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JUNE
「少年派宣言」から『元禄無頼』まで……、ボーイズラブの聖典「JUNE」に刻まれた栗本薫の軌跡!
中島梓のみならず、竹宮惠子、木原敏江、青池保子、大島弓子など、絢爛たる才能を集めて創刊された、ボーイズラブのバイブル的雑誌「JUNE」。著者が同誌に発表した小説のうち、『元禄無頼』、『元禄心中記』、『蝦蟇/蜥蜴』、『恋ヶ淵心中』、『逃げ水』などの時代物を収録。
さらにエッセイ「少年派宣言」、「花の美赤児学入門」、別名義・円城寺麗花で発表した詩「黄昏詞歌館」に加え、榊原姿保美(現・榊原史保美)、森内景生、江森備などJUNE作家との座談会、「JUNE」の当時の編集長・佐川俊彦氏による回想エッセイなど、「JUNE」の魅力を丸ごと凝縮した貴重なラインアップ。
このほか、盟友・木原敏江を語り尽くした「木原敏江論」、高校時代の文芸部部誌に発表した「ぬくもり」を収めた『接吻――栗本薫十代短編集』など、栗本薫・中島梓の耽美な世界を集大成した。
また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)、実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した「栗本薫の育児日記」(初公開)も大好評連載中。今回は栗本薫と歌舞伎の、初めての出会い!
※この作品の容量は、28.0MB(校正データ時の数値)です。
※この作品にはカラー写真が含まれます。
栗本薫・中島梓傑作電子全集28 [JUNE II]
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2024/06/23 01:00
「元禄無頼」について
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投稿者:s-cachi - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品の主要キャラは元禄時代の旗本とその友人たちです。
碌に仕事もしていないのに幕府から大金を支給され、遊興に耽ったり、贅沢に溺れたり、暇潰し目的で悪事に手を染めようとしているような連中です。
この作品を初めて読んだ三十年ほど以前には、私は日々の糧を得ることに夢中で、彼らに対して全く感情移入が出来ませんでした。
しかし今現在、ベーシックインカムが実施されてほぼ全ての国民が旗本たちと似た立場となる可能性が出てきた以上、改めてこの作品を読み返す必要があるかも知れません。