サイト内検索

詳細
検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、年齢認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2

老人と海(新潮文庫)

キューバの老漁夫サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。残りわずかな餌に想像を絶する巨大なカジキマグロがかかった。4日にわたる死闘ののち老人は勝ったが、帰途サメに襲われ、舟にくくりつけた獲物はみるみる食いちぎられてゆく……。徹底した外面描写を用い、大魚を相手に雄々しく闘う老人の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気を謳う名作。

読割50とは?

hontoネットストアおよび、丸善・ジュンク堂・文教堂の提携書店にて対象の紙書籍を購入すると、同一の電子書籍が紙書籍の購入から5年間、50%OFFで購入できるサービスです。
購入時点で電子書籍が未発売でも、紙書籍の購入時期にかかわらず、電子書籍の発売後5年間、50%OFFで購入できます。

または読割50のアイコンがついている商品が対象です。

一部、対象外の出版社・商品があります。商品ページでアイコンの有無をご確認ください。

  • ※ご利用には、honto会員登録が必要です。
  • ※書店店頭でのお買い物の際は、会計時にレジにてhontoカードをご提示ください。
  • ※hontoが提供するサービスで、販売価格の50%OFFを負担しています。

読割50について詳しく見る

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー15件

みんなの評価4.2

評価内訳

老人と海 改版

2008/01/06 20:13

単純な話と簡単な話とは 似ていて非なること

13人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作品の筋は実に単純だ。老漁師が一人でカジキを釣り上げるが 帰港の間に魚をサメに食べられてしまう。それだけだ。

 「単純」な話と「簡単」な話は似ていて非なるものだ。この作品が その良い例だと思う。

 この話は漁師の「敗北」を描いているのか、「勝利」を描いているのか。それすらはっきりと断言できない。それほど 難しい話なのである。

 カジキを持って帰れなかったという筋だけを見ると「敗北」の話だ。但し 老人はカジキを釣り上げた点を見ると これは紛れも無く「勝利」と言える。特に 老人は 既に漁師としての盛りを過ぎたと言われていた環境を考えると「大勝利」であると言ってよいと思う。

 但し、と思う。

 但し この話は やはり「敗北」の話なのではないか。そう読む方が 味わいにぐっとコクが出てくるような気がしてならない。

 「敗北」には ある種の甘美さがつきまとう。負けっぷりの良さ という言葉もあるが 僕らは どこか敗北の中に美を見る部分があると思う。「老人と海」という シンプルな話が美しく煌くとしたら その漁師の敗北の美学ではないだろうか。

 繰り返すが この話は単純で 難しい話なのだ。色々な読み方が出来る。そんな本は余り多くない。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

老人と海 改版

2004/08/01 22:59

夏休み不良少年読書日記8月2日

8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:脇博道 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ぼくのおとうさんは高校生のとき、夏休みにこの本を読んで読書感想文
として提出したら全国なんとかコンクールで佳作をもらったそうです。
めずらしくぼくにそのはなしををしたあとで読んでみなさいといった
ので、読みました。おとうさんはどんな感想文を書いたのか聞いたら
もう遠い遠い昔のことでおぼえていないといいました。そしてたとえ
おぼえていたとしても読むまえに話さないほうがいいだろうとも言い
ました。それっておとうさんが、いつもいっている一冊の本を読んだ
人が百人いたら百通りのかんじかたがあるのだから、ということなの
かなーと思いました。老人はひとりで何日も何日もさかなを待ちます。
とても孤独です。ひとりぼっちです。でもぼくはこの老人となにかが
きっとつながっていてけっしてひとりぼっちじゃないんだと強く感じ
ました。強いこころをもったひとだなーとも感じました。海は無限に
ひろがっています。こわいくらいです。ぼくも舟に乗ったことがある
のですが、自分がいまどこにいるのかわからない気がしてとてもこわ
かったです。でもこの老人はひろいひろい海のまんなかで、いま自分
がどこにいてなにをしようとしているのかはっきりとわかっていると
ころがすごいと思いました。最後のほうはあんまりハッピーエンドで
はありません。でもこれでいいのだと思いました。理由はありません。
ただそうかんじただけです。この本を読んで、すこしおとなに近づいた
気分になりました。いっぱいひとがいてみんなちがうことを考えていて
孤独で悲しいけれど、どこかでつながっているような気もしたし、つな
がっていなくても自分はこころを強くもつことがひつような、そんな
感じです。この本を読んでいたときは、不良になることはぜんぜんわす
れていました。おとうさんにこんな感じの感想をはなしたら、すこし
笑ってくれたのでぼくはとてもうれしかったです。夏休みのあいだに
もういちど読んでみようかなと思いました。ヘミングウェイというひと
のちがう本も読もうかなっていったら、別に読んでもいいけれどほかの
はもうすこしむずかしいかもしれないぞって言われました。いま迷って
いるところです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

老人と海 改版

2010/02/22 08:59

ボヴァリー夫人は私だ、サンチャゴ老人も私だ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風紋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 メキシコ湾流の流れる海の漁師、サンチャゴ老人は84日間一匹も釣れない日々が続いていた。最初の40日間はマノーリン少年が同行していたが、両親は老人に見切りをつけ、少年を別の舟に乗りこませた。
 不漁85日目の正午の頃、ついに大魚が餌にかかった。老人の舟よりも2フィートは長い。体重は1,500ポンドを超える。老人との闘いがはじまった。一日たったが、マカジキはへばらない。老人の闘いは、自分の肉体の限界との闘いともなった。海へ乗りだしてから三度目の太陽が昇った。ついに仕とめ、舟の脇にくくりつけた。老人は疲労困憊していたが、意気は高かった。あとは家路につくのみ。
 好事魔多し。新たな敵が出現した。苦闘の果てに得た獲物を横からかっさらおうとする盗人、鮫である。「いま、老人の頭は澄みきっていた。全身に決意がみなぎっている。が、希望はほとんど持っていなかった」
 死にもの狂いで防ぐ。銛で一匹屠った。オールに付けたナイフで、また一匹たおした。だが、鮫は次から次に際限もなく、執拗に襲いかかってくる。午後10時頃、ハバナの灯が見えた。老人の手に武器は残っていなかったが、襲撃はまだ続く。夜中を過ぎて、舟は小さな港に着いた・・・・。

 日本近海にイワシが減少し、世界的にマグロが絶滅危機に面している。不漁に直面する老人の嘆きは世界各国の漁民の嘆きでもある。ここに本書の普遍性がある。
 しかし、老人の属性を漁師に限定しなくともよい。本書には、固有名詞がほとんど出てこない。主人公も終始老人と呼ばれるのみで、その名サンチャゴは付け足しのように二度ほど記されるにすぎない。老人が住まう土地の名すら、定かではない。主人公の所属が具体的でない反面、その行動は即物的であり、目にあざやかに見えるようだ。ここから、事が漁業にとどまらない広がり、ふくらみ、象徴性が生じる。
 たとえば、老人をヘミングウェイ、マカジキをヘミングウェイの作品、鮫を批評家と見立てる。老人(ヘミングウェイ)が釣り上げた獲物(作品)を、寄ってたかって鮫(批評家)が喰い荒らすのだ。
 あるいは、読者は読者で、自分の体験と照合させることができる。老人に味方しない海、すなわち自分の志に味方しない状況、そこに生じる孤独感と無力感・・・・誰しも人生の一時期にこうした体験があるのではないか。本書を読みながら、雄々しく闘いつづける老人を自分に重ね合わせることもできるだろうし、あるいは闘いたかった思いを老人に仮託することもできる。
 本書は、ある状況を細かく描くことによって別の状況を想起させる、という点で、アルベール・カミュ『ペスト』や大岡昇平『俘虜記』に通じる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

実施中のおすすめキャンペーン

本の通販連携サービス

このページの先頭へ

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。