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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.5 8件

神々の山嶺

著者 夢枕獏 (著)

カトマンドゥの裏町の古道具屋でカメラマン・深町は時代物のコダックのカメラを入手した。そのカメラは、英国の伝説的な登山家マロリーが本当にエベレストの初登頂に成功したかどうかという、登山史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの謎を追う深町と、厳冬期に単独でエベレストに挑もうとする登山家・羽生丈二が現地で出会った…

神々の山嶺 下

税込 770 7pt

神々の山嶺 下

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みんなのレビュー8件

みんなの評価4.5

評価内訳

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神々の山嶺 下

2002/06/17 18:03

ひりひりするような緊張感を求めて

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 上巻では羽生丈二という男の歴史を掘り下げて描き、また羽生丈二の過去を追うことで、深町は自分自身の内面をも掘り下げていった。深町は羽生のこれまでの人生を通して自分の人生を省みたのだ。それは山に魅せられた者同士、ある意味必然性を持った出会いだったのかもしれない。

 次第に深町は羽生に触発され、自らの山への思いを新たにする。平凡な日常では生きていけない、ひりひりするような緊張感が無くては生きていけない。マロリーのカメラなんてもうどうでもいい。自分のために羽生を追いかけて写真に撮るのだ。と心に決める。

 羽生は交通事故の後遺症のために他人に対して劣等感を持つようになり、それを払拭することが山へ入るきっかけであった。
 誰もやったことの無い登攀、名前を売ることが自分自身の生きている証を立てるが如く、困難なルートをわざわざ選び登攀する羽生。それが羽生の生きている証だったのだ。羽生もまたひりひりするような緊張感の中でしか生きられない男であった。

 下巻では、羽生は登攀人生の総仕上げとして、誰も為し得ていないエベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑戦する。羽生に触発され、誰のためでもない自分のために羽生を追いかけて写真に収めることを決意する深町。

 後半は圧巻である。裏切りもどんでん返しも何の仕掛けも無い。羽生の登攀は成功するのか。深町はどこまで羽生に追いすがるのか。それだけを単純に丁寧に描いていくその筆致は読み手の魂を揺さ振るほどに力強い。

 ただただ山への熱い思いだけで生きている男の熱いドラマである。不覚にも後半では泣いてしまった。
 山登りに人生を投げ打つ人の気持ちが少しだけ理解できるような気がした。そんな作品である。

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神々の山嶺 上

2006/05/06 16:37

情熱とは何か

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:吉田照彦 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 情熱とはいったい何だろうか。
 明治時代、文豪の二葉亭四迷は英語の”I love you.”に「私は死んでもいい」という訳語を当てた。仮に、誰かを愛することもまたひとつの情熱であるとすれば、情熱とは、自分がこれと思うもののためには死んでも構わないというほどの強い気持ちを指すといえるのかもしれない。
 強い情熱は猛烈な感染力を持つ。誰かの燃えるような情熱は、それに共感する人びとの心に火をつける。火のついた心は、感動という心の動きだけに留まらず、ときに、その人の人生そのものをさえ左右してしまう。ナイチンゲールが戦地における傷病兵の看護に傾けた情熱は多くの心優しき女性たちを看護の道に志させ、また有名なスポーツ選手の競技に賭ける情熱が多くの少年たちをその道に志させてきた。
 しかし一方で、そうして感染した情熱は、元の持ち主のそれとは異質のもののように僕には思える。いうなれば、それは狂熱とも呼ぶべきものだ。
 情熱と狂熱の違いについて、僕はこのように考える。情熱とは、人とある対象とが直接的・個別的に結びついて成り立つ関係であろう。例えばキリスト信仰において、神と人とが直接的・個別的に結びつくように。一方狂熱とは、他人の情熱を媒介にして成り立つ関係であろう。情熱の対象ではなく、情熱を持つ人との間に結ばれる関係、人そのものに対する情熱、それが狂熱なのではないか。
 では情熱は狂熱しか生まないのか。それも違うと思う。情熱は確かに次の情熱を生む。しかしそのときそこには、新たに情熱を持った人とその対象との間に、新しい直接契約関係が成立している。他人の情熱を媒介して対象と結びつくのではなく、その人が直接その対象と関係を結ぶのだ。偉大な情熱家に感化され、自らも立派な志を遂げる人たちの持つ情熱はそのようなものだと僕は考える。
 テレビのスポーツ中継などで「感動をありがとう」という言葉を聞くたび、何を馬鹿なと僕は思う。選手たちの競技に賭けるひたむきな情熱が人びとを感動させるとでもいいたいのだろうが、それは情熱に対する感動ではなく、単なる狂熱だ。情熱が人とその対象との直接的・個別的な結びつきである以上、同じ情熱を他人が共有することはできない。情熱とは本来、神聖不可侵なものなのだと思う。巷で安っぽく口にされる愛なんてものがそこら辺に転がっているものではないように、情熱もまた、安っぽく人びとに配って回られるものでもない。その人の賭ける情熱はその人だけのものだ。
 しかし、そうした情熱とは無縁の僕らにも、誰かの情熱を通して何かが見えることがある。原稿用紙1、700枚に込められた本書の著者の情熱は、主人公の羽生という男が独りエベレストの絶壁に取りつく姿を確かに僕に見せてくれたように感じる。情熱とは、そんな夢を見せてくれるものであるのかもしれない。そんな気がした。

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神々の山嶺 上

2004/03/24 16:00

登り続ける

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オチノツボ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 大学4回生の冬、私はこの小説を読んだ。この小説はいわゆる山の話である。

「エヴェレスト南西壁冬季無酸素単独登頂」

作中、何度も繰り返される言葉である。世界最高峰であるエヴェレストの南西壁を冬季に酸素を使わず、しかも単独行で登る。この誰もが成し遂げていない極めて無謀な行為にとりつかれた天才クライマーの羽生、そして、その彼に偶然出会い、その姿に魅せられ彼を追いかけるカメラマンの深町を軸として物語は進む。
 目的の為に羽生は己の全てを犠牲にしていく。その姿は狂気さえおびている。読み進める内に「なぜそこまでして?」という疑問が当然のように湧いてくる。それに対し羽生はこう答える。
 「ここに、おれがいるからだ。」
 シンプルな答えである。そして、そのシンプルゆえに、この言葉は私の心に深く突き刺さった。当時の私は、依然として社会に出ることにとまどっており、これから何をすれば良いか、これから何ができるかといったことを延々と自問自答していたからである。その迷いが吹っ切れた。その感触は今も、この胸にある。そして、なおも私を鼓舞してくれている。
 気付かせてくれた小説。
 私はこの小説をこう評したい。
 そして、感謝したい。

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