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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.1 16件

終末のフール

著者 伊坂幸太郎

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは? 今日を生きることの意味を知る物語。

終末のフール

税込 660 6pt

終末のフール

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終末のフール

2009/09/13 16:09

やがて、いつかは……

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぶにゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 五島勉の『ノストラダムスの大予言』がベストセラーになったのは昭和48年のことで、当時高校生だった僕はむさぼるようにその新書本を読んでいた。人類が滅亡するのは1999年7月だから、その時僕は44歳になっているはず。しかし僕はその頃、中原中也や立原道造など、夭逝した詩人たちに夢中になっていたので、自分もまた彼らと同じように早死にすると信じ込んでいた。だから44歳というのはまったく実感がわかず想像のできない年齢であったが、もしもおめおめと30過ぎてもこの世に存在していたなら、人類が滅亡する時まで生き抜いて、しっかりとこの眼でその終末のありさまを眺めてやろうという思いもあった。
 やがて、おめおめと歳を重ねてきたが、ノストラダムスは僕の心の中からも世の中からも消え失せ、予言の年に「恐怖の大王」はどこからも現れず、21世紀の現在、まだ人類は滅亡せず、あちこちと病んではいるが地球は回転し続けている。
     
 しかしあと8年経ったなら、小惑星が地球に衝突し、確実に人類の最期がおとずれる。そんな状況に陥った世界をまず空想してみよう。そしてパニックが一段落し、地球滅亡まで残り3年という状況を想像してみよう。自分が住んでいるのは地方都市の郊外である。まじめな労働者かも知れないし、ちょっとズレた学生であるかも知れない。しかしすでに会社はないであろうし、学校は閉鎖されているかも知れない。荒らされたコンビニやショーウィンドウが割られた衣料品店などが建ち並ぶ廃墟の街中で、それでも一軒くらい開いているスーパーがあるかも知れない。本屋もあるかも知れないし、ひょっとしてレンタルビデオ屋さんも営業しているかも知れない。そしてそうすると、そこで働く人、買う人、借りる人たちも存在しているかも知れない……。

 では、その人たちは何を思って余命3年と確定された時間を生きているのだろう。伊坂幸太郎は、この作品で8通りの人間模様を描き出している。小惑星の衝突という設定はSF的であるが、誰にも必ず死が訪れるという事実はSFではない。そういう事実を虚構の世界に横たわらせ、人は死を前にしてこういうふうでありたいという思いの一端を、作者は読む者に吐露する。
 最期まで頑固者の夫を許さなくとも良いではないか。最期までサッカーボールを蹴り続けていても良いではないか。最期まで警察を右往左往させていても良いではないか。最期までボクシングのトレーニングをやり続けていても良いではないか。最期まで赤ちゃんの成長を見守っていても良いではないか。最期まで家族ごっこを続けていても良いではないか。最期まで恋人を求め続けても良いではないか。最期の最期まで、とにかく生き続けても良いではないか。とにかく生き続けることが大切ではないか。
 たとえ、
 奇跡が、
 起こらずとも。

 その、心のひだに沁みいるような平明な語り口は、重松清に似て、すばらしい。 

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終末のフール

2010/03/30 07:54

日々の営み。

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 小惑星が地球に衝突して、滅亡するという宣告を受けてから5年後の設定で物語りは展開されている。人々は慌てふためくのに疲れ、それも無意味なことだと気付き、小康状態にある。やり場の無い怒りや恐怖心を、他者にしかぶつけることができずに暴漢と化したり、無闇に人を殺したり。本書を読み進めて行くうちに、それは起こりうることかもしれないな、と思ったりした。

 本書はいくつかの短編から成っているけれど、どこかしら繋がるものもあって構成が面白いと思った。そして、各ストーリーのタイトルが韻を踏んでいるのもユーモアではないか。身内を亡くし、残された時間をいかに過ごすか考える者、あと数年で地球は終わってしまうと言うのに新しい生命の誕生に悩む者、色々だ。マンションの屋上に櫓を建てて、大洪水に飲み込まれる世界を見届けようと言う滑稽な考えを持つ人、食糧を販売するお店が次々と閉店していく中、営業を再開した店長。どれも、本当に有り得そうに感じるほど自然に描かれている。

 伊坂幸太郎さんの書籍はこれで2冊目だけれど、共通しているのは人が殺される時の描写が妙に生々しいこと、終始面白さが存在しているのでこれといってクライマックスと呼べるシーンがないこと。先が気になって、読み続けていたら物語が終わってしまった、という感覚が私にとっては斬新である。人々の内情の描写も長けていると、敬服しています。

 もしも自分が実際にそういう状況に立たされたら、どんな道を選択するだろうか。本書の登場人物たちのように、前向きに生きる事を選ぶことができるだろうか。終末がテーマの一冊だというのに、失望という言葉とは若干離れているような雰囲気がある。みんなそれぞれ、淡い希望を持ったり、己の信念から行き続けようとする姿が、なんだか凄いなと思った。

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終末のフール

2010/01/25 16:57

「生と死」を登場人物が暗中模索するストーリー

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:らんぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「8年後に小惑星が地球に衝突します。」
人類滅亡宣言から5年が経過した世界、これがこの作品の舞台である。

地球に小惑星が衝突すると判明した世界、ましてや人類が滅亡する世界でもなく、「人類滅亡宣言から5年後」を舞台に設定した伊坂幸太郎の異才にまず拍手を送りたい。
なぜ作者が舞台をこの時期に設定したのかは、全て読み終えると理解できるであろう。きっとそれがこの作品で作者が訴えたかったことではないだろうか。

仙台市のヒルズタウンの住人と周囲を取り巻く人々(息子を亡くし娘と喧嘩別れした老夫婦、望んでも子供ができない夫婦、妹の死の復讐を果たそうとする兄弟、偽装家族を演じている両親を亡くした少女…)が人類滅亡宣言からの5年間をどう過ごし、どう受け止めたのか。そしてまさに今「生と死」について暗中模索する様子が描かれている。その登場人物が今度は人類滅亡までをどう生きるのか、もしくは死を選択するのか。

もう一つ、読者にはこの作品の魅力を楽しんでもらいたいことがある。それは各章のタイトルと内容である。各章のタイトルには共通部分があり、内容と照らし合わせてみると「さすが」と感心する反面、「無理あるかも…」と伊坂幸太郎の人間らしさも垣間見ることができる。また各章で主人公であった人物が他章の別の主人公の物語にふと現れるということもあり、魅力たっぷりの作品となっている。

「このミステリーがすごい」常連の伊坂幸太郎であるが、「ゴールデンスランバー」のようにミステリーは強くなく、普段ミステリーを読まない人や苦手な人も是非手にとって読んでもらいたい。また伊坂幸太郎「死神の精度」が好きな人にはお勧めしたい作品である。

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