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ライトノベルの神さま
著者 佐々之青々 (著)
【SD名作セレクション(テキスト版)】さあ、ライトノベルな恋をさせてやろう――大学生になって一ヶ月、一人暮らしにも慣れてきた浩介の部屋に現れたのは、ライトノベルの神さまを名乗る女の子、栞だった。栞の「付属高の女生徒と、ライトノベルな恋をさせてやる」という言葉に、浩介は思わず肯定の頷きをしてしまうのだが、同時にそれは、できなければ“浩介が”不幸になるという契約を結んだことを意味していた……。そんな中、浩介のバイト先の書店に後輩として入ってきた女の子は、付属校の女の子&五年ぶりの再会になる幼なじみの佳枝だった。ライトノベルの“お約束”が導く結末は果たして――!? 第9回SD小説新人賞佳作受賞作!
ライトノベルの神さま 1
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紙の本ライトノベルの神さま 2
2015/09/14 16:06
あなたから奪います!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学生の青葉浩介に現れたライトノベルの神さまである栞の神格を上げるため、大学付属女子高校生とライトノベルな恋を演出してもらうことになったのだが、その候補であった幼なじみの篠島佳枝を袖にして、神さまである栞に告白してしまった。
その帳尻を合わせるため、バイト先の美人店長・御山春香や執事コスプレのロマンスグレー刑事・真田由蔵が暗躍し、栞は付属女子高入学を目指すことになった。それまでの時間つなぎというわけではないが、レペルアップ幅を増大させるため、新たに浩介が遭遇するはめになったのは、物の怪ファンタジー風ラブコメだ。
またもやラノベ風の能力を使える3回券をもらった浩介の前に現れたのは、行き倒れの少女・秋穂だ。実はおさん狐という、恋人のいる男を誘惑する物の怪であった彼女は、栞の前で浩介にキスしてしまう!本来ならばラノベ展開に喜ぶはずの栞の反応は…?
浩介の友人である片倉創や芦屋眞人、バイト先にいる謎人物の早苗や透子も事件に積極的に絡んで来て、ライトノベルな物の怪ファンタジーが繰り広げられる。
2巻になり、ライトノベルの神さまである意義は益々薄れた様な気がしなくもない。神さまじゃなくて単なる恋する少女じゃん、すでに。神さまがくれる能力も、使えたんだか使えなかったんだか、その結果が分かりづらい。まるでラノベは、いかに決定的な結果を出さずにごまかし続けるかが本質だ、と主張しているかのようだ。
紙の本ライトノベルの神さま 1
2010/11/01 01:08
神さまが演出するライトノベルな恋
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学生の青葉浩介の部屋に突然現れたのは、小中学生くらいの女の子、栞だ。その子は自分がライトノベルの神さまだと偉そうにのたまい、浩介に契約を迫る。大学付属の女子高校生とライトノベルな恋をして、その幸せを伝播させることで、神さまの格を上げるというのだ。
今のところ最下層の神さまなので、浩介にちょっとした能力を授けたら自分の力を失ってしまい、栞は浩介の部屋に居候することになる。そんな栞を留守番において出かけたバイト先の書店で、浩介は幼なじみの篠島佳枝と再会する。なんと、大学の付属高校に入学したというのだ。
佳枝から見ると慕っていたお兄ちゃんとの再会に、いきなりライトノベルな恋が実現するかと思いきや、盛り上がりを要求する栞は、あえてその流れを途切れさせる。書店の店長の御山春香を巻き込んで、彼らの物語はどこへ向かうのか?
ライトノベルの神さまが演出するので、どれだけお約束な展開でも、どれだけあざとい演出でも問題ないというお墨付きがあるので、テンプレートなイベントがたくさん盛り込まれている。ジャンル的にはパロディっぽいラブコメという感じだろう。あとはこういう手法を読者が許容できるかで、気に入るかどうかが決まる気がする。個人的には、むしろ神さまという設定がない方が、純愛っぽいラブコメとして受け入れやすかった。
本文中の設定とイラストの、身体的特徴の不整合が気になった。