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ドクター・メフィスト
著者 菊地秀行
<魔界都市>に最強の吸血鬼一族が降臨した――メフィスト復活の記念碑的作品! 草木も凍る冬の晩、<魔界都市“新宿”>に流星が墜ちた時、惨劇は始まった。「メフィスト病院」に忽然と現れた漆黒の馬車。そこから降り立った彼らこそ、魔界医師メフィストの宿敵にして朱(しゅ)の吸血鬼、ブリューベック一族だった。<区民>虐殺を繰り広げる悪魔に立ち向かう、白き医師と<新宿>の誇る魔人たち。だが、その一人<魔界刑事>屍(かばね)はたちまち敵の手に落ち、敵味方も知れぬ魔戦と化した…。 紅(くれない)に染まる都市に希望の光はあるのか?
夜怪公子 ドクター・メフィスト
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紙の本夜怪公子
2005/06/01 10:39
魔界医師対原種吸血鬼の舞台に相応しいのは、魔界都市〈新宿〉以外にあり得ない。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔界都市〈新宿〉には何人ものヒーローがいるが、この人ほど相応しい人間はいないだろう。そう、魔界医師メフィストだ。どんな奇病もたちまちのうちに治し、死者さえも甦らせると噂される。そして美貌。まともに見ようものなら数日間は前後不覚に陥りかねない、男女問わずとろけさせる美しさ。たとえ悪魔であろうと患者には優しく、治療を邪魔するのならば、それが神であろうと許さない。まさに魔界医師。
久々に登場の彼が相手にするのは、因縁浅からぬ吸血鬼の一族。〈新宿〉を安住の地と定め支配を企む彼らに、再びの戦いを挑む。しかし、いくら魔界医師であっても、不死身の吸血鬼を何人も相手にするのは骨が折れる。そこで加わる助っ人は、せんべい屋の主人にして人捜し屋の秋せつら……ではなく、彼の従兄弟である花屋の秋ふゆはる。常に面を着けた彼もまた〈新宿〉の住人であり、秋の姓を名乗る者。従兄弟にも魔界医師にも引けをとらない技でもって、原種を名乗る吸血鬼達に対抗する。
この祥伝社からは初となるメフィスト本は、かなりの厚さである。その内容もまた熱い!吸血鬼フリークとして知られる作者が力を込めただけあって、魔界都市〈新宿〉の話でありながら、魅力的な吸血鬼本としても完成されている。作家の篠田真由美が言葉を寄せていて、『夜叉姫伝』に次ぐ吸血鬼本の傑作、と言っている。同感である。西洋の原吸血鬼恐るべし、だ。
魔界都市〈新宿〉には、様々な気が渦巻いている。それは自由であり、淫欲であり、野望であり、儚さであり……そしてもちろん恐怖。それらに“吸血鬼”というエッセンスが加味されると、こうした傑作が出来上がる。メフィスト、彼はやはり魔界医師であった。
紙の本不死鳥街 長編超伝奇小説
2017/07/17 00:21
メフィストシリーズ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:クラウド - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔界都市新宿と言えばメフィスト!絶世の美女でもメフィストに勝てないという美しき医師。なかなか新刊が出なくて、このシリーズを読みはじめてもう数十年たちましたが、今もなお胸踊るシリーズでした。少し、いやかなりグロテスクなシーンや、過激な描写もありますが、それが全てメフィストならさらっと許されてしまうのが不思議です。何でも出来るドクターメフィストの物語が大好きです!ずっと続いて下さい。