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今夜、ロマンス劇場で
著者 宇山佳佑
映画監督を夢見る青年・健司は、ある嵐の夜、行きつけの映画館・ロマンス劇場で一人の女性と出会う。彼女は健司がずっと憧れていた映画のなかのお姫様・美雪だった！ モノクロ映画の世界から飛び出した美雪は、カラフルな現実の世界に興味津々で、わがままな彼女に健司は振り回されてばかり。共に過ごすうち、惹かれあうふたりだが、美雪には秘密があった……。極上のラブストーリー。
今夜、ロマンス劇場で
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2020/06/20 18:07
好きな人に触れることができない
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投稿者：ななな - この投稿者のレビュー一覧を見る
スクリーンから飛び出してきた「色」がない美雪が、鮮やかな色で埋め尽くされた現実世界で過ごす中で、自分に色がないことに対し、劣等感を抱いていく。しかしそんな彼女を想い、「好きな人に触れることができない」というとてつもなく切ない運命をも乗り越え、一緒に人生を生きていく覚悟を決めた健司。純愛を貫き通した2人のラストシーンは、切ないという言葉では表し切れないほどに、こみ上げるものがある。
今夜、ロマンス劇場で
2018/08/27 20:45
忘れられない純粋な愛
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画で見て泣き、本を読んで再び涙しました。古い昔ながらの映画館ロマンス劇場で、古い映画を何度も繰り返し見ている、ひとりの映画監督を目指す青年の前に、突然フィルムの中のお姫様が現れます。映画の中と同様に我儘な態度で青年の家に押し入るお姫様ですが、映画撮影のためにひたむきに努力を続ける青年に次第に心を惹かれるとともに、青年も天真爛漫なお姫様に惹かれていきます。お互いかけがえのない存在であると気づいたとき、お姫様がずっと伝えられなかった事情を青年に伝えます。どんな形であれ、愛する気持ちがすべてを超えて、幸せをもたらしてくれることが教えてくれるお話です。ふと、愛している人の気持ちがわからなくなったとき、手に取って読んでみることをお勧めします。DVDもおすすめします。
