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にんじん(新潮文庫)
にんじん――。髪の毛が赤くてそばかすだらけのルピック家の三番目の男の子はみんなからそう呼ばれている。あだなをつけたのはお母さんだ。お母さんは、にんじんに夜の暗闇のなかをにわとり小屋の扉を閉めに行かせたり、おもらししたおしっこを朝食のスープに混ぜて飲ませたりする……。だが、にんじんは母親のいじわるにも負けずに成長してゆく。生命力あふれる自伝的小説の傑作。
にんじん(新潮文庫)
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にんじん
2021/07/17 18:25
シンプル
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
シンプルな描写で読みやすいので読んでいて、楽しいです。博物誌もおすすめです。また機会があれば読みたいです。
2016/06/30 01:48
にんじん
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒデ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校の時、少年少女世界文学全集を読んだが、唯一読まなかった、というか読めなかった作品。齢60になって読了して、その理由がわかったような気がする。翻訳の言葉遣いで陰惨な感じは免れているが、これは母親による一種の児童虐待のお話である。救いは「にんじん」が成長して母親に反抗をするようになるところか。ひとつわからないのは、母親に嫌われるのが、「にんじん」の性格にあったのか、それとも虐待されることで性格が少し歪んだのかである。というのも「にんじん」の性格の悪さを示すエピソードも少なからず存在するので。