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沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか
著者 林博史(著)
1945年3月末から約3か月間にわたり、米軍と激しい地上戦が繰り広げられた沖縄戦。軍民あわせ約20万人もの命が失われた。戦後、日本は平和憲法を制定したが、沖縄は米軍の軍事支配に委ねられ、日本に返還後、今なお多くの米軍基地が存在している。また、近隣国を仮想敵とし、全国で自衛隊基地の強靭化や南西諸島へのミサイル配備といった、戦争準備が進行中である。狭い国土の日本が戦場になるとどうなるのか? 80年前の悲劇から学び、その教訓を未来に生かすために、国土防衛戦の実相を第一人者が膨大な史料と最新の知見を駆使し編み上げた、沖縄戦史の決定版!
沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか
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2025/04/20 21:53
何故触れないのか?
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
参考文献に外間守善の「私の沖縄戦記」や「回想80年」がないのは一緒に従軍したのが陸士56期で麗水・順天反乱後の粛軍で銃殺された「親日派」にして「南労党員」金鍾碩中尉が好意的に書かれているからだろうか?それとも外間守善と皇室の距離の近さが著者にとって気に入らないのか?沖縄戦について書く人が外間守善を知らないとは思えないのだが。第23軍には他に陸士53期の申應均少佐もいたが2人とも終戦まで戦っていたという「親日行為」がお気に召さないのか?そもそも集英社は金鍾碩中尉と陸士の同期だが航士卒であり特攻で戦死した崔貞根少佐を題材にした飯尾憲士の「開聞岳」を刊行していたではないのか?
沖縄出身の軍人には終戦後に一家心中した陸軍省報道部長だった親泊朝省陸軍大佐や軍令部参謀兼海大教官などを歴任し戦後は実業家になった渡名喜守定海軍大佐のような人がいるのに見向きもしない。陸士や海兵を卒業して職業軍人になった沖縄県人がいたらまずいのだろうか?言い方は悪いが主観的には昭和天皇や内閣、軍部をはじめとする「内地」人は沖縄人や朝鮮人を差別して虐殺し見殺しにしたと言いたいのだろうが、それこそ親泊大佐のような「都合の悪い人物」の存在自体触れない著者の姿勢には疑問に感じる。