたまる一方。あげく大切なバイオリンを投げつけるまでに…。
そして、ついに圭にひかれている自分に気がつくのですが、その過程が、オーケストラのトラブルや、メンバーからの助言でゆれにゆれている様が、読んでいて中々スリリングでした。
2002/04/17 22:23
悠季、故郷に錦を飾る?
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はる - この投稿者のレビュー一覧を見る
悠季のイタリア留学が決まり、圭もヨーロッパでの入賞を狙っていっしょに旅立つことになった。
そこに、日コン入賞をききつけた悠季の郷里の元同級生から、地元でリサイタルを、との声がかかる。
故郷遠征は、生島さんとソラくんもひきつれての、珍道中になった。
フジミメンバーの派手すぎる声援を受けて、ふたりはイタリアへ旅立つ。
紙の本マンハッタン・ソナタ
2002/01/05 06:38
富士見シリーズ3冊目
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鳩山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第5話「赤い靴ワルツ」。音楽講師の職を持つ悠季は、高校ブラス部とフジミ、ふたつの定期演奏会の準備が重なり、多忙な日々を送っている。そんな中で桐ノ院にブラス部の指導を頼んだことから、彼のファンになった女子生徒たちがフジミの練習を見学したいと言い出して……。
個人的に、富士見シリーズでもっとも好きな話。桐ノ院が優しく厳しく誠実で、大変魅力的に描かれている。
第6話「マンハッタン・ソナタ」では、桐ノ院の古い友人として、天才ピアニストなクマ男、生島が初登場。ボーイズラブ界では、ルックスにしても性格にしても衝撃的な存在だと思う。
番外編「百十二分の十一」は人気キャラ、チェリスト飯田の証言編。
紙の本運命はかく扉をたたく
2001/11/29 19:37
kie@mbk.sphere.ne.jp
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きーらん - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本音楽コンクールに入賞したうえ、銘器「グァリネル」を手に入れた悠季。そんな幸運続きの中、悠季の所属している富士見二丁目交響楽団に不穏な噂が流れる。内緒にしていた圭との関係が明らかに…!
音楽家でしかも、ふたりは楽団のコンサートマスターとコンダクター。ふたりの仲を知っている、団員に見守られ、一戸建ての家に住み始める。
圭の家でのコンサートのこと、家に住みついている霊、楽団のこと、ふたりは愛があるこそ乗り越えられる、問題ばかり。ふたりの関係が深まった、第2部最後の本です。