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アートとフェミニズムは誰のもの?
著者 村上由鶴
アートとフェミニズムは少なくない人びとからよく見えなくなっていて、その実態がよくわからなくなっている。いわば、アートとフェミニズムは入門したくてもできない「みんなのものではないもの」になっている。もともと、「みんなのもの」になろうとするエネルギーを持っているアートとフェミニズム。理解の断絶が進む現在の状況に風穴を開けるには――。美学研究者による、フェミニズムを使ってアートを読み解く新しい試み。
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アートとフェミニズムは誰のもの?
2024/01/31 13:56
フェミニズムに関するアートについて
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙見返しの紹介を読んで、アート一般とフェミニズムについて、それぞれ同等に比較や対称させて、新しい視点で双方を理解するような、珍しい内容の本だと思ったのですが、どちらかというとフェミニズムに関係するアートのことをメインに取り上げた本でした。
アートもフェミニズムも、本来、「みんなのもの」であるべきなのに、どちらもたこつぼの外からはよくわからないものにされていると。でも、わかるには「読める」ようにならなくてはならず、歴史や批評を理解しないといけない。でも、その歴史や批評も、その世界の権威や偏見で曇っているかもしれないから気を付けないといけない、ということで、いくつかの視点なんかを提示してくれています。でも、やっぱり、まだ分からないことがたくさん残ります。