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2件
「人間嫌い」の言い分
著者 長山靖生
人間嫌いを悪いものだとばかり考えず、もっとポジティブに評価してもいいのではないか。変わり者の多かった文士の生き方等を引きながら、煩わしい世間との距離の取り方を説く。
「人間嫌い」の言い分
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「人間嫌い」の言い分
2004/12/27 16:28
自分を元気付けるために読む本
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルを見ただけでは,何が書かれているのかよくわからない。しかし,本書の新聞広告を見る限りでは,着実に増刷を重ねているようである。
「人間嫌い」。言葉は悪いが,もしかしたら,これって人間が本来,生まれながらにして持っているべき,いや,持っているのだけれど無理やり押し隠している性質ではなかろうかと思う。
ここでいう「人間嫌い」とは,他者との迎合を自分に無理強いしない人,自分を尊重して生きていこうと決めている人のことを言っているのだと,勝手に解釈している。
幼稚園の頃から,休み時間に友達と遊べない子は問題のある子と言われ,社会人になると,飲みの誘いを断るやつは付き合いの悪いつまんない人間と言われる。そして,それを当たり前のように言う人がもちろんたくさん存在する。
そんなに回りに合わせることにこだわり,自分自身を押し殺すことが必要なのか。もしかしたら,自分の主張を持つことより,一律に周囲に合わせて行動すると決めて動くことのほうが楽だから無意識にそうしてるだけなのか。
心を病む人が増えているという。回りにノーと言えない,気のやさしい人が損してつらい思いをする時代になっているような気がする。
この本は,個人個人が自分を取り戻し,自分の思いに従い,もちろん自分の責任も自覚しながら生きていくことを後押ししてくれる。
そんなところに,この本が増刷を重ねる理由があるのだと思う。
2024/06/04 07:51
まるで自分のことのよう
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:野生のカビゴン - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校時代、きっかけがあって孤立。人目が気になる年であるが、慣れてみると案外心地良い。そこから私の『人間嫌い』が始まりました。とても共感できる部分が多く、私だけではないと安心しました。書籍がないとのことで、中古を取り寄せて読んだくらい。人間嫌いも悪くない。