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40件
文豪ストレイドッグス
著者 朝霧カフカ(著者) , 春河35(イラスト)
カタブツ理想主義者の国木田独歩は、危険な依頼を専門とする“武装探偵社”の一員。彼は謎の新入り・太宰治とコンビを組み、幽霊屋敷事件を捜査するが、予想外の展開に!? 闇が蠢く横浜で“異能力”対決、開幕!!
文豪ストレイドッグス 太宰を拾った日
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2016/05/09 13:20
単品でも、漫画の補完でも。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:acomen - この投稿者のレビュー一覧を見る
太宰治の入社直後の話。国木田が主人公です。
「黒の時代」から続けて読みましたがこちらも面白い。「黒の時代」より雰囲気がコミカルで読んでいて楽しかったです。
太宰と国木田の、女性観に対するやりとりが笑えます。
次々と起こる対テロリストとの攻防は緊張感があり、国木田が首謀者として太宰を疑う流れは漫画を知っている身としてはあり得ないと知りつつもハラハラしました。
国木田が漫画で「ドグラ・マグラ」の呪いにかかった時に見た亡霊の正体はこの女性だったんですね。
文豪ストレイドッグスの小説版は評判通り全体的にクオリティが高く、著者の知識量と深い考察が垣間見えますので、漫画の補完だけではなく単品としても楽しめます。
2016/05/08 13:11
漫画より面白いかも(笑)
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:acomen - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメ→漫画→小説..と立て続けに見ており、どれも予想外に面白かったのがうれしい誤算です。
文豪たちが各々著書の特殊能力を駆使して戦う...という下手をすれば出オチで終わってしまいそうな設定ですが、原作者がきちんと描きたい物語と世界観を持っているのでどんどん引き込まれました。
小説主人公である織田作のささやかな夢と贖罪、メインキャラクター(そしてチート級の能力)の太宰治が自殺癖に走る原因と抱える虚無感、坂口安吾の任務に対する恐ろしいまでの執着とそれを超えてまで信じたかった友情など、3種3様の人間模様が切ないです。
それを全部含めて操ろうとする首領、森鴎外も怖い。
あと、織田作に会った時の芥川の行動には、正直オイオイ...と思いました。らしいといえばらしいですが。
とにかく期待以上の小説でした。ほかの外伝も読んでみます。
それにしても、中原中也の存在に一言も触れていないのが少し気になりました。「双黒」っていつの話だったんだろう・・・。
文豪ストレイドッグス 太宰、中也、十五歳
2021/03/25 18:12
中也と太宰の出会いの話
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぷちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画特典の同タイトル作品の加筆修正版です。
映画特典版は一巻完結の形でしたが、加筆修正版は次の巻に続く形で終わっているので、最後の書かれ方が少し違います。映画特典をお持ちの方も読み比べると面白いので、買って損はないかと。ただし、細かい箇所が気にならない方は、映画特典版だけでいいや、となるかも。ストーリーの大幅な変更はないので。
映画特典版をお持ちでない初見の方は、中也と太宰の青いところにニマニマしながら、ここから続く腐れ縁を想像しながら、お読みいただきたいです!
中也、太宰、ファン必見の一冊です!!
巻末のラフ画も素晴らしいです。
【追記】
アニメ版『太宰、中也、十五才』は、誤読された蘭堂さんの本名が出てきていません。そのため、小説版『太宰、中也、十五才』を未読のままで、続編となる『storm bringer』を読むと、よく分からないと箇所が出てきます。続編が気になるようでしたら、本作の了読後に読まれるのをお勧めします。