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バカの壁
2003/09/08 22:30
一人揚げ足取り
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bamboobat - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず第一章、ピーター・バラカンの「日本人は常識を雑学のことだと思っているのではないか」という意見に著者は諸手を挙げて賛同する。しかし、恐らくそんな風に思っている日本人は皆無に近いだろう。雑学のある人は、単に物知りとして片付けられてしまうのが現実だろう。誰もが知っているべき常識と異なるのは明らかだ。
9・11の同時テロ事件について、テレビを見ただけで分かったような気になっている、と著者は述べるが、ええ、分かっていますよ、分かるにも色々なレベルがあるというのも分かっていますよ、とでもお答えするしかなかろう。
また第二章で、出産ビデオに対する女子学生の熱心さと男子学生の無感動について、著者はa=0などと方程式まで持ち出して説明するが、単に「男子は出産できないから自ずと関心の度合いが女子と異なる」じゃ何かまずいことあるんですか、とツッコミを入れたくなる。このようなバカバカしいくどい説明がこの本全体に散見された。
著者は本の中で何度も「誤解なきよう」などと断っているが、読者が誤解する前に著者が誤解しているケースがほとんどではあるまいか。
はっきり言って、第一、第二章を読んだだけで著者の独り善がりにウンザリさせられる。いくら編集部の聞き書きによるアルバイト出版だからといって、あんまりではないか。
(古舘伊知郎風に)おーとっ、出ました! 歩く脳内常識、養老孟司の必殺技、一人揚げ足取りだあぁぁーーー!(ちと古いか)
バカの壁
2003/10/02 10:40
養老式現代社会批判
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ころり - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪いことを言ってるわけでは当然無い、
が、しかし、いかんせん内容が薄い。
この本がバカ売れしてることに強烈な危機感を感じます。
著者は散々若い人批判を繰り返しておられるが、
こんな薄い薄い本で銭を稼ぐ己を猛省せよ、と言いたい(けど、それは言い過ぎ)。
バカの壁
2018/10/10 21:54
こういう本だったのか。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルは知っていたけども読むのは初めて。
猫にマヨネーズあげる人、という印象しかなかった養老先生に新たなイメージが。
結構危うげな文章が多くて不安になったし、これが多売れしたというのも意外。
たぶん「言いたいけど言えないことを堂々と言ってくれている」的需要に合致したのかな。
自分としてはまあ、合致するところもあり、しないところもあり、という感じかな。
犯罪者の脳の検査した方が良いってのには同意。