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世界「最終」戦争論 近代の終焉を超えて
アメリカの国力の低下と共に勃興する諸大国の新たな覇権主義。拡大する中東の戦乱、国境を越える大量の難民、欧州のテロ事件。行き過ぎたグローバル経済と格差社会。国内に目を転じれば大規模な災害が起こる中、平和主義の戦後レジームからの脱却を主張する動きが勢いを増している。いよいよ混迷を深める世界と社会の情勢。その背景にあるのは、世界史レベルのパラダイム(知的枠組)の地殻変動である。顕在化している近代の崩落過程についてリベラル派の言論人を代表するふたりが語り合い、難局を避けるために必要な世界の見取り図を提示する。【目次】はじめに――悲劇の氾濫の中で 姜尚中/序章 問題提起 世界は「最終戦争」に向かっているのか/第一章 液状化する国民国家とテロリズム/第二章 我々は今、擬似戦時体制を生きている/第三章 帝国再編とコミューン型共同体の活性化/第四章 グローバリズムという名の「棄民」思想/第五章 シンガポール化する日本/第六章 「不機嫌な時代」を暴走させないために/おわりに 内田 樹/主要参考文献
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世界「最終」戦争論 近代の終焉を超えて
2016/06/26 15:45
歴史の流れ
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あいん - この投稿者のレビュー一覧を見る
不安定な時代を漠然と過ごす中で、やはり大切なことは、近現代の歴史を振り返ってみて、今の状況と似通った時期があったことを再確認することである。過去と同じような不幸な時代が再来することを防ぎ、平和な道を選択することが重要であることを、この著書があらためて教えてくれるものと思う。