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朝鮮半島と日本の未来
著者 姜尚中
「これは、私の人生において最も大切な一冊なのだ」朝鮮半島の統一はいつ実現するのか。そして日本には何が起こるのか? 政治学者・姜尚中の真価を問う、渾身の論考! 1950年の朝鮮戦争勃発から70年が経過した。朝鮮半島においては、様々な場面で南北の分断体制の限界が露呈している。加えて、2018年には歴史的な米朝首脳会談が実現するなど、統一への動きが着実に進みつつある。一方で、日本ではいたずらに嫌韓感情を煽ったり、むやみに脅威論を並べ立てたりする偏った報道ばかりが目立ち、なかなか事態の本質は見えてこない。しかし、二国間関係での感情的な対立にばかり目を向けていては、その背景で進行しつつある深い次元での構造的な変化を見逃してしまいかねない。コロナウイルスのパンデミックが宣言され、いっそうの混迷を深めるかに見える世界情勢。しかし、著者はこの未曾有の危機にこそ、むしろ冷静にポジティブな未来像を描き出そうとする。分断と対立の歴史を乗り越え、朝鮮半島が統一を遂げる日は来るのだろうか。そして、その動きに日本はどのように関わっていけばよいのだろうか? 「第一次核危機」以降の北東アジア四半世紀を丹念に総括しながら、一脈の光明を見据えて朝鮮半島と日本の進むべき道を探った、政治学者・姜尚中の真価を問う渾身の論考!
朝鮮半島と日本の未来
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2020/06/23 08:57
考える力をつける為に
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投稿者:Jiji - この投稿者のレビュー一覧を見る
俯瞰して考える材料がまとまっている。大局がイメージ操作に踊らされる愚。多少の騒ぎではぐらつかずに戦争の火種を取り去る努力が実ることを祈る。全ての人類が持つ残忍で腹黒く自分の益を得ようとする衝動に一人一人がしっかり抵抗しよう。それが社会の確固たる基盤になるように。以下はウィリアムペリーのForms of Ethical and Intellectual Development in the College years から。初歩の段階である二元論は、全ての問題が解決可能であり、権威に従って正しい答えを学ぶ必要があるという信念です。次の段階である多義主義とは、解決可能な問題と、答えがまだわからない問題という、二種類の問題があることを認識します。またこの段階では、生徒は自分の観想を信頼しています。その上が、相対主義です。この段階では、問題の全ての解決策には、理由があるとし、それぞれの条件と背景を考慮します。この段階では、問題が状況と意図に基づいていることを認識するので、それを吟味する必要を理解します。最高レベルでは、生活の一部として不確実性を受け入れます。この段階では、生徒は個人的な経験と外部の情報源から学んだ論拠を組み合わせて、結論に達します。