- みんなの評価
1件
失礼な敬語~誤用例から学ぶ、正しい使い方~
著者 野口恵子 (著)
敬語は相手を苛立たせもし、怖がらせもする。店員のミスに腹を立てた客が、「責任者呼んでこい」と怒鳴るのと、落ち着いた低い声で、「支配人にお目にかかりたいのですが」と言うのとでは、後者のほうが店員を震え上がらせる。敬語とはそういうものである。(本文より)現代日本人に最も好まれている敬語「いただく」の過剰使用からマニュアル敬語まで。豊富な誤用例をもとに、言葉とコミュニケーションの問題を考える一冊。
失礼な敬語~誤用例から学ぶ、正しい使い方~
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
失礼な敬語 誤用例から学ぶ、正しい使い方
2017/01/04 00:29
敬語を使って礼を失しては勿体ない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あるごん - この投稿者のレビュー一覧を見る
敬語は難しい。相手を敬ったり丁寧な言葉遣いを,と頑張っているのだが,謙譲語と尊敬語を間違えたり,二重の敬語にしてしまったり,という例は多い。結果として,却って相手に失礼になってしまっていますよ,という事例を紹介している。
例えば,私も日頃から気になっていた「~させて頂く」という表現。この表現がぴったりはまる場合もあるのだが,そういう場合は少ない,と事例を示しながら解説してあり,納得できた。
昨今は,敬語を使われる方も理解が曖昧になっていて,尊敬語でも謙譲語でも,いろいろと並べて,敬おうという姿勢が感じられれば良い,という風潮になっているような気もする。しかし,敬ったつもりで礼を失していては馬鹿らしいし,やはり正しい日本語を使いたいものだ……と思うのなら,読んでおいて損はないと思う。