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  6. 漢文の素養~誰が日本文化をつくったのか?~
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.6 8件

漢文の素養~誰が日本文化をつくったのか?~

著者 加藤徹 (著)

かつて漢文は政治・外交にも利用された日本人の教養の大動脈だった。古代からの日本をその「漢文」からひもとき、この国のかたちがどのように築かれてきたのかを明らかにする。

漢文の素養~誰が日本文化をつくったのか?~

税込 704 6pt

漢文の素養~誰が日本文化をつくったのか?~

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みんなのレビュー8件

みんなの評価4.6

評価内訳

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漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか?

2006/12/09 13:02

近代日本の礎を築いた「漢文の素養」

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆうどう - この投稿者のレビュー一覧を見る

論点を一言で表現するならば、明治維新以降の近代日本の礎を築いたのは、それまで日本人が2000年かけて培ってきた「漢文の素養」である、ということだろう。
(おそらく)意味もわからずに鏡や刀に漢文を刻んだ古代の人々によって、「威信財」として漢字が受容され始めた。この頃はまだ、為政者の権威の象徴として、あるいはファッションとしての意味しかなかった。その後、徐々に文字としての漢字が普及し、7世紀から19世紀まで、漢文は「生産財」として機能した。「生産財」とは、政治的・外交的な意思伝達の道具、また、文学上の感情表現の道具というほどの意味であろう。筆者は、その辺の消息を、具体例を列挙しながらつぶさに説いていく。近世以降、中流実務階級が漢文の素養を身に付け、中国の士大夫階級(韓国では両班)の代わりを果たしたことが、世界史上でも特筆すべき江戸期の教養国家を作り上げ、日本の文化度を押し上げる要因となった。江戸時代の日本の書店では、清の国家機密である「実録」や、清国で禁書となった書籍まで販売されていたという。商売が成り立つほど、これらの純正漢文が読める読者層が形成されていたのだ。
幕末の動乱期からすんなりと明治維新の近代化が達成されたのは、漢文の素養を基礎として、社会の中間層に教養ある実務階級が形成されていたからである。その人々が、近代化の推進力となった。一方、中国と韓国では、早くから漢文を操れる上流階級たる士大夫層(韓国では両班)と、下層階級との分離が進み、中流実務階級が育たなかったことが、近代化の遅れの原因となった。「優秀な中流実務階級をもつ文明は強い」ということだ。
しかし、20世紀以降、漢文は、学者など一部専門家のみの教養となってしまった。「生産財」としての機能を失い、「消費財としての教養」となってしまった。日本人の漢文のレベルは、低下の一途をたどっている。最後に筆者は、漢文的素養の復活を望み、21世紀のあるべき漢文的教養の姿を提唱する。それは、「東洋人のための教養」であり、「生産財としての教養」であり、「実務階級の教養」であるという。
漢字と日本人の関わりについての具体的なエピソードなど、非常に面白く読ませてもらった。確かに、我々現代日本人は漢文が読めなくなっている。それは悲しむべきことでもあるが、一方で、近代以降の中流実務階級が欧米化を進める上で「英文の素養」を受容してきた結果とも言えるのではないだろうか。古代以来、東洋に位置する一国として文明化するためには、漢字を吸収・消化せざるを得なかったのと同じ理由で、明治以降の日本は、世界の先進国と伍していくために世界語たる「英語」を受容したのだ。そのため、「漢文的素養」が衰退していった。しかしながら、その過程には、漢字を受容したのと同じ日本的な精神が反映されているのだと思う。

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漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか?

2006/07/16 22:42

日本と中国は千年間、ずっとずっと、「政冷経熱」だった!

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

私が信頼する越知さんの素晴らしい書評に触発されて本書を購入した。越知さんのおみたて通り、非常に面白い本だった。漢字・漢文とは古来、東洋のエスペラントであり、日本、中国、韓国、ベトナムの教養人は、皆、漢字・漢文という共通のツール、共通の教養を身につけることで相互に敬意を払い、かつ円滑にコミュニケーションしてきたのだと加藤氏は指摘する。その代表的な例として加藤氏は巻末に張学良の例を挙げ、彼が日露戦争の英雄・乃木希典将軍を高く評価し、彼が203高地を陥落させたときに詠んだ有名な七言絶句「爾霊山」を90歳になるまで諳んじていたという話を披露する。これはNHKが出版した「張学良の昭和史最後の証言」に出てくる一説なのだが、うかつにもこの本を読んでおきながら、張学良が乃木希典の大ファンだったという部分を完全に私は忘却していた。父張作霖を日本軍によって爆殺されたことで張学良は日本を深く深く恨んでいたということは覚えていたのだが、その同じ張学良が日本文化にも深い敬意を抱いていたという部分は完全に失念したのだった。他にも日本の戦国時代の英雄達が詠んだ漢詩が、まるで展覧会でもするかのように並べられる様は圧巻である。上杉謙信が七尾城を攻め落とした時に読んだ漢詩「霜は軍営に満ち、秋気清し」は越山会の由来にもなった詩で田中角栄の愛人佐藤昭子が愛唱しているものだし、伊達政宗の「馬上少年過ぐ」は司馬遼太郎の同名の小説にもなっている。それにしても500年続いた日本の戦国時代が日本の歴史を中国のそれと隔絶したものとし、戦国時代の混乱こそが日本に分厚い中間層を形成する原因となって、それがゆくゆくは日本が近代化に成功する大きな遠因となったという指摘や、「返り点」に代表される日本式の漢文読み下し法が漢文知識を日本の幅広い中間層に漢文教養を広め、日本全体の教養の底上げにつながったという指摘(これがなかった中国、韓国、ベトナムでは漢文の知識は最後まで一部エリート層の独占物とされ、国民全体に教養が広がることがなかった)など非常に興味深い。それにしても面白かったのは、中国は周辺国と「対等」な外交関係を結ぶという発想は無く、中国と正式な国交を結ぼうと思ったら、その国は中国に朝貢を行い名目上にせよ中国の属国にならなければならなかったが、日本の朝廷はこうした中国のやり方を屈辱的と捉え、足利義満の治世を除いては日本と中国とが正式の外交関係を結んだことは千年以上にわたって無かったという指摘だ。これは目からウロコである。日本が中国と正式な外交関係を結ぶのは明治4年(1871年)の日清修好条規であって、それまで日本と中国の間は、ずっとずっと正式な国交はなかったのである。もちろん民間レベルでの交流は盛んに続いていたわけで、つまり日中関係は江戸時代もその前もずっとずっと「政冷経熱」だったという指摘は、読んでいて思わず微笑まずにはいられなかった。他にも「マメ知識」はほうぼうに転がっている。つい最近までPlanetの訳語として東京大学系はずっと「惑星」をつかっていた一方、京都大学系は「遊星」を使っていたという指摘や、中世までは僧侶は門地に関係なく優秀な秀才が社会の階梯を駆け上がることの出来る特別な身分であったことなど「へえ」と言わざるをえない指摘多数。読むべし、買うべし!

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漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか?

2006/06/25 17:25

諸君、注目したまえ!名著の登場である!

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:越知 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 初めに断言するが、これはたいへんな名著である。BK1の評価は★5つが最高だけれど、可能なら6つにしたいほどだ。
 内容はタイトルどおり、漢字や漢文が日本文化でどのような役割を果たしてきたかを、過去から現代にいたるまで時代を追って検証したものだ。
 まず、漢字が中国大陸から伝来したばかりの頃。漢字は文字として使われていたかというと、さにあらず。一種ファッショナブルなマークとして意識されていたという。われわれが意味も分からない欧米語の単語をTシャツにプリントしたりするように、また逆に非漢字圏の外国では漢字やひらがなが同様に使われるように、古代ヤマト民族もとりあえずは漢字を文字としてではなくカッコいいマークとして使用していたらしいのだ。
 ようやく6世紀の末から7世紀の初め頃、つまり聖徳太子が活動していた頃、漢字は日本史の中に登場する。太子が遣隋使に託した「日出ずる処の天子……」という文書や十七条の憲法は有名だが、著者は太子の漢文を分析して、すでに若干の和臭があり当時の知識人たちが日本流の漢文を使いこなしていた可能性が高いとしている。
 漢字の音読みに漢音と呉音(例えば「文」を「もん」と読むのは呉音、「ぶん」と読むのは漢音)がある理由など、小中学校では教えてくれない知識も盛り込まれている。
 以上は最初のあたりの簡単な要約だが、著者は単に中国文学者としての視点から漢字や漢語の使われ方をたどっているのではない。広範な教養をもとにした思わぬ指摘が随所に見られ、歴史や社会問題を考える際にも手助けになる本なのである。
 例えば中国民族にとって歴史とはイデオロギーであり「定説」だが、日本人にとっての歴史とは多様な解釈が可能なものであるという相違について、司馬遷と『日本書紀』を比較しながら説明したり、中国には科挙があり朝鮮やヴェトナムにも類似の制度があったのに日本にはそれがなかった事情を記述している箇所は貴重だと思う。
 また、中国の明末・清初めに、明を攻略した清は漢民族を虐殺したが、その記録は清では禁書となり、持っているだけでも死罪となった。しかし日本では普通に出版されて多くの人間に読まれ、異民族に支配されればどうなるかを日本人は知ることができた。江戸時代末、列強のアジア進出に日本がいちはやく備えることができたのはそのためだった、という指摘など、私は目から鱗が落ちる思いで読んだ。ちなみに明治時代になってから日本にやってきた清国留学生は、本土で読めない漢籍が日本にふんだんにあるのに驚いたという。
 そればかりではない。明治時代に欧米から近代の技術や知識を多く取り入れた日本は、そのタームを漢語に直して用いた。例えば「電話」「進化」「自由」「民主主義」「経済」などがそうである。そしてそれらは中国大陸に逆輸入され、多くがそのまま用いられた。現代中国語の「高級語彙」は、実は半分以上がそうした日本製漢語であると聞けば、驚く人も多いだろう。日本人は中国大陸から漢字を輸入したが、明治時代になっていわば「恩返し」をしたのであり、中国を中心とする漢字文化圏でそうした業が可能だったのは日本だけなのである。
 こうした博識ぶりを惜しみなく示しながら、素人にも分かりやすい記述になっているところに、著者の実力が遺憾なく発揮されている、と付け加えておこう。

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