電子書籍
僕を作った66枚のレコード
著者 松村雄策
ロックンロールが僕の人生を作った!
「ロックンロールを作ったのはエルヴィス・プレスリーである」――と宣言する1枚目『エルヴィス・プレスリー登場!』にはじまり、「初めてLPで聴いたのはビートルズである」――と語る2枚目『プリーズ・プリーズ・ミー』、そしてディラン、ストーンズ、アニマルズ、ドアーズ、ビーチ・ボーイズ……ニール・ヤング、ジャニス・ジョプリン、デヴィッド・ボウイ、フーを経て最後はジョンの『ダブル・ファンタジー』――「1980年12月8日、僕のヒーローはいなくなってしまった。何年か前に気がついた。ここまでが、僕の第一章だったのだ。……ありがとう、ジョン・レノン」。
66枚の名盤のジャケット写真+収録曲のデータも完全掲載。
「ロッキング・オン」誌上に6年にわたって連載された人気エッセイ、待望の単行本を電子化。
僕を作った66枚のレコード
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2019/08/22 23:43
松村雄策がリアルタイムで経験したロック・アルバムの充実したレビュー
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
松村雄策が音楽雑誌"rockin' on"に書き続けている「レコード棚いっぱいの名盤から」のうち、66枚のロック・アルバム分が収められている。メインは、60年代、70年代であり、村松雄策だからどうしてもビートルズのアルバムが多いように思うが、基本的には洋の東西を問わず満遍なく収められているので、ロック(というより、ロックンロールとでも言うべきか)の黎明期から発展期の名盤を知るにはちょうど良い。
しかも、これらのアルバムを松村自身がほぼリアルタイムで聴いているというところがすごい。どのアルバムについても、時間が経ってから後付けで評価されていることを閣の出なく、リアルタイムの体験で論評されているところに真実味があるように思う。
"rockin' on"が全国展開されるようになった頃から松村の文章を読み続けてきた者としては、松村の文章が信頼置ける(特にビートルズについては)とずっと思い続けてきたのだけれど、この本を読んでみて改めてその思いを強くした。
残念なのはカバー装幀だ。何となくアルバム・ジャケットをデザインしたように見えるのだが、ここにある6枚のイラストのようなアルバムはないよなあ。版権とかいろいろ問題はあるのかもしれないけれど、ここはやっぱり代表的なアルバム・ジャケットをそのまま載せてくれると雰囲気が出て良かったように思う。
と、そんなことは些細なことで、中身は本当に充実したアルバム・レビューだ。つい、66枚を全部聴いてみたくなってしまう。